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20代で会社をやめてフリーの添乗員へ、30代でヨーロッパ移住、40代でパパになり日本に…

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20代で会社をやめてフリーの添乗員へ、30代でヨーロッパ移住、40代でパパになり日本に帰国 で気になるのはあと何回旅に出られるのだろう、あと何冊本を読めるのだろう、そしてあと何本映画を観れるのだろうってこと ちょっと早めの終活かな?

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58歳から始める日記

穏やかそうな顔をしているのにやってることは過激だよね アリとキリギリスならキリギリス派でしょ? って言われ続けてはや、何十年 誰でも知っている会社を辞めて添乗員になるって言えばそれは誰でもびっくりするし、会社辞めて妻と2人でロンドンで働くって言ったらそれは誰でも止めるよね けどそんな生活も何十年もやってるとそれが当たり前になっていく 今でも当時の人たちと交流があるのは継続はチカラなり、なのかな さらに40半ばでパパになるというおまけも付いてきた ある意味、欲望に忠実に今

    • 「映画日記#3」〜クリストファー・ノーランの沼にハマる〜オッペンハイマー

      あ、完全にやってしまった。 映画開始から数分、完全に僕は映画から取り残されてしまった。 その昔、ただ有名な絵を見るというだけで、美術館巡りをしたことがある。 それなりに感動はしたものの、本当の意味での理解はして いなかったことに後々気付いたことがある。 制作に至る背景や技術、美術館の成り立ちなどを 下調べしてから改めて作品に向き合うと全く違う魅力を感じることがある。 そう、これはそういう種類の映画なのだ。 昨年の夏からワクワクとノーランの新作を楽しみにしていた。 だから

      • 「読書日記#3」〜戦争とは血を流す政治〜関ヶ原・司馬遼太郎

        戦後の、特に昭和30年、40年代生まれの男子にとって 司馬遼太郎は必須科目だった。 司馬遼太郎で歴史を、そして生き方を学んだと言っても過言ではない。 僕たちはそれぞれお気に入りの司馬遼太郎を抱えていた。 深夜、大学の友人の下宿で、遅くまでやっぱり「燃えよ剣」だ、 いや「坂の上の雲」で涙をした、「世に住む日々」で自分も何者かに なれると誓いを立てた、といった日々を過ごした人も多いのではないか。 かく言う私は「竜馬がゆく」派であり、アメリカ留学の際にも 全8巻をカバンに入れ辛

        • 「映画日記#2」〜変わらないけど変わりゆく日常〜Perfect days

          どうして、日本をこんなに綺麗に撮れるのだろうか。 外国の監督が描く日本の風景には独特の色合いを持った作品がある。 古くは惑星ソラリスだったりブラックレインだったり、やはり感じ取る ものが違うのだろうか。 ヴィム・ヴェンダースの描く東京はどこか無機質だけど美しい。 象徴的に描かれているのは何度も登場する首都高速。 日常の象徴のように何度も出てくる。 僕がヴィム・ヴェンダースに出会ったのはもう30年以上前のこと。 当時僕はアメリカに語学留学をしていた。どうせなら日本人がいなさ

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        58歳から始める日記

          「映画日記#1」〜この世界観に入り込めるかが分かれ道〜哀れなるものたち

          2024年に初めてみた映画。 正確に言えば子どもと見に行った仮面ライダーの映画なんだけど、まあそれは置いておいてと。 秋くらいから映画館の予告で結構見るようになり、独特の色遣いが気になっていた。なんとなくシザーハンズ的な話かな、と思っていた。 そのうちにアカデミー賞の話題で目につくようになり、かなり個性的だけどエログロもキツいらしいこともわかった。 基本監督の個性が強い映画は嫌いではない。 当たり外れはあるけれどティム・バートンにクローネンバーグ、ギリアムとか。 あ、大

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          「旅日記#1」〜冬来たりなば春遠からじ〜

          正確に言えば旅日記ではないんのですが、ヨーロッパでの生活や旅のできごと など気ままに綴っていければと思っています。古い話も多いのであまり実務的なお役には立たないと思いますが、お付き合いください。 昔は良かった!にならないように気をつけなきゃ。 ヨーロッパに住んでいたのは2002年から2015年。10年以上暮らしていたのでそれなりに一年のサイクルにも慣れてくる。個人的に好きだったのは5月の後半から初夏にかけての時期。風が気持ちよく、日本と違って梅雨もないのでとても爽やか。優し

          「旅日記#1」〜冬来たりなば春遠からじ〜

          「読書日記#2」〜沢木耕太郎の沢木耕太郎による沢木耕太郎のための大人の童話〜春に散る・沢木耕太郎

          運動神経が悪くスポーツは苦手なのになぜかスポーツノンフィクションが好きで昔から良く手に取っていた。山際淳司の「スローカーブをもう一球」と前後して手に取ったのが、「破れざる者たち」。衝撃的でした。それから彼のノンフィクションを次々と手に取った。だから僕にとっての沢木耕太郎はバックパッカーのバイブルからではなく、ノンフィクションの作家。 沢木耕太郎がロンドンまで1年に及ぶ旅に出たことは彼のエッセイで知っていたし 20代の僕の旅に少なからず与えたことは否定しない。ただ、深夜特急は

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          「映画日記#0」〜やっぱり映画館が好き〜

          初めて映画館で見た映画の記憶は残念ながらないけれど、 よく父親には映画の連れて行ってもらった。うろ覚えな記憶だがゴジラが モスラやラドンと話をしてているのをうっすらと覚えている。 しかし、何と言っても強烈に覚えているのは「がんばれベアーズ」 調べると1976年公開とあるので見たのは4年生か5年生のとき。 有名な映画だし、いまさらネタバレで困る人も多くないと思うので書くと まず 劇場内に入って最初にスクリーンに映し出されたのは ホームでタッチアウトになるクライマックスのシーン

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          「読書日記#1」〜ものごとを生み出すということ〜舟を編む・三浦しをん

          新しい作家の本を読むときはいつもドキドキする。 どんな物語をどんな語り口で届けてくれるのか。 きっかけは妻の一言だった。舟を編むがドラマになるらしいよ。 前から気になっていたタイトルだったので手に取ってみることにした。 全5章からなる辞書作りに携わる人たちの物語。 軽いタッチで読みやすい。語り手はそれぞれの章で異なっている (主人公の馬締は2回)。 辞書にかける思いはそれぞれ違う。 成り行きで携わる人、自ら飛び込んだ人、請われて携わる人。 その温度差が心地良かった。 悪人

          「読書日記#1」〜ものごとを生み出すということ〜舟を編む・三浦しをん