世の中には
「行動しろ！」
と言う人と、
「行動するな！」
と言う人がいます。

どちらを信じたら良いのかわからなくなりますよね。

どちらにもごもっともな理由があります。

「行動しろ！」と言う人は、
行動してうまく行った人。
もしくは、これから行動してうまく行かせたい人です。

「行動するな！」と言う人は、
行動したけど失敗し、行動をやめたらうまく行った人。
もしくは、これから行動せずにうまく行かせたい人です。

これはどちらも正解です。
それぞれの人が自分にとって有益だった情報を共有しようとしてくれているだけです。

あなたがどちらを選択するかは、自由に決めても良いのですが、時としてその選択が裏目に出る事があります。

人生には”行動した方が良いフェーズ”と”行動しない方が良いフェーズ”があります。

もちろん、病気になったり、ひどく疲れている時は、行動しない方がいい。

でも、休み続けているとだんだん苦しくなってくる時がある。

そんな時は、行動しましょう。

特に、過去に行動をしすぎて心が折れてしまった経験がある人ほど、「行動しない事の価値」をちゃんと知っています。

でも、「行動しない事の価値」が大きくなりすぎてしまい、”本来は行動するタイミング”にも関わらず、「行動しない事」を選択してしまう事もある。

「”行動せずに成功する”ということを頑張る」といった、矛盾したエネルギーを発生させてしまいます。

人生には必ず”光と闇”が必要です。
”喜びと苦しみ”が必要です。
右足を出したら左足を出す事が必要です。
”行動する時”と”行動しない時”が必要です。

「とにかくガムシャラに行動しろ！」といった”行動至上主義”は、僕は大反対です。

その考え方を持つ人は実際に多くの人の心身を病ませて来たし、それによって心が病んでしまった人は、相手に対して「とにかくガムシャラに行動しろ！」なんて事は絶対に言わないでしょう。

そうやって苦しんだ人ほど、「行動」と聞くと、心が「ウッ」となるかと思います。

以前の僕自身もそうでした。
心が苦しい時は、”行動しない方が良いフェーズ”にいます。

でも、心はずっと同じ場所に留まり続ける事はできないので、徐々に”行動した方が良いフェーズ”に移行して行きます。

そのサインは、
「なんかやりたいな」かもしれないし、
「なんか退屈だな」かもしれない。
「これが私の使命だ！」と稲妻が降ってくるかもしれません。

このように、”自分の内側”から何かしらの欲求が湧いてきた時は、フェーズが移り初めているサインです。

決して、「社会の中で居心地が悪いから」とか、
「このままだと示しがつかないから」というような、”自分以外の理由”での行動はオススメしません。

もしも今、「”行動せずに成功する”ということを頑張る」という事をやってしまっているのなら、思いこみを取り外して、もう一度自分の心に聞いてみてください。

もしかしたら、心は実は”行動をしたがっている”のかもしれません。

行動する事に「ワクワク」っとする気持ちが少しでも見えたのなら、それは新たに一歩を踏み出すサインです。

「行動＝苦しみ」から、「行動＝喜び」に変わってきたサインです。

ぜひ、心が喜ぶ選択をしてください。

今日も素敵な人生をお過ごしください。

鈴木天尋

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