約束 〜 I'm alive 〜 続き1

私が物心ついたのは2歳の頃だった。。
夜、新聞紙を敷いた上に笊の中の沢山の茹で卵。
私は おじいちゃんの膝に座って おばあちゃんに卵を剥いてもらって食べていた。
母は仕事に出かけて居なかった。


3歳〜4歳。
その頃の私は、保育園に行っていた。
毎日 送迎バスが来る所迄、おじいちゃんとおばあちゃんが一緒に居てくれた。
その保育園では、バレエの習い事もやっていて、私は習うことになった。
綺麗な衣装を着て踊れる日を楽しみにしていた。


大好きなおばあちゃんが倒れた。
ウチの目の前がスーパーマーケットになっていて、買い物客の自転車でいっぱいになっている。
そこに救急車が到着し、狭い家の中にタンカーを持った救急隊員が入って来て おばあちゃんを乗せてくれて、暗い長いアパートの廊下を出ようとした時、アパートの前は人集りになっていた。
「男の人違うか〜? 頭剥げてるで!」
と、話す声が聞こえて来ていた。
。。「そんな事どうでもええやん!」。。
と私は思った。









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