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【元書店員の本棚】80代の現役プログラマーに学ぶ「独学のススメ」

大学時代の3年間+社会人5年間=計8年間、書店に勤務しました。
そんな私の好きな本達を紹介していきます。皆さんの本との出逢いのきっかけになれば嬉しいです。


「もうこんな年齢だし・・・」この本を読んだら、とてもそんな言い訳できなくなります。

独学で勉強を始め、”世界最高齢プログラマー”として一躍有名になったこの本の著者、若宮正子さんは80代。しかも初めてパソコンに触ったのは定年目前だと言うから驚きだ。
「高校卒業後、現在の三菱UFJ銀行に定年まで勤務」
これだけ聞くと、元々それだけ優秀で、他の人より長けているから結果が出たんでしょ?と思ってしまう。でも全く違うのだ、良い意味で(笑)

飽きたらやめちゃえ!「ものにしよう」なんて思わない

とりあえず「楽しそう」と思ったことには飛びついていきましょう。
ずっと続けられて、しかもなにかものになる習い事・学びを。そんなふうに探していると、いつまでたっても始められません。それこそ、最初にいったように、お金にならない「道楽」でいいんです。やってみて楽しければ、それがきっと正解です。

独学のススメ 頑張らない!「定年後」の学び方10か条

「継続は力なり」「とりあえず3年」…
”続ける事が美徳”とされる日本で教育を受けてきた私たち。
でも、「飽きたら辞めて良い」と言われたら、チャレンジのハードルが一気に下がると思いませんか?
確かに、やってみなければ何も分からないし変わらない。思わぬものにハマるかもしれないし、好きだと思っていたものが、やってみると向いていなかったりするかもしれない。運動嫌いだけどジム入会を迷っている私。とりあえず入会してみようかな…?

「独り」は恐いもの?結婚していなくても人に囲まれた人生は手に入る

若宮さんは現在まで婚姻歴はナシ。
現在31歳の私がヒシヒシと感じる焦り。周りは結婚して、早い子だと2〜3人子供が居たりする。「もしかしたら一生独りで、このまま孤独死するのか」ふと、考えてしまう瞬間もある。だけどそんな思考を若宮さんはぶっ飛ばしてくれる。
まず、大前提なのだけど、「確かに」と思った箇所がこちら。

結婚しなければ、家族を持たなければと、追い詰められている人もいるのではないでしょうか。でも、私くらいの歳になると、結婚したけれど配偶者が亡くなってしまい、また一人になったというひともたくさんいます。(略)一緒に住んでいても、お子さんが朝一番の電車で出勤して夜遅くまで帰らない、なんて生活だとしたら?起きている時間に家に誰も居ないなら、ほぼ独居ですよ。

独学のススメ 頑張らない!「定年後」の学び方10か条

私の祖母は今年で88歳になるが、10年以上前に祖父が亡くなってからずーっと「何をしていても寂しい」「私は独りだ」とぼやく事が多くなった。
帰宅が遅い旦那さんを持つ友人は「もはや一緒に生活してんのか分かんない」と言っていた。
若宮さんはこう続ける。

私も1人で住んでいますが、出かけるか、誰かがうちに来るかで、毎日ひとと会っていますし、いつもメロウ倶楽部やフェイスブックで交流していますからさびしくないです。独居と孤独はイコールではない。

独学のススメ 頑張らない!「定年後」の学び方10か条

自分がときめく居場所をたくさん見つける事、それに飛び込んでいく行動力。
それこそが”楽しい人生”に必要な事なのだと教えてもらった。

「人生100年時代」を生きる私たち

60歳なんて全然。70歳でも早いくらい。まだ、人生の決算期はきていませんよ。
中間決算、はいいすぎかもしれませんが、60歳なら第3四半期決算くらいでしょう。

独学のススメ 頑張らない!「定年後」の学び方10か条

…という事は、その半分の30代、はたまた20代なんてもはや赤ちゃん(笑)
なのに「もう若くないし」「今更新しい事するのも面倒」、ついつい思ってしまう。でも、私たちなんてまだ人間始めたばかりの赤ちゃん期。赤ちゃんは失敗するのも当たり前だし、色んな新しい事を経験して成長していきますよね。
踏み出すことに恐くなったら、「私、赤ちゃんだし!」で飛び込んでいこう。

ぜひ、あなたの本棚に

やっぱり、人生の先を行く先輩の言葉は説得力がある。
若宮さんもそうだけど、「憧れを持てる年上の人」を見つける事は、生きていく勇気になる。たくさんの理想の生き方と、自分の「好き!」をミックスして、人生100年、思いっきり楽しんでいきましょう♡

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