指導方法を改善するには?
香川の暴力問題のニュースを見ました。
Twitterで見たせいなのか、問題の本質探し(という名の犯人探し)が多いなあと。それなら改善案を出し合って、いい世の中にしていけた方が面白いって思うんですよね。
だから、自分は誰が悪い!と思ってないです。各々が、全力で取り組んだ結果なのかなと。誰も相手を不幸にしてやろうとして行動はしていないはずです。
でもなぜ問題になるのか。自分は「価値観のズレ」が原因だと思います。大切にしているものが違うということです。
今回は、どのような価値観のズレが起きているのか、考えてみたいと思います。
●昔は理不尽が最善の方法?
昔は「水を飲まないのが当たり前」とか「誰が悪いことしたから全員走らされた」などの理不尽な指導があったことを耳にします。私はこの指導方法が悪いと思いません。当時では最善の方法だったと思います。
昔はインターネットやSNSなんてない時代。つまり、1人あたりが得る情報が今に比べて圧倒的に少なかった時代です。
つまり、選手が上手くなるための練習方法が今より圧倒的に少なかった。NBAのスーパースターがやっている最新の練習方法なんて、日本で知ることができなかったわけです。
手段が少ないなら、1つ同じ練習を長く続けることが必要なわけです。この練習つまんないからやーめた、なんて言ったら練習方法が底を尽きて練習できなくなっちゃいますからね。
つまり「我慢強さ」が選手を向上させるわけです。理不尽に慣れるほど、選手が我慢強くなって上手くなるわけですね。
●今は頭を使う選手が上手くなる
現代は情報社会です。
YouTubeでは、NBAの練習を見ることができます。SNSでは、自分の練習を発信して優秀な人からフィードバックしてもらうことができます。
昔に比べて、情報の取得量が、しかも質の高い情報が増えたわけです。
すると、1つの練習方法にこだわる理由が無くなりました。どんどん新しいものにチャレンジして、自分に合う方法に早く出会った方がいいんです。
こういった時代に我慢強さは求めれらません。むしろ足かせになります。どんどん新しいものが入ってくる世の中で、1つの方法にこだわっていても時代遅れになるだけです。
●今の選手に指導するなら…
自分が仮にコーチになったとしたら…
まず世の中には自分より素晴らしいスキルを持った人はたくさんいるから、いろんな人から情報を集めることを教えるでしょう。そして、全部試してみなさいと教えます。
どんどん試すうちに、選手自身で自分のあった練習方法を見つけるでしょう。そしたら、次にぶち当たる壁は継続です。ここで初めて1番近くにいるコーチの力が発揮されます。
モチベーションを上げてくれるのは1番近くの人だからです。ライバルが頑張ってたら自分も頑張らなきゃと思うし、コーチやスタッフが一生懸命サポートしてくれたらサボれないなという感情になると思います。
選手が得る情報量が増えたために、監督やコーチの存在意義が変わってきたわけなんですよね。
これらを踏まえると、チームを勝たせる監督やコーチと言われる人たちは、バスケの技術に詳しい人ではなく、選手のモチベーションをコントロールできる人です。
新しい練習をどんどん試すコーチよりも、選手に長い時間寄り添って、選手のモチベーションを高めて上げながら信頼を得ていく。そんなコーチですね。
まずコーチは、TwitterやYoutubeを始めてみたらいいんじゃないですかね?見るだけでもいいと思います。
選手が日頃どんな情報を取り入れ、学び、活かしているか。これを知るだけで理不尽な指導という最適ではないということがわかって、こういったニュースが減るんじゃないかなと思います。
以上、選手の独り言でした。
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