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「ないもの」を「あるもの」に変える

vol.52

ピンチはチャンス

という言葉は誰もが知るところではありますが、なかなか実践することは難しい

そんな中、これぞ!と思った「発想の転換」の好事例がありましたので共有させていただきます。

〈withnews / 2023年11月7日〉

舞台は新潟県村上市にあるサケの博物館「イヨボヤ会館」

ここでは毎年この時期、産卵のために川を遡上してきたサケを捕獲して館内の水槽で展示していますが、記録的な不漁により0匹になってしまったとのこと…

つまり、楽しみにしている子どもたちにサケを見せることができないわけです…

普通ならば、「サケの不漁のため展示は中止となります。大変申し訳ございません」といったお詫びのお知らせとともに、他の魚の展示を検討するかもしれません。

ところが同館では、今回のサケ不足を、自然環境について「考える材料」にして欲しいと考えました。

つまり、展示しないことを学習の機会に転換したのです。

withnews

これにより

「なんで今年はサケがいないの?」
「こんなことってあるんだね」

と、来館者からも、これまでにない事態に驚いたり心配したりする声が寄せられたそうです。

温暖化が進んで異常気象が増えると、こういうことが起きるんだ、私たちの食卓にも通じる身近な問題なんだということを考えるきっかけにしてくれたらいいなと思っています。

同館では訪れた地元の小中学生に、そのように解説しているそうです。

博物館は学習の場。

今回の「展示しないことを見せた」ことで、子どもたちが「地球温暖化を抑止するために、できる限りのことをしよう」と思ったとしたら、これ以上の学びはないですね😊

ないものを価値のあるものに変えていく。

そんな発想が自然にできたら良いですね。

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