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娘役が輝く宝塚歌劇が好き。言ふ言の畏き国ぞ紅の色にな出でそ思ひ死ぬとも (大伴坂上郎女…

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娘役が輝く宝塚歌劇が好き。言ふ言の畏き国ぞ紅の色にな出でそ思ひ死ぬとも (大伴坂上郎女) 観劇の感想をこちらのブログに書いています。 → avalon.air-nifty.com/arden/

最近の記事

【舞台感想】戦っていたの/宝塚歌劇雪組全国ツアー公演「仮面のロマネスク」「Gato Bonito!!」

4月14日に梅田芸術劇場メインホールにて宝塚歌劇雪組全国ツアー公演「仮面のロマネスク」と「Gato Bonito!!」を見てきました。 演じきった後の成長がたのしみ 全国ツアー公演ではありがちですが、柴田侑宏先生の作品を上演するには主要人物に役者が揃っていないなぁというのはやはり感じました。 恋愛巧者の主役の2人さえ出し抜くジェルクール伯爵の憎たらしいほどの自己評価の高さ「俺は出来る」感が、序盤の2人のやりとり(悪巧み)に説得力を与えるのだと思うのですが、ジェルクール役の

    • 【舞台感想】生きている。/望海風斗ドラマティックコンサート『Hello,』

      3月30日、キャナルシティ劇場に望海風斗さんのコンサートに行きました。 幸せな気持ちと元気を持ち帰った気がします。 オープニングから、「POP STAR」「真夏の世の夢」「あゝ無情」とアップテンポの懐かしのヒットソングを伸びやかにノリノリに歌って客席の心を鷲掴みに。 これは楽しいコンサートになると客席全員が確信したところで・・まさかの「お祭りマンボ」笑。この歌ってこんなにグルーヴィーだった??こんなにドラマティックだったっけ???となんだか訳がわからないままに巻き込まれてい

      • 【舞台感想】ヒールで1マイル歩いただけでわかったと思わないで/ミュージカル「Tootsie」

        3月16日に博多座にて山崎育三郎さん主演のミュージカル「Tootsie」を見てきました。 とてもクオリティの高い舞台でした。 女性とキャリアのリアル 悩みながら傷つきながらも目指すものに対して一生懸命で正直、自然体な感性のジュリー(愛希れいかさん)がいいなぁと思いました。 役者を目指すなかで心の支えだった恋人が子どもを欲しがり別れを選択したことを語るくだりはせつなかったです。キャリアを積む時期と出産適齢期が重なる問題、キャリアを積みたい女性にとって二者択一を迫られる現実、

        • 【舞台感想】たゆたえども沈まず/宝塚歌劇花組大劇場公演「アルカンシェル」〜パリに架かる虹〜

          2月15日に宝塚大劇場にて花組公演「アルカンシェル」~パリに架かる虹~を見てきました。 観劇直後は唖然とするばかりでしたが、これはちゃんと怒るべきなんじゃないかと思えてきました。 この脚本にGOサインを出してしまう(出さざるを得ない?)、そこに宝塚歌劇を危機たらしめている要因が潜んでいるのではないかと。 なかったのは時間? それとも別の何か? わざわざ「ドイツ占領下のパリ」~「パリ解放」という特殊な時代を物語の舞台に選んでいるのだから、密告、猜疑心、自己保身か正義かの葛藤

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          【舞台感想】ホームズは生きていた/宝塚歌劇雪組東京宝塚劇場公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」「FROZEN HOLIDAY」

          2月1日に東京宝塚劇場にて雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」「FROZEN HOLIDAY」を見てきました。 昨年の11月に宝塚大劇場で見るはずの公演でしたが、中止になってしまったので1回限りの観劇になりました。 生田先生、アタマ沸いてる? 作者のコナン・ドイルと架空のシャーロック・ホームズの対話という興味深い発想に期待して見た「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」は、生田先生アタマ沸いてる?という作品でした。 このかんじ、「Shakespea

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          【舞台感想】怪盗紳士現る!/ミュージカル・ピカレスク「LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~」博多座公演

          博多座にてミュージカル・ピカレスク「LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~」の1月22日初日と24日マチネ、そして28日千穐楽を見てきました。 豪華なキャストとスタッフによるライトなエンタメ 華やかな出演者+小池修一郎×ドーヴ・アチアによる新作ミュージカル、果たしてどのような作品になるのかと思いましたが、豪華な演者とスタッフによる遊び心満載のライトなエンタメというかんじの作品でした。 名場面やあっという仕掛けがあるという訳ではなく、演者のパフォーマンスを愉しむ趣向で面白

          【舞台感想】怪盗紳士現る!/ミュージカル・ピカレスク「LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~」博多座公演

          【舞台感想】ナートゥをご存知か?/宝塚歌劇星組大劇場公演「RRR×TAKA”R”AZUKA~√Bheem~」「VIOLETOPIA」

          1月16日と17日に宝塚大劇場にて星組公演「RRR×TAKA”R”AZUKA~√Bheem~」「VIOLETOPIA」を見てきました。 暁ラーマ事変 暁千星さん演じるラーマがカッコよすぎて大変です。 歩き方、体重の乗せ方、肩の上げ方下げ方、少し振り向く時、髭眉毛額後頭部横顔脚胸板、私の喜びのツボをすべて圧していかれる感じです。 どの動きも隙の無いソルジャーなのにビームといるときだけはラフなお兄さんなのも素敵です。 険しい表情の時と甘い瞳のギャップも危険です。 弓を弾く暁ラ

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          【舞台感想】ルパン三世たぁ俺がことだぁ/新作歌舞伎「流白浪燦星」

          12月15日に新橋演舞場にて新作歌舞伎「流白浪燦星」を見てきました。 歌舞伎版「ルパン三世」 白浪とは盗賊のこと。「流白浪燦星」と書いてルパン三世と読みます。 あの劇画やアニメで有名なルパン三世が安土桃山時代に居たら?という荒唐無稽な設定です。 ルパン三世が安土桃山時代(秀吉の晩年として1590年代?)にいたとして、そしたらおじいさんのアルセーヌ・ルパンは大航海時代の序盤に活躍した人になってしまう???ってくらいに笑。 なんですが、「細けぇこたぁいいんだよ」ってことでサク

          【舞台感想】ルパン三世たぁ俺がことだぁ/新作歌舞伎「流白浪燦星」

          【舞台感想】お言葉の花が蝶のように飛びましてお美しい事でござる/十二月大歌舞伎「天守物語」

          12月14日に歌舞伎座で十二月大歌舞伎の「猩々」と「天守物語」を見てきました。3部制で第3部の演目でした。 今年5月の平成中村座が姫路城天守の下で七之助さんが富姫の「天守物語」と知り、見たかったなぁと残念に思っていたところ12月に歌舞伎座で上演とな。しかも亀姫がなななんと玉三郎さん?!と聞いてはどうしても見に行きたいと思い、上京のスケジュールを練りに練り、めでたく見ることができました。 「天守物語」はその世界観が大好きでシネマ歌舞伎でも見ましたがどうしても生で見たくて9年

          【舞台感想】お言葉の花が蝶のように飛びましてお美しい事でござる/十二月大歌舞伎「天守物語」

          【舞台感想】未来と引き換えに今を得たんだ/フレンチロックミュージカル「赤と黒」

          12月13日と14日に東京芸術劇場プレイハウスにてフレンチロックミュージカル「赤と黒」を見てきました。 今回は2泊3日で3演目の観劇旅行でしたので駆け足で感想を残しておこうと思います。 身の程知らず このフレンチロックミュージカル「赤と黒」は、主人公のジュリアンの生い立ちには触れられず、ナポレオンについてや世情についてもざっくりとしか言及されていないので、セリフや演者の表現からそれらを感じ理解していくことになるのですが、今回見た梅芸版ではジュリアンのセリフの中にあった「身

          【舞台感想】未来と引き換えに今を得たんだ/フレンチロックミュージカル「赤と黒」

          【舞台感想】ナバーラ*式の構えだな/宝塚歌劇花組全国ツアー公演「激情」「GRAND MIRAGE」

          (*12月9日に鑑賞したライブ配信で演者の方々が「ナバーラ」とスペイン語風に発音されているのを確認したので、フランス語風の「ナバール」を改めました。引っ掛かってはいたのですがメリメが書いたフランス語の小説が原作だからかなぁと思っていました) 11月20日に梅田芸術劇場メインホールにて宝塚歌劇花組全国ツアー公演「激情」と「GRAND MIRAGE」を見てきました。 「激情」は2016年に月組全国ツアー公演を地元で観劇した時の印象が強く残っています。 当時はトップスター就任前

          【舞台感想】ナバーラ*式の構えだな/宝塚歌劇花組全国ツアー公演「激情」「GRAND MIRAGE」

          完璧じゃない生きてくことは(Eres mi amor ―大切な人―)

          11月14日付で宝塚歌劇団が発表した調査報告書を読みました。 さまざまなことが千々に思い巡らされ、文字にしようとしてもとてもまとめることができませんが、なにか一つを考えるごとに、これだけの放置状態であのとてつもない舞台をとてつもない数こなしていたんだなぁという驚きが心の中から溢れてきます。 「すみれコード」や「フェアリー」という呼称に代表されるような夢の世界にそぐわないからと「存在しないもの」「無いもの」とされていたもの。 それは彼女たちを守るためのものではなく彼女たちの

          完璧じゃない生きてくことは(Eres mi amor ―大切な人―)

          【舞台感想】みんながhappy!/宝塚歌劇星組博多座公演 『ME AND MY GIRL』

          10月31日と11月2日に博多座にて宝塚歌劇星組博多座公演 「ME AND MY GIRL」を見てきました。 この公演は主役のビルと遺言執行人のジョン卿を、専科の水美舞斗さんと星組2番手の暁千星さんが役替わりで演じていました。 10月31日の観劇はソワレで水美舞斗さんビルの千秋楽、11月2日は大千穐楽で暁千星さんがビルを演じていました。 お二方とも初日に比べると余裕綽々。アドリブも満載でした。 11月2日の千秋楽では次回大劇場公演「RRR」のPRがチョイチョイ入っていて観劇

          【舞台感想】みんながhappy!/宝塚歌劇星組博多座公演 『ME AND MY GIRL』

          【舞台感想】夢を見たの/星組宝塚バウホール公演 『My Last Joke』

          10月25日と26日に宝塚バウホールにて星組公演「My Last Joke -虚構に生きる-」を見てきました。 天飛華音さんの初主演公演で主人公はエドガー・アラン・ポー、詩ちづるさんが彼の妻となるヒロインのヴァージニアを演じていました。 作演出は竹田悠一郎先生。場面ごとの登場人物たちの有様と言葉を追いながら読み解いていくような宝塚バウホールだからこそできる作品で、脚本は役者を得てはじめて命を宿すのだということがわかる公演でした。 手島恭子先生作曲の憂いを帯びた美しい音楽が舞

          【舞台感想】夢を見たの/星組宝塚バウホール公演 『My Last Joke』

          【舞台感想】離さないよこの手を‥/宝塚歌劇星組博多座公演 『ME AND MY GIRL』

          10月9日と13日に博多座にて宝塚歌劇星組公演「ME AND MY GIRL」を見てきました。 この公演は、主人公の下町育ちの青年ビルと遺言の執行人である貴族の紳士ジョン卿を、専科の水美舞斗さんと星組2番手の暁千星さんが役替わりで演じるのですが、それぞれの初日を見ることができました。 それぞれの初日 10月9日の正真正銘の初日。 きっと出演者全員が緊張していたことと思います。(開演に先立って理事長の挨拶もありましたし) けれどそんなことを微塵も感じさせない素晴らしい舞台で

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          博多座から徒歩3分/綱場町界隈をぶらり

          今日は博多座のおとなりリバレインに所用があり出向いたついでにお昼をと思いましたがあまりお腹がすいておらず、うどんにしようと博多座から徒歩3分の綱場町にある「綱場うどん」に行きました。 博多座界隈ですと、上川端商店街の中にある「ウエスト」やその商店街を抜けたところにある「かろのうろん」が有名ですが、こちらは町のうどんやさんの雰囲気です。 博多のうどんらしく、麺はモチヤワ。箸で持ち上げるとぷつりと切れます。 ごぼ天のゴボウは斜めにカット。私の好きなタイプのごぼ天です。 ちょっ

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