Yuki Fujisaki|DeployGate Inc.

株式会社デプロイゲート代表取締役です。raiと呼ばれてます。ソフトウェアエンジニアとし…

Yuki Fujisaki|DeployGate Inc.

株式会社デプロイゲート代表取締役です。raiと呼ばれてます。ソフトウェアエンジニアとしてmixiのAndroidアプリ開発を立ち上げ、その改善体験を基にした新規事業DeployGateを立ち上げ、2015年に事業譲渡を受け独立。一般社団法人DroidKaigi理事でもあります。

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  • Inside DeployGate

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    株式会社デプロイゲートの組織周りの各種取り組みの成功・失敗事例、その裏側にある考え方などを伝えていくマガジンです📝

  • 行ってみた、やってみた

    個人的な日常です

最近の記事

任せたことに口出しをするべきか迷ったら

あなたは会社の偉い人です。いま社内に、絶賛開発が行われているプロジェクトがあります。当初のリリース目標を超えてしまったけど、なんとか…今日…出すぞ…!とチームが奮闘している時に、あなたは、作られた製品の中に致命的な不具合をたまたま発見してしまいます。せっかくリリースできそうなのに、どうしてこんなタイミングに限って……ってこと、ありますよね。(あるよね?) 今回は、会社の代表としてそんな不具合を発見してしまった、先日の私の心の中の葛藤のようなもののお話です。 課題の発見と報

    • 何も決まっていない何かを作るのに没頭し続けるということ

      ここ最近、10年ぶりに味わう感覚にちょっとテンション高めです。 先月、色々な役割を引き剥がされた話の中で少し書いたんですが、今月は今後作っていくモノのプロトタイピングをやらせてもらっています。まだ道半ば、これから試せる形に着地させて、そこから試してもらいつつ方向性を見出そう、という段階です。そんな中で、色んな気づきがあったので、今回はそんな話を書きます。 プロトタイピングに求めるもの そもそもの話、何のために自分自身が手を動かしてプロトタイピングをしているのか。それは、

      • 自分の役割を変え続けている

        最近悩んだことがあって。 先月、今年の仕事始め、早々にして「自分はいま何をするべきなのか」と迷ってしまいましたって言ってました。で、そこからプロダクトに集中するぞってなったんですけど、なんと今月プロダクトオーナー(PO)業も剥がされたんですよ。判断が遅かったり諸々の事情からリリースが進まないっていう。なので、「自分はいま何をするべきなのか」という迷いが帰ってきました。 まあ、確かに自分はPOとしての役割を果たせていたとはいえません。どうしても日々割り込みや、将来を見越しす

        • CP+に行ってみた

          これまでnoteでは仕事関係の話しか書いてこなかったけど、たまには関係ない話も書いてみよう。ということで、カメラ好きの人はご存じCP+ 2024に行ってきたのでその話を書きます。 これまで「楽しそうだなー」と、ネット上の記事や動画や友人のあれこれを見たことはあれど、自分自身では足を運んだことはなかった "カメラと写真映像のワールドプレミアショー" こと CP+ 。 今年はありがたいことに初日の午前中から入れるVIPチケットをいただいたので、初めて現地のパシフィコ横浜へ。とは

        任せたことに口出しをするべきか迷ったら

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        記事

          会社の代表が意思決定を委譲してみて1ヶ月

          こんにちは。デプロイゲートの藤﨑です。 皆さん、今年は初日の出を見ましたか?今回のカバー写真は、遅ればせながら久々に地元で見た今年の初日の出の様子です。 この写真を撮った日から早くも1ヶ月が過ぎようとしています。早くも、と言っておきながら、実のところ自分の体感としては「あれ、まだ1ヶ月経ってないのか」という感覚でいます。そう感じるほど様々な変化が今月はあったので、今回はその辺を振り返ってみたいと思います。 これまでとは違うことが始まった昨年11月に経営チームにおいて得意

          会社の代表が意思決定を委譲してみて1ヶ月

          2023年も毎月書いたnoteで1年を振り返ってみる

          こんにちは。DeployGateの藤﨑です。 2023年がもうすぐ終わります。2022年1月から書き始めた毎月のnoteも24ヶ月目を迎えました。思い返すと今年も様々な出来事や変化がありました。自分視点でぱっと思いつくのは次のような点です。 自分自身ではなく、チームを前進させることにフォーカスし始めた 我々が得意なこと以外は積極的に外の力に頼る動き方を始めた 経営チームが経営という仕事に多くの時間を割く状況を促した 個人的には、自分が何度やってもうまくできないことを

          2023年も毎月書いたnoteで1年を振り返ってみる

          得意なことに全力を尽くせるような組織作りを始めた

          こんにちは。DeployGateの藤﨑です。記事見出し画像はChatGPTにこの記事を読んで描いてもらいました。 11月が終わり、デプロイゲート社の8期目が終わります。今月は、会社の経営チームで「得意なことで全力を尽くせるような組織作り」を目指し始めたので、その背景を書いてみようと思います。 我々の経営チームは、今年8月に「いいプロダクトを継続的に作る」という方針を立て、10月に合宿で現状理解を深め、そこからこれまでのプレイングマネージャ的な動きではなく、経営者として俯瞰

          得意なことに全力を尽くせるような組織作りを始めた

          難しい経営合宿も自然に囲まれた場所でやれば捗る説

          こんにちは。デプロイゲートの藤﨑です。 10月も終わり、年末が近づいてきました。 今月は、デプロイゲート社の経営合宿を箱根湯本にある施設で開催したところ、とても良かったので、それについて書きたいと思います。 経営合宿は3人の経営チームで開催しています。昨年4年半ぶりに開催したときも1人はリモート、今年2月は全員がリモートで、全員が対面で開催するのは実に5年以上ぶりとなりました。「合宿」とはいっても、2人は小さい子供がいることもあり、宿泊ではなく1日、日中の開催です。

          難しい経営合宿も自然に囲まれた場所でやれば捗る説

          リーダーが「話す」と「聞く」を真面目にやると物事がスムーズになる

          DeployGateの藤﨑です。 DeployGateリリース11周年を始めとして、公私共々大きなイベントに揉まれていたら、あっという間に9月も終わり。目の前に秋が来ていました。バタバタな日々を経て、ようやく日常を取り戻しつつあります。 ここ数年、様々な場面で人と話す機会が増えました。私自身、元々人と話をすることを不得意に感じていたこともあり、組織を代表する立場でありながら、人と積極的にコミュニケーションを取ることはしない受け身タイプでした。しかし、自分が話す機会を増やし

          リーダーが「話す」と「聞く」を真面目にやると物事がスムーズになる

          「いいプロダクトを継続的に作る」という経営方針をつくった話

          こんにちは。DeployGateの藤﨑です。引き続き、暑さが続きますね。 「経営方針」という単語を見ると、なんだか難しいものを想像してしまうのは古今東西万国共通の人間の性だと思います。世の中の会社を見渡すと、様々な経営方針がありますよね。とにかく売上を追求する、社会貢献を大事にする、などなど、「会社としてどのようなことを重視します」は、会社によって自由というか、それぞれの経営者によって違うものです。 経営方針は、簡単にいえば「そのチームの判断の拠り所」です。「いま目の前の

          「いいプロダクトを継続的に作る」という経営方針をつくった話

          最近手に入れたフォルダブル端末の話

          こんにちは。DeployGateの藤﨑です。 最近、折りたたみ可能なフォルダブル端末が流行っていますね!(観測範囲に偏りがあるのは認めます) 今回は、最近自分が手に入れたフォルダブル端末の話と、何故それを選んだかの話をしてみたいと思います。最新のデジタル端末と、みんな知っているアナログ端末のお話です。 二つのフォルダブルデバイス私は最近、フォルダブルな端末を二つ手に入れました。 一つはGoogleの最新端末、Google Pixel Foldです。今年のGoogle

          最近手に入れたフォルダブル端末の話

          「思考を整理する方法」を模索して辿り着いた先

          こんにちは。DeployGateの藤﨑です。 仕事をしていると、とにかく考えて答えを出さないといけないことが数多くあります。すぐ思いついてアウトプットできることならいいのですが、大事なものは大体、どこから考え始めればいいのか分からないことだったり、なんとなく浮かんでいるんだけどうまく言語化できないものだったりします。 そんなときに、どうやってその状況を抜け出して、話を深めていくか。今日は、最近自分がやってみて、とても効果を感じられた手法について紹介します。 これまでの手

          「思考を整理する方法」を模索して辿り着いた先

          目標設定は、「約束した結果のため」ではなく「道のりの学びを得るため」にやる

          こんにちは。DeployGateの藤﨑です。 最近、「note読んでるよ」と言ってもらえることが増えました。このnoteは、主に同業の人や会社に興味のある方に向けて、会社における自分自身のことを書いていたのですが、最近はそれ以外にいつも行っているコーヒー屋さんだったり、十何年来に会う友人からも「読んでるよ」と言われる機会があり、広い層に読んでもらっているんだなと感じています。書いていることは会社のことがメインですが、内容はビジネスではなくひとりの人間を通して見た世界を書いて

          目標設定は、「約束した結果のため」ではなく「道のりの学びを得るため」にやる

          プロダクトビジョンを作る

          こんにちは、DeployGateの藤﨑です。今月のnoteは、4年振りに来たカリフォルニアの地からお届けしています。清々しい天気と、久々の時差ボケを味わってます。そしてあと1日あると思っていた4月も、日本はもう30日になっていることに気づき、いま慌ててこれを書いています。時差16時間こわい。気づいた自分えらい。 さて、私はここ1ヶ月の間、DeployGateの今後をプロダクトビジョンとして言語化するのに集中していました。そこで今月は、なぜプロダクトビジョンを作ることになった

          プロダクトビジョンを作る

          手元を離れたプロダクトが予想もしなかった機会を持ってきてくれる話

          こんにちは、DeployGateの藤﨑です。 ソフトウェアでもハードウェアでも、はたまた工芸品でも、料理でも、プロダクト作りに携わる方は、自分の手を離れたプロダクトが新しい機会を持ってきてくれる、という機会に恵まれたことがあるかもしれません。 私自身も、自分が作ったソフトウェアで自分の人生を大きく変えられてきました。この会社を立ち上げることになったのもそうですし、元はといえば大学に入学したきっかけも、自分が作り出したプロダクト経由で所属したコミュニティがきっかけでした。

          手元を離れたプロダクトが予想もしなかった機会を持ってきてくれる話

          作る人と使う人でいいものを作っていくための場作りと、そのリーダーシップ

          こんにちは。DeployGateの藤﨑です。 先月、作る人と使う人の間に誰かを挟んではいけないという話をしていました。最近ではこの話を、我々自身DeployGateを開発する中でも実現すべく、直近いくつかのお客様にご協力いただき、Slackでフィードバックを受けながら開発をするということを試み始めています。 年末年始を挟みつつゆっくりとした立ち上がりですが、既に自分たちが気づけていなかったポイントに関する直接のフィードバックをいただいたり、それに対して意図を伝えたり、確認

          作る人と使う人でいいものを作っていくための場作りと、そのリーダーシップ