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「主語」は誰なのか?

vol.70

「若者のビール離れ」と言われて久しいですが、そんな流れに「待った!」をかける酒造メーカーがあります。

それがアサヒビールです。

若者の心を掴むべく「スマート缶」が2月27日より数量限定で発売されます。

〈ITmediaビジネスオンライン / 2024年2月14日〉

アサヒスーパードライ スマート缶

なぜ、スリムなフォルムにしたのか、分かる方はいらっしゃいますか?

………。

これが分かったら、相当するどいですよ〜

それでは、正解を発表いたします!!

正解は、「モンスターエナジー」に合わせたからです〜!

モンスターエナジー

……えっ…?

…という方の方が多いでしょう…

解説いたしますと、若者が好み飲んでいて、“おしゃれでかっこいい” イメージがあるエナジードリンクの容器を採用することで、まずは手に取りたくなる自分たち向けのものと感じてもらうことを狙ったわけです。

もちろん、フォルムだけではなく、デザインにおいても、スーパードライらしさをちゃんと残しつつも、既存デザインの枠をとっぱらった数10案の中から選んだとのこと。

これについて、「スーパードライ」のブランドマネージャーを務める岡村知明さん

「顧客視点で視野を広げると、現代はお酒以外にも娯楽の幅が広がっている。特に若者を中心にビールを飲む以外の楽しみ方が多様化しており、そういう意味でも今回のスマート缶のようにビールが主語ではなく顧客が好きなものやコトを主語として活用したアプローチが必要だと考えている」

と解説。

「ビールが主語ではなく顧客が好きなものやコトを主語とする」

このビールの部分を自社の商品に変えると、全ての業界で通ずる話となりそうですね。

「顧客視点が大切」というのは、耳にタコができるくらい聞いていますが、仕事は常に「I」ではなく「You」で考えていく

それが最終的に「We」になれば良い。

そんなビジネスの原点に立ち返らせてくれる好事例でした〜

本日はこの辺で。

また明日もよろしくお願いいたします😊

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