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運動の新常識 vol.3

おはようございます。毎日投稿71日目になりました。今日も頑張っていきましょう!

   一昨日は集中力、昨日は記憶力と創造力についてお話ししました。今日は不安・ストレス解消についてです。

一昨日、昨日の記事はこちらから⬇️⬇️

不安・ストレス解消にも効く運動

   人は誰しも、多少なりとも不安やストレスを抱えていることと思いますが、運動はそんなものまでも取り払ってくれます。

   まずはストレスを感じるメカニズムを簡単にご説明します。人の脳内には「扁桃体」という部位があり、これが主に緊張、ストレス、不安などの感情を引き起こしています。
 
   太古の狩猟時代には敵が近づくなどの危険を感じたら「闘争か逃走か(Fight or Flight)」を直ちに選択する必要がありました。(直ちに選択しなかった者は生き延びることが叶わず、我々は直ちに選択した人々の子孫ということになります。)そのため、脳は判断を促すために一時的な興奮状態になります。これがストレス反応の起源です。
 
   我々の脳のストレス反応は長く続いたそんな時代の産物なのです。しかし、現代においては日常的に身の回りに危険が潜んでいる訳では無いので、適切に対処しなければ無駄なエネルギーを消費してしまいます。

恐るべきストレススパイラル

   この興奮状態を引き起こすために分泌されるのが、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールという物質です。身の回りに危険を感じると、扁桃体がコルチゾールを分泌し、人を緊張状態へと押しやります。
 
   実は、扁桃体の恐ろしさはもう1つあります。それは、扁桃体自らが分泌したコルチゾールの血中濃度が上昇すると、それにまた扁桃体反応して、コルチゾールの分泌を促します。自分が作った落とし穴に気付かずに自分が落ちる、というような間抜けな反応ですが、これはつまり、ストレスが更なるストレスを生むというスパイラルに入ってしまいかねないことを意味しています。

脳内の正義の味方

   しかし、扁桃体に対抗する味方も我々の脳内には存在します。それは昨日の話にも出てきた、あの[記憶力]を司る「海馬」です。
 
   海馬は、記憶を司るだけでなく、感情の暴走を抑制し、ストレスを軽減するという、いわば脳内の正義の味方なのです。扁桃体をアクセルとすれば、海馬はブレーキの役割を果たします。つまり、海馬を活性化させることでストレス反応に対抗することができるようになります。しかし、海馬を活性化させる方法は既に昨日お話ししました。
 
   軽く復習すると、まず、脳細胞というのは加齢とともに萎縮していきますが、運動によってそれを止めることができ、さらに海馬はそれによって最も恩恵を受ける部位だということでした。

   余談ですが、運動はうつ病の治療にも使われるほど強力なものです。軽く汗をかくような運動をした後に爽やかな気分になるのは気のせいではなく、脳の中で実際にそういった反応が起こっているのです。コロナ禍でストレスが溜まることが多いかと思われますが、運動で全部吹き飛ばしてしまいましょう!

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