見出し画像

銀行が「人生の登山ガイド」に

vol.67

タビラボによると、アメリカではメンタルヘルスの不調を感じている若者が増加しているそうです。

〈TABI LABO / 2024年2月8日〉

10年前の調査では、18〜26歳52%「自分の精神的な健康状態は良好」と回答。

一方、現在のZ世代では、わずか15%とのこと…

そんな中、「金融機関」が注目されています。

Z世代のメンタルヘルスの不調はemotional spending(感情的支出)につながる恐れがあるからです。

コンサルティング会社の「アーンスト・アンド・ヤング」は、このような懸念を持っています。

BNPL(今買って、あとで支払う)という決済方法の普及により何かを購入するハードルが下がった影響もあり、ストレスを抱えた時悲しいと感じた時など、感情が動いた時にお金を使うことが習慣になりやすい。

当然ながら、若者たちは買い物依存から逃れて、しっかりと資産形成をしていきたいとも思っており、今後は金融機関心理カウンセラーのように彼らに寄り添ってライフプランをサポートしていく必要があるというのがタビラボの話です。

なるほど、なるほど。

確かに、人生の不安大きなウェイトを占めているのが「お金」のこと。

お金不安を取り除くために、ファイナンシャルプランナーに相談する人も多いでしょう。

特に最近はライフラインならぬ「ライスライン」という言葉もよく聞きます。

自分が最低限いくらあれば生活できるのか(食べていけるのか)?

それを明らかにすることで道が開ける人もいるわけです。

別の観点の話をすると、アメリカでは「ライフコーチ」という職業がポピュラーになりつつあります。

ライフコーチとは一言で言うと、「人生の登山ガイド」。

相談者を豊かな人生に導くのが仕事です。

その市場規模は推定で15億ドルに達し、2030年までの年間成長率は4.9%と見込まれています。

ちなみに、主には5つのコーチング分野があります。

(1)ファイナンシャルコーチ
(2)マインドセットコーチ
(3)エグゼクティブコーチ
(4)ホリスティックヘルスコーチ
(5)ビジネスコーチ

国際コーチング連盟(ICF)が実施した調査では「これまでにコーチングを利用したことがある」と回答した人は43%に上るとのことですが、日本ではまだまだ「ライフコーチ」の存在を知らない方の方が多いでしょう。

一方で、需要はあるとは思いますし、なり手も多い気がします。

ただ、やはり入口が難しいとも思うので、その入口に日常使いを行う銀行が担うと良いのではないかと思っています。

社会的信用のある銀行が、ライフコーチのプラットフォームになる。

これまでのような単なる資産形成を相談する場所から、人生のさまざまな悩みを相談できる窓口に変わる。

そんな場所に銀行がなれると、AI時代においても揺るがない存在意義が生まれるような気がします。

社会課題先進国でもある日本には、今後お悩み解決需要がますます高まってくるはずです。

今回の銀行×ライフコーチの話だけではなく、さまざまな分野でビジネスを通してお悩み解決できるプログラムが求められていくでしょうね😊

この記事が参加している募集

マーケティングの仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?