トランプおやびん

 フォローしてゐるともゆきさんといふ方↑の記事で知ったんですが、
トランプさんは、大統領になったら次のやうなことをやるつもりだそうです。

・気候変動の対策はしない
・EV政策は白紙撤回させる
・ウクライナ戦争は即刻辞めさせる

 となると、トランプさんて、グローバル勢力にとっては邪魔なヤツといふことになりますね。

 で、トランプさんは、
①グローバル勢力と戦ふ
②あくまでアメリカの繫栄だけを追求する
のどちらなんだらう?

 ②のために動くと自然に①も必要となった、といふことかもね
とわたしは思ってゐます。
 だから、日本でトランプさんが、一部、保守派の間で人気を博してゐるのが不思議。
 日本でトランプさんを慕って「トランプおやびん」とまで言ってる保守派をみると、妙な気分。
 かういふメンタリティの人が、かつては、GHQのマッカーサー閣下が占領を終へて日本を離れるとき、「行かないでー」「日本の大統領になってもっと民主化してー」と泣いたのだらうと思ひます。

 トランプさん再選を願ひ、トランプさんに対してあることないこと非難して足をひっぱるマスコミに腹を立てる保守派の日本人たちは、トランプさんが大統領になったら、属国日本の改革にも着手してくれるかもと期待してゐるのでせうか?

 拉致問題もトランプさんが大統領になったら、北朝鮮に特殊部隊でも送り込んで解決してくれるかもしれませんね。
 怒った北朝鮮には核をぶち込む。
 日本人、大喝采。

 実際、トランプ大統領が金正恩総書記と、「やるんか?」「やったろうやないか」「いつでも来い」といふ応酬をして、
アメリカと北朝鮮の戦争になって、北朝鮮が瞬殺されるのをインテリ保守芸人たちがわくわくして待った。
 「上等や、今から行ったるわ、逃げんなよ」
と、トランプ大統領が板門店に出向き、
お二人がにこやかに握手して歓談したことがありましたね。


 アメリカの大統領に誰がなるか?
 それが日本をよくしたい、子供たちの未来をよくしたい人たちには、気になって仕方がない。
 これってどうなんですかね?
 情けない国だとわたしは思ひますが。
 思ひきり軍国主義的なことを言ふと、国民ひとりひとり、老若男女が民兵となって戦ふ気持ちと技術技能がないから、国の自立を同盟国とやらにすがる国は、外見的にどうあれ、属国だと思ひます。
 国の自立って軍事的な優位でしか保てない、・・・のが国際社会だとわたしは思ってゐます。

 そして、軍事力とは核兵器とかではなく、最後は国民ひとりひとりが竹槍を使ってでも抵抗するといふ国民精神
 きゃー、百年前の軍国主義者の亡霊が出た!

 米軍が被災のときに援助してくれると嬉しくて泣いてしまひますが、でも、他の国の人が日本のために、血を流し命を捨てるとは思へない。
 さうだとしたら、日本の自由と民主主義を守るために覚悟を決めるのは、日本人でしかなくなる。
 竹槍がいやだと、どうしても核兵器となる

 わたしたちの誰もが、野蛮な竹槍をいやがるので、人類は、ヒューマンで・合理的で・抑止力の・戦争をさせない・最新兵器による突然の滅亡に近づき、地球の他の生物にとっても大迷惑な核戦争や生物兵器戦争を引き寄せてゐる。
 

 昔も今も、そして、将来も、アメリカは同盟国なんかではないと思ふ。
 同盟関係といふのはどこまでいっても表面だけのことで、お互ひにさうすることのはうが、今の状況では、損より益が大きいからさうしてゐる。

 アメリカは、どっちかといふと、わたしは文化的には、つまり本質的には敵だといふ気がします。太字だけをもう一度書くと、
アメリカは敵だ
と思ひます。
その点が保守とネトウヨの違ひですね。排外主義に見えると思ふ。

 付け加へると、国際関係では、
どの国も潜在的には
だと思ひます。これも太字だけ取り出しておきます。
 どの国も敵だ

 
 アメリカに限らず、友好関係といふのは「都合がいい」、英語のa friendly wind(順風)とかfriendly showers(慈雨)といふ表現によく現れてゐるやうな、自分が行こうする方向に後ろから帆を押してくる風は、友人としての風なのです。必要な時に降る雨は友人だが、降り続いて野菜を傷ませるやうな雨は、もう友人ではない。
 お互ひに利用できるのが友人。by水木しげるさん

 国家間の友情には、お互ひに都合よく利用し合ふ、それ以上の意味もそれ以下の意味も無いとわたしは思ひます。(個人間の友情もさうなのかもしれませんが、友達のゐないわたしには真相はわからない)

 だから、この先、どの国とも親友になることもあり、仇敵となることもあるでせう。可能性として、どの国にも同じものがあります。

 トランプさんは安倍元首相と知り合ってからは、日本と友好関係を持ちたいと思ってゐるらしいですね。
 日本に対して友好的な外人をみると、日本人としてとても嬉しくなります。
 トランプさんが、かつてのマッカーサー閣下のやうに、ほんたうに、日本人のおやびんになって日本を導いてくれたらいいですね。
 
 でも、どこまでいっても、あの人もアメリカ人なので、都合がわるくなると、わたしたちはポイッと捨てることはできる。
 日本人のために損をする義理は、アメリカ人には無いからです。

 かつて、明治天皇は、最後の頼み綱としてすがりつくハワイを捨てた。英国に気兼ねして。そして、ハワイはアメリカに侵略され、ハワイ民族は消滅。
 軍事的に独立を保てなかったんだから、ハワイ民族は滅亡して当然でした。

 昭和になってからは、経済的理由で、台湾を捨てた。
 「弊履のごとく」捨てた、と言った人がゐました。
 古くなったスニーカーを捨てるみたいに、って感じ。
 誰でも、旧くてすりへったり流行遅れになったら、捨てますよね。
 国同士も、同じだと思ひます。

 トランプさんが大統領になったら、
トランプおやびんから、日本は、これからは、経済ではなく精神のために、つまり「自由と民主主義のために」、アメリカと共に戦へと命令されるかもしれません。

 わたしはアメリカなんかと共に戦ふのはいやだが、おやびんから見込まれるなんて、嬉しい。と思ふ保守派も少なくないのかも。

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