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ホームスクーリング=「戦略的不登校」息子たちが選んだ生き方

幸せになることをきめた私。
そして私と共に歩んでいる家族。

ここからはやっと本題の家族の話に入りたいと思います。

我が家が一般的な家庭と大きく違うところとして分かりやすいところは
子供達が学校へ行っていないことでしょう。

我が家ではこれを「戦略的不登校」と呼んでいます。

海外に目をやると我が家のようなスタイルは
「ホームスクーリング」と言います。
国によっては義務教育と同じようにひとつの教育方法として認められている国もあるようです。

しかし日本には学校へ通わないスタイルの子どもたちのスタイルは総じて「不登校」
です。
確かに登校しないので不登校ではありますが、これは個々の価値観次第かもしれませんが「不登校」という言葉には少々ネガティブなイメージがついて回るのではないでしょうか。

実際、不登校=ネガティブな印象というのは時代遅れだとは思います。
しかし、なかなかその言葉のイメージは払拭されないのが現実です。

そこで我が家では不登校という総称に「戦略的」という言葉をつけて呼ぶ事にしています。

事実、長男は小6までなんの問題もなく学校へ行ったのち、ホームスクーリングに切り替えています。
次男は小2の2学期までが学校へ通った期間でした。
2人とも学校への不満が強かったということもありません。
ゲームをやらない子達なので、その手の話になるとやはりつまらない時もあったようですが、特に友人関係に悩みこともなく、長男はゆるゆると、次男はどちらかと言えば積極的に各々がマイペースに友人関係を育んでいたように思います。

成績がうんと悪いということなどもなく、先生がひどい、というわけでもありません。
先生について言えば、ないと言えば嘘になりますが、これも我が家流で「先生も人間だからいろんな人がいる。会わなくても仕方ない。」という割り切った感じです。

彼らは問題なく通っていたわけです。

そこから「戦略的不登校」、ホームスクーリングを選んだのは
もっと、もっと子供達自身の好きなことや興味のある分野を目一杯学んでほしいと感じたからです。
それは誰かと比べたり、優劣を争うことのない、自己の世界を追求する学びの手段です。

そしてそれは今の日本の教育体制に期待することはできないと思いました。

「日本の教育システムは金属疲労を起こしている」

これはのちに出会う、これまた「とある大学教授」が分かりやすく表現してくれた言葉ですが、私自身も教授の仰る通りそのように感じていたのは事実でした。

平均的を目指すことに、意義を感じるかどうか。
当たり前だと思って、ごく一般的な道を歩くのが良いのか。

ホームスクーリングを始めるまでの数ヶ月は家庭内で何度も話し合いをしました。
私も夫もいわゆる一般的な家庭に育ち(環境の良し悪しは違いますが)
私は高卒、夫は大卒で今は地方公務員として消防士の職についています。
この「ホームスクーリング」という選択肢に強烈に魅力を感じながらも
所詮は「フツー」な道を歩んできたわけです。
わたしは言い出しっぺのくせに「本当に大丈夫かな」と、最後まで不安もありました。
どちらかと言えば、「これ良いじゃん!」「良いもの見つけたね!」「さすがだよ!」なんていってノリノリだったのは、輝かしい順風満帆な学生時代を歩んできた夫でした。
(我が家はなんでも私に主導権があるようで、実はそれを強烈に後押しするのは夫、というパターンが非常に多いです。)

そして最も大きな課題はこのスタイルを選択するのは子供達自身であるというところにありました。
これは子供達の人生の大きなターニングポイントにもなるわけです。

次男は当時小2の冬でしたが、アッサリと
「ホームスクーリング、いいね!それにする!」と決めました。
明るく学校でも活発なタイプでしたが、家で絵を描くことが好きな子で、
次男の方が学校での友達とのゲームの話を嫌がっていたように思います。
迷いはほとんどなく、今、3年目、学年にすると小学校5年生になりました。

迷ったのは長男でした。
彼は元々、地元中学を離れ受験を予定していました。
しかし受験先の中学校のモットーがいまいちはまらず、受験はやめることになりました。
やはり次男に比べると、最後まで迷っていました。
彼の悩み方は私たち親と近いものがあったと思います。
彼もホームスクーリングというスタイルに強烈に魅力を感じながらも、
受験をせず地元中学へ進学したら友達がいるわけです。
やはり慣れ親しんだ同級生との時間は何にも変え難い時間であったと思います。
しかし最後まで迷って悩んで、彼もまたひとつ大きな決意をしました。
です。

こんな風にホームスクリーングを決められた子供達、すごいなと思いました。
結果的には、本当に自分たちで決めました。

特に長男は、まだ見ぬ大きな可能性を信じ
自分の好きなことをやりたいだけやろうという思いで
このような判断を下したところに、
悩み選び、進むという人生で重要なプロセスを学び
一つの成長を遂げたのだと思います。

今年、同級生は受験生、中3です。
息子と言えば、彼は彼のペースで未来を見据えつつ、絶えず、試行錯誤しつつ選択し進んでいる真っ只中

一般的ではない。
参考にするものがない。
人と違う。

そんなところへ進むことは、勇気がいることです。

さて、こうして兄弟は揃って「戦略的不登校」=ホームスクーリングを始める事になりましま。

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