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ふるさと納税から考える異文化接触


冬場は夕食に鍋をやることが多い我が家ですが、先日はカニを家族4人で「カニ祭りか!」というぐらいたらふく食べて、非常に贅沢な夜を過ごさせて頂きました。


なぜこれほど大量のカニがうちにあったかというと、実はふるさと納税の返礼品として届いたのです。

ふるさと納税とはなんぞや

皆さんはふるさと納税をご存じですか?


ご存じの方も多いと思いますが、ざっくり言うなれば「地域振興のために自治体にお金を寄付して、その地域の特産品なんかを返礼品としてもらえることに加え、その寄付金額分の節税が出来る制度」といったところでしょうか。


ふるさと納税では自己負担額というのが2,000円かかりますが、2,000円を超えた寄付額は所得税および住民税から控除されます。


全額控除される寄付金額は収入と家族構成によって一定の上限があります。このため、自分が凡そいくらぐらいまでならお得に寄付出来るか確認した上で寄付することが重要です。

↓下のサイトにあるようなシミュレーターで自分の寄付限度額はカンタンに知ることができますよ。

何もしなくてもいずれ納めなくてはならない税金の一部を自治体に寄付して特産品をもらえちゃう、そしてそれが翌年の節税の一部にもなっちゃうとはお得な制度ですよね!


サラリーマンと個人事業主で控除を受けるための手続きは若干異なりますが、まだやってみたことのない方は是非やってみてはいかがでしょうか?


ちなみに我が家は今回でふるさと納税は2回目です。今回のカニのような、普段家ではそう頻繁に食べないようなお肉とか海産物とか、要するに全部食べ物を注文しています(笑)


実際には食べ物以外の選択肢も沢山ありますし、還元率(寄付金額に対して返礼品がどれほどの価値があるか)といった要素もあるのですが、こだわりだすときりがなくなってしまうため、このあたりは我が家ではあまり気にしていません。

子供たちにとっては毎日が異文化接触

そんなこんなでカニをたらふく食べていたのですが、考えてみれば食事って立派な異文化交流、異文化接触ですよね。


我が家の子供たちにも「このカニめちゃくちゃ美味しいから食べなよ!」と言っていたのですが、上のお姉ちゃんがヤダヤダ言ってなかなか食べない。ま、子供って、大人がいくら美味しいと言っても、それまで自分が食べたことがないものを警戒するものですよね。


それでも、「絶対美味しいから、一口でもいいから食べてごらん!」ということでようやく一口食べました。娘がカニのむき身を口に入れてもぐもぐしたら、ぱっと表情が変わって「これ、大好物だぁ!」なんて言ったんですね。これには妻と一緒に大笑いしてしまいました。


子供にとってはそもそも日常世界との接触自体が異文化交流ということになりますので、うちの子たちも新たな一歩を踏み出すことが出来て良かったと思います。まあ、これがきっかけで今度はカニばかり食べさせてくれ、ということになっても困ってしまいますが・・・(笑)

いやいや大人の我が身を振り返ってみても・・・

これは子供の異文化接触の例ですけれども、我が身を振り返ってみてもいくつか思い浮かびました。


例えば、野菜のナスを本格的に食べだしたのは大学生ぐらいになって居酒屋なんかにいく機会が増えてからです。これはうちの爺さんがナスが大キライだったので、実家でナスがほとんど出なかったことが原因です。


それから、焼肉を本格的に食べだしたのは結婚してからですね。これはうちの母親が牛肉があまり好きではなかったためか(というか鶏肉や豚肉の方が好きだった)、同じように実家であまり出なかったんです。一方でうちの妻は焼肉が大好きで、一緒に焼肉に行く機会も増えたというわけです。子供がいない時分は焼肉に限らずあちこちで外食しては美味しいものを食べていたなぁ、、、あの頃がナツカシイ・・・


同じ日本人でも、結婚というのも相当の異文化接触ですよね。お互いの出身地域の食文化があるのは無論ですが、その家の食文化・食習慣のようなものもある。突き詰めるとその人個人の文化が形成されていたりするわけですが(笑)

似たようなことが関西地方出身の妻にもあるかどうか聞いてみたところ、「焼いたお餅に醤油をつけて食べたことはなかった」とか、「ところてんを酢醤油と青のり、からしで食べるのなんかアリエナイ」と、関東出身の私からすると「えぇ?そっちのほうがアリエナくない?」と言ってしまいそうな異文化交流事例が出てきました。


学生時代から異文化接触、異文化交流、なんていってとりわけ海外との交流について色々考えたり体験したりしてきたワタクシではありますが、日本の中、というか身近な家の中にも相当多くの異文化接触があると思うとかなり面白いですね。


カニ鍋をたらふく食べてちょっと酔っ払った頭で、こんなことをぼんやり考えていた夜のお話でした。


ここまでお読み下さり有難うございました。

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