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『サピエンス全史(上)』(ユヴァル・ノア・ハラリ著)

以前、途中まで読んで断念していた『サピエンス全史(上)』をなんとか読了しました。

人類について、近年になってわかってきた研究なども参照しながらり人間とは何かといった根本的な問いに著者なりに回答した本で、とても面白く読めました。
発売された2016年から既に7年も経ってしまい今更感もありますが、読んでおいて良かったと感じた一冊でした。

そもそも、発売同時によく話題になって語られていた…
人類の祖先にあたるサピエンスには沢山の種がいて、人類にもその遺伝子が混入されているとか…
人類は農耕社会になったことで栄養状態が悪くなり、それは農業革命で小麦の奴隷になったことを意味するとか…

普段は、自分の日々の生活や老後の資金とか個人の健康とか、地球規模での視点や人の流れから物事を見ることなど、それほどないのでこうした本を読んでいると、普段の自分の視点や考えが物凄く狭くて硬直したものであるということに気付かされました。

またこの本もあと10年後、20年後あるいはもっと先の未来に、どんな捉え方されるか…
半笑いでとんでも本的な扱いにならないとも言えないですし…
とはいえ、世界中の一握りの人間でも、こうした試みをするというのは、とても重要な試みであり、行われ続けられるべきものであるとも感じました。

あと、全ての事象を一種の物語として捉えているのも、心地よく感じました。
この本で語られていること自体も、一種の物語ることの試みに過ぎないということを、常に意識しながら書いているんだと…

※ちなみに画像は生成AIで作成しました。

https://www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784309226712/

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