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一人暮らしの母がアルツハイマー性認知症を発症。2022年1月から介護をスタート。 老人…

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一人暮らしの母がアルツハイマー性認知症を発症。2022年1月から介護をスタート。 老人ホームに入所するまでの1年10ヶ月間に使ったサービスや作った道具などをメインに記録したいと思っています。まだ介護は進行中。

最近の記事

認知症の母:遠隔介護 契約は要注意。高齢者は「自動更新」も「サブスク」もダメな件

以下、当時のFBから -------------------------------------- 2022年4月7日 昨日、母の家で書類の整理をした。 大半は請求書だが、その中の1つがとても変だった。 『ご利用先:ニユーザアンシン 3212円』 クレジットカード会社からで、よく見ると母が所有してるカードと番号が違う。 さらに記載の引き落としの銀行口座はすでに閉じている。 なんでこんな請求が来るのか全然わからない。 金額は小さいがモヤモヤする。無視できない。 しばらく

    • 認知症の母:遠隔介護 モノが行方不明になる問題

      母は、50代で退職するまで長いこと法律事務所で事務長をしていた。 年齢としては珍しくパソコンも普通に使い続けていたし、身に付いた事務処理能力は素晴らしく、家の中も常に整然と片付いていた。 「家の中が散らかる」のは認知症の症状だとよく聞くが、母の場合は認知症になっても家は常に片付いていた。掃除機を使えなくなったのでヘルパーさんに週に1回掃除してもらっていたが、ゴミや衣類が散らかるようなことは全くなかった。 でも、片付けというのはモノの『仲間』のまとまりを理解することだ。 ハ

      • 認知症の母:遠隔介護 わかりやすい色と形

        2年ほど前の当時のFBから。 ----------------------------- 2022年3月14日 母が迷子になった時のために「ヘルプマーク」入手。 障がい者本人でなくてももらうことができる。 ダメもとで駅の駅員室で聞いてみたら「はい、どうぞ」とあっさりもらえた。なんの説明も提示もなく無料だった。 東京都、案外すごい。 軽度の認知症は見ただけではわからない。特に母はおしゃれで着てるものの乱れは全くない。スタスタ歩くしハキハキ喋る。 でもいずれ外出先で迷っ

        • 認知症の母:遠隔介護 春だもの。お弁当受け取れなくてもいっか。

          以下、当時のFBから。 ------------------------------------- 2022年3月16日 母には安否確認を兼ねたお弁当が毎日届くが、 「ご不在なのでお弁当は持ち帰ります」 とよく電話が来る。 受け取って欲しいので、母の目に留まりやすいようダイソーで300円の壁掛け時計を買ってきてドアに貼ることに。メモをどう書けばいいのか家で試行錯誤していたら、また今日もお弁当不配達の電話があった。 どうしたのかと思っていたら直後に母から電話が来た。

        認知症の母:遠隔介護 契約は要注意。高齢者は「自動更新」も「サブスク」もダメな件

          認知症の母:遠隔介護 大事なものは『見える』が大事

          2022年3月22日当時の私のFBから。 --------------------- 先週、母がクレジットカードを無くしたようだと弟から電話。カードは止めて再発行。その数日前にもお財布がないと母から電話。 その前には鍵がなくて家に入れないと電話があり大慌てで母の家に向かったことも。ここ2週間だけでどんどん困りごとが増えて、ほぼ毎日母絡みの連絡が入る。 鍵には鈴を付け、予備の鍵を置いて対応。デイサービスには鍵のありかを教えることになり、信用していないわけではないが少し心配

          認知症の母:遠隔介護 大事なものは『見える』が大事

          認知症の母:遠隔介護 お金対策はやっぱり現金!そして見えること。

          2022年4月は、とてもたくさんの仕組みやルール決めをした。 後に続く成功した方法もあるが、失敗もあった。 母が「鍵がない」と言い始めたのと同様、「お財布がない」「お金がない」とも言い始めていた。母の買い物用のお金をどうするか、考える必要が出てきた。 母は何かと外出する。 犬の散歩もあるし買い物もある。天気がいいから散歩するとか、気ままな一人暮らしは母の生活そのもだ。それまでは大手スーパーマーケットの巡回無料バスを利用して少し遠い場所まで買い物に出掛けていたが、もうそれは

          認知症の母:遠隔介護 お金対策はやっぱり現金!そして見えること。

          認知症の母:遠隔介護 合鍵とドア開閉センサー

          2022年3月。 母が「鍵が無い」と言い始めた。 常にではないが、時々、持っているのに目で見ても認識できず「無い」と思ってしまう。その度に呼び出されるのも困るし、介護スタッフ訪問のたびに鍵で時間を取るのも困る。 そこでスペアキーを多めに作って、スタッフに鍵の場所を知らせて共有してもらうことにした。 元の鍵は、母のバッグの中のまま。 スペア1つは、玄関入ってすぐの置物の下(母の目には触れないよう隠した)。 スペア1つは、玄関外のメーターボックスの中の、暗証番号付きのキーボック

          認知症の母:遠隔介護 合鍵とドア開閉センサー

          認知症の母: 鍵問題その2 鍵なの?鍵じゃないの?

          2022年2月。 私は、母の家の合鍵を持っていなかった。 10年以上前、突然 「私のうちの鍵を返しなさい」 「玄関前のメーターボックスにキーボックスを置くから問題ないでしょ」 と母が言い出したからだった。 それまで、犬の世話や届け物、母が旅行中の植木の水やりなどのために母の家に自由に出入りしていた。実家なのだから当然だと思っていたので嫌な気分になったのを覚えている。 認知障害の症状の一つに「物取り」というものがある。 介護の現場で、物が無くなって誰かに盗られたに違いない

          認知症の母: 鍵問題その2 鍵なの?鍵じゃないの?

          認知症の母:遠隔介護。 鍵問題その1。 呼出しは一階でも部屋でも音は同じ

          介護がスタートして、「複数の人」が「定期的」に母の家を訪問することになった。 まずは毎日のお弁当だ。 でも配達される時間を覚えられず、犬の散歩も兼ねて外出してしまうことが多かった。それより不思議だったのは、母は家にいるのに、受け取れないことが続いたことだった。 配達の人から「不在」の連絡を受けてから母に電話すると、「家にいるわよ」と言う。仕方ないのでお弁当配達の会社に母の携帯電話番号を知らせて電話してもらうことにしたが、それも対策としてはあまり効果がなかった。 母はマンシ

          認知症の母:遠隔介護。 鍵問題その1。 呼出しは一階でも部屋でも音は同じ

          認知症の母:デジタル遠隔介護はまずお弁当から

          ケアマネさんが決まって、最初に提案されたのはお弁当を取ることだった。 2022年1月当時、母はまだ自分で食べ物を用意していた。近所のスーパーやコンビニで買って来るのと軽く料理したものを食べていたようだった。 でももともと料理が好きではないし何度も鍋を焦がしていた。 何より火事でも出されたら大変だ。 提案されたのは「宅配クック 123」という宅配サービスだった。 https://takuhaicook123.jp 1食は600円ほど。高齢者向けのバランスを考えた内容だった

          認知症の母:デジタル遠隔介護はまずお弁当から

          認知症の母:デジタルで遠隔介護

          2022年1月。 弟と介護方針で意見が分かれたので、私一人で介護保険制度を利用することになった。幸い、母が申請を済ませていたので、緑色の介護保険被保険者証は手元にある。でもどうしたらいいのか全くわからない。 介護保険は地域によって違うらしい。 市役所では「あんしんケアセンター」に連絡するよう言われ、特に窓口での手続きは必要なかった。介護保険のための資料はわかりやすく作られていたし、電話で質問した先はどこも親切に応対してくれた。まずはケアマネージャーを決める必要がある。 ケ

          認知症の母:デジタルで遠隔介護

          認知症の母の遠隔介護:介護方針の違いがすぐに露見。介護保険を使う私、使わない弟

          私には弟が一人いる。 介護保険被保険者証が届いたその1週間後、2022年が明けた。 母の反応がわからないので持ち寄ったおせちは、例年よりずっと簡易的な内容だった。でも母は前年までのお正月の様子を忘れている。だから「あら美味しそう」ととても嬉しそうだった。忘れてしまうのも悪くないのかもしれない。 それぞれがちぐはぐに感じても、淡々と時間は流れていく。 食事がおわると自然に母の今後をどうするか相談が始まった。 弟は母の認知症をとても重く受け止めているようで、母ができないこと

          認知症の母の遠隔介護:介護方針の違いがすぐに露見。介護保険を使う私、使わない弟

          認知症の母:行政の手続きとサポート

          2021年。自力での服薬が難しくなり、お金の管理ができなくなり、電話も変なことになった母。 つの間にか、母の家のカレンダーにはたくさんの❌が付けられていた。 1日1日、過ぎた日に❌。几帳面に定規を使って線を引いていた。 以前、母はこんなことはしなかった。 落ちていく自分の能力を補おうと懸命なのだ。 母なりに。 どんなことが書き込まれているのかカレンダーをじーっとよく見ると、 11月30日9:00「介護保けん けんさ」 とあった。3日後だ。 「ママ、これってここに誰か来る

          認知症の母:行政の手続きとサポート

          認知症の母:固定電話と携帯電話の不思議

          2021年11月23日。 母が電話に出ない。 家の固定電話に何度かけてもずっと話し中で、携帯電話は鳴ってはいるが全然出ない。 先週、ネット銀行の仕組みがわからないと呼び出されたばかりだ。 固定電話で話し中だとしても長すぎるし、もしかして携帯電話の使い方がわからなくなったのか? 連絡が取れないのは困るし、祭日で時間があったので母の家を訪問した。 すると母は家にいて「あらやだ、どうしたの?」ときょとんとしていた。 犬の散歩と買い物に出かけて戻ったばかりだと言う。 「携帯も聞こ

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          認知症の母、お金に困る!?:家計の把握が最大の難関!! 

          お金は母の最大の関心事。 母は仕事が大好きで給料も良かった。 ちゃんと稼いで、ちゃんと貯めて、羽ぶりよくパッと使う。 でも無駄使いは大嫌い。ずっと家計簿もつけていた。 そんな母が認知症を発症し、2021年11月にATM操作がわからなくなり、2022年1月には母の家に請求書が続々と届くようになった。カード引き落としや、税金、電気代の支払いなどで不審な支払いはなかった。 お金がないのかとチラッと思ったがそんなはずはない。 夏頃には、地方銀行系の証券会社の担当者と引き会わされて「

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          認知症の母、衝撃の告白。 遠隔介護お助けグッズ探しスタート。

          2021年の秋、母に呼び出されて用事を済ませた後、ランチをした。 母は夏頃からランチ時に「ビールを飲みましょうよ」と言うようになった。 夏より以前は、まるで『スーパーいじわるばあさん』だったので、まさかこんなに明るい母とまた話せるようになるとは思わなかった。 ビールのせいか会話が弾む。 よく笑って楽しく過ごした。 だが、私は油断していた。 「あのね、聞いたらあなた、驚くと思うんだけどね」 え?来た。 なに?怖い…. なんだろう…. 母はちょっと悪い顔をして笑っている。

          認知症の母、衝撃の告白。 遠隔介護お助けグッズ探しスタート。