前回は、力を入れていたスタジオのクラスと、その時から応援してくださっている方々との繋がりについてお話をしました。
このクラブでスタジオパフォーマンス力を高められたことは間違いありません。
また、人の身体に対して理解を深めていったのもこの時期で、パーソナルトレーナーとしてもここで腕を磨きました。
この時に体得したものは、その後もずっと役に立っていて、自分の身を助けてくれています。

スタッフとの関係性の変化

社員やスタッフたちとも、個々でそれぞれ色々なことがありました。
イベントの担当者になったはいいけど、一人で抱えてどうしていいかわからず途方にくれている人。
実力の壁にぶつかって苦しんでる人。
上司からの無邪気な一言で傷ついて泣いている人。

それぞれが困っている内容は、殆どが自業自得だし、当初は僕のことを割けていた人たちだし、最初は「そんなことでいちいち泣くなよ!お前らのおかげで、オレの方がよっぽど苦しんだわ!」という気持ちが20%くらいありました。いや、もっとかな。笑

でも。
僕は元々お節介なところがあって、そういうのを見てしまうと、どうしても放っておけない。。
もちろん、相手のためにはどうするのがいいのか、どこまで手を差し伸べるのがいいのか、ということはいつも考えていましたが、体が勝手に動いてしまうんですね。

僕の信条は「どう思われるか、より、どうありたいか」です。

それに彼ら彼女らには元々マイナスの印象を持たれていたので、これ以上嫌われることもないという「失うものがない強さ」もありました。笑

僕は性格的にも、学校の先生が合っていると言われるし、自分でもビジネスリーダーよりその方が向いているんだろうと思います。

学校は、授業のレベルも基本的には平均に合わせて進めていくし、落ちこぼれてしまった子にも補習があったり、先生ができるまで付き合ってくれたりします。
でも社会は、できる人たちに合わせてどんどん進んでいってしまいますから、落ちこぼれたら置いていかれるだけ。

パレートの法則に当てはめれば、ビジネスリーダーの部下育成は、上位20%の層を、より最大化することが仕事となります。

現代でよくパレートの法則が用いられる事象
・ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。
・商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。
・売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
・仕事の成果の8割は、費やした時間のうちの2割の時間で生み出している。
・故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。
・住民税の8割は、全住民のうち2割の富裕層が担っている。
・プログラムの処理にかかる時間の80%は全体の20%の部分が占める。
・全体の20%が優れた設計ならば実用上80%の状況で能力を発揮する。

ビジネスでは、利益を出さなければ、会社や組織そのものが生き残れなくなり、最終的に全員を不幸にしてしまいますから、上位層を最大化して利潤が回るようにしなければならなりません。
僕もその通りだと思っています。
頭ではわかっています。
わかっているんですけど、置いてかれそうな人を見てしまうと、どうしても放っておけなくなってしまい、そこに時間と労力を割いてしまうんですね。
業界のリーダーが集まるセミナー等に行っても、講師や諸先輩方から
「青野君はそこがウィークポイントだね」
と言われます。はい、仰るとおりです、すみません。。
僕は自分の能力も不足しているくせに、それでもどうにか全員を救えないかと考えてしまい、壁にぶつかる、の繰り返し。
ここで導き出される唯一の解は「僕がもっと力をつけるしかない」ということなのですが、未だその域に達せずに悔しい想いをすることがあります。

少し話が逸れてしまいましたが。。

でも、そうやって向き合っているうちに、一人、またひとりと理解者が増えてきて、気づいたら、全員と良好な関係を築けていました。
そのクラブの良い空気感は、会員さんたちにも伝わっていたようで、入社当初は僕のことをあからさまに無視していた会員さんが、ある日僕にお弁当の差し入れをしてくれました。
「何でこの人が僕に?」と驚いて、固まってしまったんですけど、その方も
「毒盛ったりしてないから安心して。笑」
なんて言ってきて、それからは関係性が良くなっていきました。
僕は入社当初から一貫して、言っていることもやっていることも態度も変わっていないし「周りが勝手に僕のことを好きになったり嫌いになったりしているだけ」だと思っていたのですが、
振り返ってみれば、相手が構えていることに反応的になり、僕も構えて無意識に戦闘モードに入っていて、それが雰囲気として隠しようもなく出ていたのかもしれないな」と猛省しました。

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次回予告

その後、とても良い状態が3年近く続きましたが、また最後の方に色々なことが起きて、最終的には僕を誘ってくれた支配人と揉めてしまい、このクラブを約5年間在籍して退職します。

次回は、2回目の転職で入社した3社目の「わらわら」でのお話をしたいと思います。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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