ぎりぎりを看過する
はじめまして。ただの大学生です。
先日、親と電話をしました。
結構、親とマメに連絡するよねー、と自分を俯瞰しています。
親と仲いいのは、嬉しいけど人に言いにくいです。
私も反抗期があり、その頃は親と何も問題ないみたいな顔をしている人が妬ましく、運が良かったなこの人は、などと思っていたから。
親のことは、道徳とか抜きにして好き、と思っています。しかし、それを口にすることが親を嫌いたい人にダメージを与えたりするのです。
それは余談として、この記事では、電話で話題に上ったLINEマンガの話から、出版社の駆け引きしなければいけない状態に気づき、それを看過しながら生きていることを自覚してしまった、という話をします。
マンガアプリで終わるか終わらないかの賭け
親に、アプリで読める漫画から、おすすめを布教しました。
面白かったよ、と感想を共有し、父が一言。
「これ、雑誌で連載しているような漫画なの? アプリ限定のものではなくて。随分クオリティが高いよね」
あっと思いました。
アプリから売り出しを狙うマンガ
アプリでも売り上げを獲得したいマンガ
この二つが共存し、「待てば読める」という条件で同じように読まれているのが、マンガアプリなのだなと。
もちろん、「アプリから」のマンガもピンキリだと思うので、一概にどうということは言えません。
しかし、「アプリでも」のマンガがあり、無料でも読めてしまうというのは、その意味するところを考えると恐ろしい。
結果として、本屋/ブックオフでの立ち読みを公的に認めてしまっているような状態(邪魔してくる店員や注意アナウンスがいない状態)
中身を知ってもらえて、マンガの認知度は上がる
読むことの金銭面でのハードルが下がる
読者が、アプリを入口にマンガを買おうと思うか、それとも、なんだ金払わなくても読めんじゃん、と思うかは、売る側には決められない賭けだなと。
賭けに負けたら、アプリでも売るどころの話ではなくなってくる。
賭けをしなくてはいけない時代
紙の本や漫画を買う人が少なくなっている、とよく耳にします。
負けるかもしれなくても、賭けなければいけない状況に追い込まれているのかもしれません。
マンガだけではなく、サブスクで曲を聴けるSpotifyや、本を聴けるAudibleなど、色々なものに言えると思います。
買わずに読むことをやめるべきとまで思わないが、自覚すべきだと思った
出版社、そしてクリエイターが賭けに出ている。ぎりぎりの状態だ。
しかし、それを理由に作品を買うのもなんか違う気がします。
大事なのは、無料でマンガを読むことが、ぎりぎりを看過していると自覚すること、と思うことにしました。
看過しきれないと思ったら、それは本当に面白いマンガに出会えたということで、素晴らしいし、是非お金を出すべき。
そこのラインを見逃さないように読みたいと思います。
それが貧乏だけれども、面白い作品を求めてしまう、ただの大学生が、精一杯作る側を応援する消費の仕方だと思っています。
向こうにしてみれば、金にならなきゃ作れるものも作れんよ、と怒りたくなるかもしれません。
だからこそ、無自覚に消費するのだけはやめたいと、小さな覚悟をしたのでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?