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#47 お金が『つかえない』

2024年3月某日

小規模ながら、自分でも商売の真似事などやってみると、「お金の稼ぎかた」のみならず、「お金の使いかた」が本当に難しいと思う。筆者は性格的に、リスクをとらずに、コツコツと地道にキャッシュを確保できるタイプのビジネスが好きだ。そのため、「役務提供」による利益率の高いビジネスばかり取り組んでいる。

しかし、役務提供型のビジネスの場合、どうしても個人の「時間≒工数」みたいなものが制約となって、事業としてスケーラビリティの問題に直面しがちである。その際、人や設備に投資をすることで利益率を下げながら売上規模を大きくしていくような打ち手が考えられるのだが、筆者のようなサラリーマン型の事業者は、このあたりの「お金の使いかた」が極端に苦手である。

一般的に、「すごい経営者はどこかネジが外れている」などと言われることがあると思う。実際に商売をしてみると、この非凡さについてとてもよく理解ができる。自分の事業用の口座から数百万・数千万のキャッシュがスコンと抜けて残高が減ることは、凡人の感性からするとものすごく抵抗がある。しかし、経営とはそういうゲームである。「儲かるための要素にカネを張って、もっと儲ける。」基本はその繰り返しなのだろう。

逆に、このようなプレーができない以上は、そのビジネスは大きくならない(できない)のである。それが悪いというわけでもない。そういったスタイルの経営もあるだろう。ただし、原理としてリスクとリターンはトレードオフという事実は変わらない。

筆者ももう少し、上手にお金を使えるようになりたいものである。
ほなら。


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