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映画「永遠の0」と祖父を想う時〜今ここに生きていることの奇跡を忘れない。

劇場公開時、父と観た。

マレー沖で戦死した祖父のことを想いながら。

父親は、3歳で自身の父親を亡くした。

祖父の記憶はほとんど無いという。

生まれてまもなく戦地に赴任したから。

絵がうまかったらしい。

相撲が強かったらしい。

父親がそう語る顔はどこか寂しげだ。

最後のハガキは博多からだった。

赤茶けたハガキを父は大切に持っていた。

生きていた証。

その後、息子たちとも観た。

作品の戦争を描く視点に賛否あれど

もっと生きたくても 

生きられなかった者たちの命を想う。

その一点に想いを馳せる。

その時間をもらえたのがありがたい。

岡田准一も三浦春馬も良かった。

そして、あのラストカット。

刹那の沈黙が魂に突き刺さる。

奇跡の命を継承させて頂いたことに感謝。

今ここに生きていることは当たり前ではない。

それを忘れずに生きていきたい。


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