teaまるお

都内在住、独身アラフィフ。ときどきエッセイを書いています。夏はスイカ、秋は梨、冬はみか…

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都内在住、独身アラフィフ。ときどきエッセイを書いています。夏はスイカ、秋は梨、冬はみかん、トマトは年中、すごく食べます。藤井風・大江千里・溝口肇・たむらしげる・わたせせいぞう・日向坂46・安部恭弘・中野信子・神社仏閣・美術館・博物館・手相・占い・怖い話・ガチャガチャが好きです。

マガジン

  • 連載小説『その謎はコーヒーの薫りとともに夕日に解けて』全話

    モテるのはどんなオトコ??カフェで繰り広げられる女子たちの会話から、その謎を解き明かすエッセイ風連載小説。

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忘れることのない日に、私はnoteを始めた

一年前の今日、私はnoteを始めた。 どうせ始めるなら自分にとって忘れることのない特別な日に、と思って11月15日スタートになった。 その日は親父の命日。 毎年この日が来るたび、親父のことを思い出す。だから、私がnoteを続ける限り、毎年この日は親父のことを書こうと決めた。親父が私に遺してくれたものを、親父の生きた証としてnoteに残していこうと思う。 これは今から30年近く前に母から聞いた話。 私の田舎はとても雪深く、スキー場も多い。当時、私の地元

    • 最後に残ったお寿司を食べるのは、誰?

      幼い頃から思っていたこと。それは─── 「人が集まるところにお寿司あり」 冠婚葬祭に始まり、友人同士で集まるホームパーティーなどに並ぶ、定番のごちそうといえばコレ。日本人はお寿司が大好きである。 そしてもう一つ、私が幼い頃から疑問に思っていたこと。それは─── みんなが大好きなお寿司が、最後に「少しだけ」残ってしまうこと。取り残され、まるで忘れられてしまったかのように一貫、あるいは数貫残っているその光景を、私は幼い頃から何度も見てきた。 みんなが大好きなお

      • あなたの記事に必ず一つ、スキがつく方法

        スマホでnoteを開くたびに思う。 noteは魅力的な記事で溢れている。 自分の好きなヒト、モノ、コトについて検索すれば、それらの記事がこれでもかと出てくる。好きが詰まった無料サブスクである。 そして、自分の好きなものについて書かれたnote記事を読めば読むほど、検索エンジンという名のコンシェルジュが「今こちらが人気です」「こちらは今朝入荷したばかりなんです」と、次から次へと私好みの記事を持ってきてくれる。 そんな素晴らしいおもてなしに私はいま、少し迷惑している。なぜ

        • 「INFP」な私が、その結果に思うこと

          「16パーソナリティ性格診断」 聞いたことはあるものの、私の周りでは誰もそのことを話題にしていなかったため、最近まで特に気にしていなかったのだが、つい先日─── 「まるおさん、ちょっとこれ、やってみて!」 そんなLINEのメッセージとともに、ついに私のところにも「16パーソナリティ性格診断」がやってきた。 もともと、テストや診断は嫌いではない。 年齢や性別といった素っ気ない質問とは異なり、なかなか興味深い問いが並んでいる。楽しみながら多くの質問に答えていくと、あっとい

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        忘れることのない日に、私はnoteを始めた

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        • 連載小説『その謎はコーヒーの薫りとともに夕日に解けて』全話
          23本

        記事

          この春、都会へと旅立つ君へ

          毎年、三月のこの時期になると、一度や二度は街で見かける光景─── 家族であろう人たちと、たくさんの荷物を載せた、少し大きめの車が、私の目の前を通り過ぎていく。ナンバープレートを見ると、その多くは地方ナンバー。 春から大学生や専門学生、あるいは新社会人として東京で一人暮らしを始める息子や娘の引っ越しのために、家族でやってきたのだろう。 生まれた街を遠く離れて東京へ。 不安でいっぱいかもしれないけれど、その胸にはきっと、大きな夢や希望を抱いている。そして親たちはみな、そん

          この春、都会へと旅立つ君へ

          藤井風「満ちてゆく」のMVについて、考えてみた

          先日公開された藤井風さん(以下、敬称略)の最新であり、彼にとって初のラブソングでもある「満ちてゆく」。 それは「喪失と再生」の物語。 最初にMVを見たときは、老人となった「晩年の藤井風」が「最愛の人」との思い出をノートに書き記しながら、その生きた証を回想していくかたちでストーリーが展開していき、命が燃え尽き、そして心尽きたところで「愛の記憶」が閉じられるのかな、と思っていました。 しかし、何度か見ているうちに、その解釈にさまざまな矛盾や違和感(女性と子供の関係性だったり

          藤井風「満ちてゆく」のMVについて、考えてみた

          「日向坂46」と「藤井風」と。

          中学生の頃に「おニャン子クラブ」にドハマりして以降、私がアイドルに興味を持つことはなかった。正直言って、大人になって以降は心のどこかで「アイドルなんて・・・」と思っていた。 モーニング娘やAKB、ももいろクローバーZなど、さまざまなアイドルが誕生し活躍しているのを見て、純粋に「凄い」「頑張ってるんだな」と思いながらも「欲深い大人たちに搾取されてしまう女の子たち」とも思っていた。 そんな私が今、「日向坂46」を推している。 おニャン子クラブ以降、どんなアイドルにもときめく

          「日向坂46」と「藤井風」と。

          突然、私の目の前に現れた「謎の女性」の正体

          その日は朝から友人(女性)と出かけていたのだが、メインが私の用事だったこともあり、解散して帰宅後すぐ、友人にお礼のLINEを送った。 「今日も一日お疲れ様でした。朝早くから用事に付き合ってくれてありがとう」と。 その友人とは数日前にも会っていたので「今日は」ではなく「今日も」と書いたのだけれど、まさかそれがその後のあんな大事件を引き起こすことになるとは思いもしなかった─── さて、友人にお礼のLINEも送ったし、まずはお風呂に入ろう、と服を脱いだその時、LINEの通知音

          突然、私の目の前に現れた「謎の女性」の正体

          私がおすすめしたい記事       ~「許す」ことと「赦される」こと~

          この記事を読んだとき、私はとても救われた気持ちになりました。「許すこと」について書かれた、とても興味深い記事です。 私はこの記事によって約40年前の出来事で刺さったままになっていた心の棘を抜くことができました。そして、今までずっとモヤモヤしていた「許すこと」に対する一つの答えを提示してもらえたことに感謝しています。 記事の冒頭でまねこさんは、こう問いかけます。 そして、まねこさんの息子さんのエピソードが語られます。 ここまでだと、お菓子を食べられたぐらいでそこまで怒

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          「趣味は何ですか?」はハラスメントなのかもしれない

          きっと誰もが、一度は訊かれたことがあるであろう、こんな質問。 「趣味は何ですか?」 私は「あること」をきっかけに趣味を答えるのが怖くなってしまった。 今から十年ほど前の出来事。 当時、私はダーツにハマっていた。マイダーツを購入し、週に一度は友人たちとダーツをしていた。 そんな折、たまたま誘われた飲み会(いわゆる合コン)に参加した。和気あいあいと一次会を終え、さて二次会どうする?となった時、男性メンバーの一人から「ダーツとかどう?」という声が上がり、二次

          「趣味は何ですか?」はハラスメントなのかもしれない

          餃子の王将の「餃子のタレ」は、なぜ少ないのか?  完結編

          上記「疑惑編」の続きになります⇩⇩⇩ 「直接、王将本人に確かめる」 いきなり不躾に相手に疑惑をぶつけるなんて出来ない、と思っていた。けど、本当は・・・ 「もしかして、私のこと疑ってる?」 「私のこと、信じられないの?・・・なんか、ショックなんだけど」 王将にそう言われるのが怖かっただけ。王将に嫌われたくなかったから、余裕のある大人のフリして我慢してただけだ。 「なりふり構わず、カッコなんかつけずに、ストレートに気持ちを伝えればいい」 私は後先考える間もな

          餃子の王将の「餃子のタレ」は、なぜ少ないのか?  完結編

          餃子の王将の「餃子のタレ」は、なぜ少ないのか?  疑惑編

          先日、「餃子の王将」(以下、王将)で焼き餃子(一人前6個)をお持ち帰りした。お持ち帰り餃子には一人前につき、タレが一つ付いてくるのだが、家でタレを小皿に入れたとき、思った。 「ん?・・・少なくない?」 以前から「王将のお持ち帰り餃子一人前のタレの量、ちょっと少なくない?」とは思っていたが、さらにその内容量が少なくなった気がした。 昨今の物価高騰の影響で外食産業も値上げが続くなか、「安くて、早くて、美味しい」王将も値上がりはした。が、しかし─── 果たしてあ

          餃子の王将の「餃子のタレ」は、なぜ少ないのか?  疑惑編

          自分のnote記事を、より「自分らしい記事」にする方法

          昨年末、私にはnoteでどうしてもやりたいことがあった。 それは、過去に書いた「ある記事」を加筆修正すること。 小学校低学年の時、担任の先生に「作文がヘタ」だと言われたことで、アラフィフになった今も文章を書くことに対して苦手意識を持っていることを綴った記事だが、後半からラストのくだりが「面白くない皮肉やイヤミ」で終わってしまっていた。 書いたその時はそれでいいと思ったし、ずっとモヤモヤしていた負の感情をカタチにしたことで多少はスッキリしたのだろうと思う。 しか

          自分のnote記事を、より「自分らしい記事」にする方法

          大山阿夫利神社で出会ったカエルが私に教えてくれたこと

          先日、大山阿夫利神社(神奈川県伊勢原市)へ新年の祈祷に行ってきました。 数年前にたまたま立ち寄った神社なのですが、それ以降、半年に一度は訪れる、今では「行きつけの神社」です。 ただ、行きつけとはいえ、常連ヅラするのは好きじゃないので、こっそり行って、ひっそり帰るのが私の流儀。神様が忙しいであろう年末年始はもちろん、その神社の特別行事がある日、そして土日祝日には行きません。 いくら神様とはいえ、相手が大忙しな時に行くのは気が引けるし、特別扱いして欲しいわけでもないの

          大山阿夫利神社で出会ったカエルが私に教えてくれたこと

          尖った言葉で「心の風船」を割ってしまわぬように

          2024年、元旦の夕方。 自宅でnoteを書いていた私は、揺れを感じてテレビをつけた。 2011年の東日本大震災以降、揺れを感じたらテレビをつけることが癖になっている。都内が揺れたということは、東北あるいは北関東あたりだろうか、と地震速報を確認したら、まさかの石川県だった。 それを見た時、石川県と関東地方にほぼ同時に地震があったんだと思った。なぜなら、石川県と関東地方は離れすぎているから。 しかし、違っていた。 石川県の地震があまりに大きかったため、関東地方にまで

          尖った言葉で「心の風船」を割ってしまわぬように

          聖徳太子になった友人が私に遺した言葉

          遡ること約40年前、時は1980年代。 山と川しかないような私の地元では、ほぼ全員が中学に入って初めて英語に触れる。ただ、高校を卒業したら田舎で就職し、田舎で人生を謳歌する友人がほとんどなので、必要以上に勉強を頑張る友人はそれほど多くなかった。 なので、授業ではかなりの頻度で「珍回答」が飛び出す。 ただ、その日の珍回答を私は40年近く経った今も忘れられない。なぜならその日、友人が聖徳太子になったからだ。 それは、あの日の英語の授業─── どんな問題だったの

          聖徳太子になった友人が私に遺した言葉