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東北出身、冷やし麺3兄弟

結論

自分の好みに合わせて冷たくする


 暑い夏、食事で身体を冷やしたいです。スイカ、ざるそばなど、夏に食べたくなるものは、キンキンに冷ましたものばかり。
 東北地方には、麺を冷やして食べる料理があります。今回は冷やした中華麺について3品紹介します。

東北地方でラーメンが発達している理由

 太平洋側は夏、オホーツク海から吹くやませという北東風により、涼しい気候により稲作が適せず、小麦や蕎麦を育てていました。
一方、日本海側の米どころの秋田県、山形県は家で美味しいお米が食べられるため、外食では小麦を使った料理が選ばれてきたと考えられます。

三男:ざるラーメン(ざる中華)

 ざるラーメンは1960年代、岩手県の製麺会社で誕生したと言われています。特に青森県、秋田県で普及し、現在では青森秋田の夏の風物詩となってます。ざるラーメンは、地域やお店によって呼び名はさまざまです。例えば、青森県西部にある弘前市では、「ざる中華」とも言われています。ざるラーメンは、「冷やし中華のタレが口に合わない。」という声をきっかけに開発されました。ざるそばからヒントを得ています。ざるそば、そうめんのように、中華麺を冷やし、特製のつゆにつけて食べるスタイルです。青森県のスーパーマーケットには、ざるラーメン専用の中華麺も販売されていました。
 今回は、東北で食べてません。甲府を訪れたときにたまたま見つけて食べました。甲府駅北口にある「徳栄軒」で食べました。甲府駅北口には、「甲州夢小路」という明治時代~戦前の街並みを再現したスポットの中に、徳栄軒があります。
 出汁の効いたつゆに麺をつけて食べるスタイルです。トッピングのワカメと一緒に食べます。ざるそばのように、スルスルと入っていきます。

ざるラーメン並 

甲府中華そば 徳栄軒
営業時間 11:00〜15:00、17:30〜22:00
定休日  火曜日、第4月曜日
アクセス JR甲府駅から徒歩5分

次男:冷やしラーメン

 山形市発祥の冷やしラーメン。現在では、全国に広がり、お店によって工夫が見られます。山形県の暑さ対策は、「冷やせるものは冷やす」でした。中華麺を冷水で締めて、氷を浮かべて冷やしたスープに投入。スープは、動物性の脂が丁寧に取り除かれており、さっぱりしていました。暑さで食欲が落ちても食がすすみます。

修ちゃんラーメン山形駅前本店で食べた冷やしラーメン

詳しくは、この記事をお読みください。

長男:冷やし中華

 仙台にある龍亭で1937年に誕生したと言われています。創業者が定期的に開催していた勉強会で披露した料理がはじまりです。冷やし中華は夏の売上対策とスタミナのつくメニューとして開発されました。当時のメニュー名は、冷やし中華ではなく涼拌麺リャンパンメンでした。中国には冷たい麺がなく、ざるそばをヒントに考案されました。具が千切りになった理由は麺と絡みやすくするためです。戦後、看板メニューになり、バブル期に注文が殺到しました。
 少しでも早く提供するため、具材先に出し、麺を後で出すという二段階スタイルを確立しました。龍亭の冷やし中華は、レモンなど柑橘の効いたスープです。千切りした叉焼、キュウリ、ハム、錦糸玉子、蒸し鶏、クラゲの6種類の具材が麺と別に分けられています。
 今回は、仙台市の中国料理 廬山でいただきました。鶏もも肉、錦糸玉子、エビ、キュウリ、ハム、レタスの6種類の具材が盛られていました。よく混ぜてからいただきました。酸味がきいており、さっぱりしています。

中国料理 廬山
営業時間 平日 11:00〜14:30、17:00〜21:45
     土日 11:00〜15:00、17:00〜20:00
定休日  不定期
アクセス 仙台市営地下鉄東西線青葉通一番町駅から徒歩3分

 今回は、東北地方発祥の冷やした麺料理について紹介しました。冷たい麺料理を食べて暑い夏を乗り切りましょう。
 みなさんの好きな冷たい麺料理は何でしょうか?コメントで教えていただけると嬉しいです。

盛岡三大麺について

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参考文献


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