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「ママ」をもう一度人間にするために―『約束のネバーランド』と『かか』より(2/2)
第65回群像新人評論賞最終候補に残った「「ママ」をもう一度人間にするために―『約束のネバーランド』と『かか』より」の後半です。 前半はこちらから▶https://note.com/…
そうはいっても『鬼滅の刃』が好きです
※『鬼滅の刃』の最終話までのネタバレがあります。
一番好きな漫画は何かと聞かれたら、今の私はきっと『鬼滅の刃』と答える。もちろん、作品として批判されるべき点があるのもわかっている。これだけ売れたのは作品の力だけによらないのも、私は知っている。
ただ、私は『鬼滅の刃』と社会の関わり方に興味があるというより、自分の個人的な事情があって強くこの作品にこだわっている。
1:怒りを忘れないこと こ
「ママ」をもう一度人間にするために―『約束のネバーランド』と『かか』より(2/2)
第65回群像新人評論賞最終候補に残った「「ママ」をもう一度人間にするために―『約束のネバーランド』と『かか』より」の後半です。
前半はこちらから▶https://note.com/taohuasumino/n/n3add51580498?sub_rt=share_pw
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◯子どもは「ママ」の神様
次に、「ママ」が鬼の世界で育てる食用児は一体何を象徴す
「ママ」をもう一度人間にするために―『約束のネバーランド』と『かか』より(1/2)
第65回群像新人評論賞最終候補に残った「「ママ」をもう一度人間にするために―『約束のネバーランド』と『かか』より」の前半です。
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「ママ」をもう一度人間にするために―『約束のネバーランド』と『かか』より (1/2)
角野桃花 文学はいつも「ママ」をいないことにしている。
頓狂なことを言い出したと思うだろうか。たしかに、母というひとりの人間の身体に縫い付