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人類の知恵に学ぼう 日本の仏教「法相宗」

法相宗は日本における宗派のひとつで、基本的には学術仏教であり葬儀や
法事は行っていません。

もともとは玄奘三蔵がインドで学んだ唯識論を弟子の慈恩大師が整理して宗派として独立させました。 法相宗の教えの根本である五位百方は、唯識論
をさらに複雑化させた考え方であり、難解にとられがちです。

法相宗の日本への伝来は飛鳥時代にさかのぼります。

653年に入唐した遣唐僧 の道昭により伝来しました。
道昭(629-700)は玄奘三蔵に師事し、翻訳間もない『 成 じょう 唯識論』をはじめとする唯識の論書や『薬師瑠璃光如来本願功徳経』 や『般若心経』などの経典、さらには仏像や舎利を持ち帰りました。

総本山は、法相宗大本山 興福寺 法相宗総本山。
平城京の外京部に位置する。

7世紀半ばに藤原鎌足の私邸に建てられた山階寺に淵源を持ち、藤原氏の
氏寺として、春日大社とともに、尊宗された。

拠り所とするお経は、『 解深密経 げじんみっきょう 』です。 法相宗という名前も『解深密経』の「一切法相品」から名付けられたものです。

物の見方の原形である唯識論とは、インドの思想です。

言葉の通り、ただ心だけが世界にあるという意味です。

人間は物質的な「物」だけではなく、心理的な現象もそこにある存在だと認識しているのではないか。

また、深層意識である「阿頼耶識(あらやしき)」「末那識(まなしき)」が心の中にあるとしています。法相宗はこの教示を独自に発展させ、この世のすべての存在は心である、という考えを追究することを目的とするようになりました。

このような考え方を「唯識無境」と言います。

具体的に言うと、いま私たちは同じ世界を共有していると考えていますが、実際は心の外側に具体的な存在はなく、それぞれの心が阿頼耶識(あらやしき)の生み出した世界を認識しているという解釈になります。

日本には多くの宗派が存在しますが、法相宗の考え方はあまり例がなく、哲学的で独特な考え方であると位置付けられています。

法相宗は奈良仏教のひとつで、独自の考え方を追究する宗派です。特に、葬礼関係の儀礼をまったく行っていないという点が、他の宗派と大きく異なります。

そのため、葬礼は他の宗派に依頼して執り行わなければなりません。
修行についても唯識論に基づいた修行をしなければいけません。
唯識論は「世界にあるすべての物事は心(識)が生み出している」とする考え方です。

修行の積み重ねによって無我の境地に達することを目指しています。

以上、ネット検索より抜粋


知識がほぼ全くありませんでしたが、やはり仏教界も奥が深いですね!

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