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映画:500ページの夢の束

制作年:

2017年

制作国:

アメリカ

キャスト:

ウェンディ/ダコタ・ファニング
スコッティ/トニ・コレット
オードリー /アリス・イヴ

あらすじ:

ウェンディは自閉症の女の子でスタートレックが大好き。グループホームで生活を送るウェンディは、毎日朝起きてから着る服、向かう場所(バイト先のシナボン)、やることが決まっているが、スタートレックだけは心が解放され、生きる支えになっていた。

ウェンディには結婚し、出産したばかりの姉がいて、たまに会いに来るが、一緒に暮らすことは現実視されていない。また、面と向かって対応することも、ためらっている節がある。一方のウェンディは、姉家族との同居を希望し、産まれた赤ちゃんのことも抱きたいと思っている。

ある日、ウェンディは大好きなスタートレックの脚本コンテストがあることを知り、応募を決意する。何千ページにも及ぶ大作を書き上げるも、締め切りに間に合わないことが発覚し、車で6時間近くかかる距離を一人で向かおうとする。

ウェンディは、バスでグループホームと職場の往復したことがなく、バスでロスへ向かおうとする。しかし、途中で降ろされてしまったり、お金を奪われたり、事故に遭うなど多難な道中となってしまう。

ウェンディの失踪が発覚したグループホームでは、指導員のスコッティと姉が懸命に捜索に乗り出す。果たしてウェンディは、無事に脚本を提出できるのか。

レコメンド(MAX5つ星):★★★★

感想:

おもしろかったです。最初は障害がある女の子がビッグドリームを掴む話かと思っていました。しかし、そんな単純なストーリーではなく、ウェンディに冷たくあたる人含め、人々との出会いが丁寧にかわいらしく描かれていていて、アメリカンドリームでも、スーパーハッピーエンドストーリーでもありませんでした。鑑賞中気づいたら、ウェンディの幸せを願いつつ、ウェンディを見守る側にいました。

自身の殻や現状から這い出たい人にとって、ウェンディを通して、今を突破するための力をちょっとだけ得られるような成長物語でした。そして、もう一つ重要なテーマである、家族、友人とのかかわりに関しても、おろそかになることなく描かれていました。ラストの、ウェンディが赤ちゃんを抱っこするシーンでは、胸が暖かくなりました。

自分に役立ちそうなこと:

・強い思いがあれば、行動に踏み出すことで、結果がどうであれ現状に何か変化が訪れるかも

・家族や近しい人であっても、勝手にこういう人だと能力や人格にレッテルを貼らない

・強烈な思いに突き動かされていると、他人をも動かせる


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