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彼岸拠りカタルシスつまり日記

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同調か沈黙か
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記事一覧

数分前に失恋した

明日、会う予定だった。 明日、バレンタインのチョコを渡す予定で、お気に入りのチョコを買っ…

玉響
2か月前
68

誕生日には新しい香水を自分に贈る。

自分の誕生日には香水を贈ることにしている。22歳の誕生日に始めたこの習慣は、今年で5年目に…

玉響
1年前
95

もう思い出せない無数の言葉を信頼するということ。

中学生の頃、最も仲の良かった女の子は、とても可愛かった。クラスで目立つ派手なタイプではな…

玉響
2年前
26

最後の苺も躊躇いなく食べるタイプです。

「春はやっぱり苺だなあ」 大粒の苺がごろごろ入った苺パフェを頬張りながら私は、最後に「み…

玉響
2年前
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いつか還る場所にも咲いていてほしい花

会ってすぐ、左手の薬指を確認した。まだ結婚してなかった。ホッとした自分がいた。 「アプリ…

玉響
2年前
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「なんのためにお前はいるんだ」

昼過ぎ、たまたま寄った街角のマクドナルド。年配の男性が、まだ未成年にも見えるバイトの店員…

玉響
2年前
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シュレディンガーのクリスマスケーキ

今年もクリスマスケーキの情報が溢れる季節がやってきた。 私はクリスマスケーキが大好きだ。シュトーレンは大好物だし、当日に食べるブッシュ・ド・ノエルも、定番のホール・ショートケーキも、ダークチョコレートに金箔が美しいオペラとか、ラズベリーやブルーベリーがあしらわれたチョコレート・ケーキも最高だ。フルーツがふんだんに乗っていて中はカスタードクリームがたっぷり入ったホール・タルトも、宝箱のようでやはりクリスマスにぴったりだ。意外と、ラム酒がきいたティラミスとか、シンプルなレアチー

かつて好きだった人から、唐突にLINE。

「どーもー✋元気?🍀」 びっくりして、三度見くらいした。そして、なんとも言えない気持ちの…

玉響
2年前
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若い女子、という社会的特権について

仕事でとても落ち込むことがあった。 飲み会の席で、「〇〇さん(私の上司的なポジション)とデ…

玉響
2年前
42

複業を極めるというのは矛盾か

副業から、複業の時代へ。 そんなことを言われ始めたのは私が就活生の時。三年前くらいだろう…

玉響
2年前
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暮らすように旅しよう

民泊王手のairbnbが、抽選12名限定で、世界のどこかで12ヶ月暮らせるキャンペーン“Live Anywh…

玉響
2年前
21

家族が死ぬのが怖い

私は家族が死ぬのが怖くて、死の予兆は今のところはないのだが、唐突に号泣してしまう時がある…

玉響
3年前
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代わりに空が、桜色でした。

私の生まれた場所でもある、近所の病院の敷地内には、数年前まで、桜の大樹がありました。毎年…

玉響
3年前
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音楽的嗜好とアイデンティティの相関関係について。

「で、pairsで出会った男が、またしてもとにかくつまんなくてさ。案の定、ミスチル信者だったんだよね」 鉄板焼きの店で肩を並べている時に、彼女は言った。「また?」と相槌を打つと、彼女が説明し始める。 「まただよ。バクナンファンよりはいいけど。バクナンファンは大概女々しいメンヘラが多いでしょ。それに比べたら、髭男は大人ぶった拗らせ方をした隠れヘラくらいで、まだましなんだけど…とにかくひとついえるのは、この3つのファンの男はつまんないんだ。よくいえば安定とか、純愛?なんだろう