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母はCEO〜市場流動性〜

子育ての期間を18年間と考え、様々な集団と関わりながらも、安心安全に過ごしたい、将来子どもが大きくなって自身の足で歩いていく為に、生き抜く知恵を身に付けさせたい。野生の動物でも、狩りの方法や敵から身を守る方法も教えるのですから、子どもにとっては座学の勉強より生き抜く力を教える方が重要かもしれません。

前回、自分たちの置かれている位置をしっかり市場分析していく必要性を書きました。ではそこで、どの様に振る舞うべきなのか、考えてみましょう。

実はこれほど難易度も重要性も高い事もないのでは?と言うくらい、臨機応変さも、適応能力も求められるミッションになります。今まで少しずつ書いてきた事を生かす必要性があります。
①子どもとの信頼関係をしっかり結び、子どもの特性をしっかり把握しておく
②他人の力も借りつつ、子どもの安全確保
③この状況で何を子どもに学ばせ、何から守る必要があるか見極めつつ、適宜、介入と放置の距離感を保つ。
といったところでしょうか。

教育方針は各ご家庭にそれぞれあって、それは簡単に曲げたりブレたりしてはいけない、と言いました。
揺るぎない方針はどんな市場にも左右されず、判断に迷うような場面でも必ず答えを導き出せることでしょう。

例えば、長女はいつもリーダー格の花形になる女の子に目をつけられ易いですが、本人は争いを好まず、常にそこから距離を取り、比較的大人しいグループ内で目立たぬよう楽しくやっていくタイプでした。
長男は以前も書きましたが、正義感が強過ぎて、一部の荒れたグループには嫌われますが、逆にスポーツでも勉強でも花形の優等生にとても好かれ、守り導いてくれる友達が多く、結局は楽しい人気者で過ごせました。
2人とも驚くほど普通の子です。

以前も書きましたが、2人に共通していたことは、人の悪い点を見ない、人の悪口を言わない事です。親が偏見を持ったり、友達を選んだり排除したりすると、あっという間に子どもの世界は狭まり、選択肢を減らします。つまり生きていく道を親が潰すのです。
「この子は将棋が得意なんだって」「この子は電車の事なら何でも知っててすごいんだよ」「この子はリーダーちゃんにイジワルされてたから、私と遊ぶか聞いたら遊びたいって」そういって、一体何人の友達を連れてきたでしょうか。
リーダー然として注目を集めていたり、花形スターでチヤホヤされている子の数の方が、実は圧倒的に少ないのです。しかもその栄華は短期的限定的で、隣の校区や卒業してしまえば、すぐ失われるような不確かなものなのです。今だけ上手く乗り切れば、3年後には状況は必ず変わるので、恐るるに足りません。
要は、今が全てではない、市場は流動性がある、と子どもに教えておく事が肝心です。
流動性があるから、臨機応変な対応が必要、判断に迷うなら、この方針を軸に考えなさい、という確固たる筋金を子どもにいれておけばいい、それが教育方針の要です。

我が家の方針は、
『どんな状況下にあっても最善を尽くし人を大切にして何が何でも生き抜く』
大げさかもしれませんが、これ以外の事は瑣末な事なので、ガミガミも目くじらも必要ない。
なぜなら、市場は流動性がある、からです。

続きます。

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