見出し画像

イオンにルネサンス 落ち着くハノイ

 前回に続いて、日本では感じることのなかった思いの話を。
 旅人にとって長かった旧正月が終わり、道路は再びバイクや車であふれ返るようになりました。タイを「バイクと車の共存社会」とするなら、ベトナムは圧倒的に「バイク優位社会」のように感じます。
 さらにベトナム人バイカーは、やたらとクラクションを鳴らし、歩行者に突っ込んできます。例えは古いですが、お笑いコンビ「いつもここから」に「どけどけどけ~!」と言われているようです。温厚な気質の印象ですが、ハンドルを握ると気性が激しくなる人が多いのでしょうか?

 さて、旧正月が明けたら行こうと決めていた場所がありました。札幌で通っている「スポーツクラブ ルネサンス」が入るイオンモールロンビエンです。


 滞在している場所から15キロほど離れている郊外のため、今回の旅で利用し始めた配車アプリ「Grab(グラブ)」で、初めてバイクタクシーを呼ぶことにしました。


 タクシーで向かうと20万ドン(約1250円)のところ、バイクは5万5000ドン(約350円)と格安。ただ、バイクの後ろに乗るのはやはり怖いです。20分余りの間、「運転手さん、そんなに飛ばさなくていいから」と思っていました。


 たどり着いたイオンは外観も日本と同じ。ルネサンスは正面から見て右端の1~2階部分にあります。

 ここへ行こうと思ったのは世話になっているインストラクターから「ベトナムに行くなら、ぜひ利用してください」と、おすすめされたため。日本を離れて1カ月余り、ジムで汗を流すことがなかったため、55万ドン(約3400円)と少し高めでしたが、1日利用することにしました。


 久々のルネサンス。筋トレして、走り込みをして、プールで1・5キロ泳いでと、たっぷり運動させてもらいました。

 見てお分かりの通り、インストラクターは全員がベトナム人。私が訪れた時は受付も含めて日本人スタッフはゼロでした。
 ルネサンスの魅力は風呂とサウナにあるということを以前にも書きました。ポスター写真しか載せられませんが、ここも日本式の風呂が充実していました。

 湯船やサウナで談笑したり、水風呂で潜ったり、休憩椅子でととのったりと、ベトナム人が日本式の風呂を満喫している姿が面白かったです。「何だ、浴槽も大好きなんじゃん。家にも設置すればいいのに」と思ってしまいました。
 それにしても日本から離れていると、イオンモールって落ち着きますね。ルネサンスの横には無印良品とユニクロがあり、食品売り場にはトップバリュの品がずらり。「ここ、日本じゃないの?」と錯覚してしまうほどでした。


 きょうばかりは日本を満喫すると心に決め、昼はおにぎりをほおばり、夜は天ぷらを味わったのでした。
 日本にいた時は「全国に画一的な商業施設ばかり造って」と思いがちでしたが、海外に来ると、この画一性が何よりも落ち着く、ということを身をもって体感したのでした。ハノイのイオンモール万歳!

追伸 
 Grabでイオンモールに行く方はご注意。日本よりさらに混雑していることから、帰りの車がつかまらないケースがしばしばあるそうです。私もバイクを呼ぼうとしたところ、「近くのドライバーは忙しいです」といった表示が出続けました。

 ルネサンスのスタッフに困っていることを告げると、親切にもGrabに電話してくださり、「タクシーなら配車できる」とのことでした。やむを得ずタクシーを待ち、20万ドンを支払って帰途に着いたのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?