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たくさん食べなさい

小さいころ偏食がすごくて、
食べないことが多かった。

祖父に「霞みを食べてるんじゃないか」
と言われるくらい、食べなかった。
体も小さく、体力もなかった。

母はとても家事育児をがんばる人で、
全ての家事はもちろん、
三食必ず一汁三菜(なんなら五菜)、
10時15時のおやつを作る人だった。

小さくてあまり食べない私には、
大きくてよく食べる年の離れた兄がいた。

兄はとにかくよく食べた。
大人でも食べきれないほど大盛りの
カレーライスをペロリとたいらげた。

回転すし屋に行くと50皿ほど食べ、
焼肉屋に行くと4人前の肉と米を食べ、
お好み焼きを家で焼くと8枚食べた。

兄がこれだけ食べるのだ。
私が食べないことを心配するのも無理はない。
母は「元気は食事からだよ、たくさんたべなさい。」

とよく言っていた。



私も中学生になる偏食も少なくなり、
大概のものは食べられるようになっていた。

その頃も、食卓には毎晩パーティーのようなたくさんの料理が並ぶ。

山盛りのポテトサラダと、野菜、からあげ、フライドポテト、煮物、漬け物、食後の果物

大皿に盛られたそれらは、すごいスピードで消えていく。
大皿に盛られる料理はボーッとしていると、兄に食べられてしまうため、私も急いで小皿に取っては食べた。
いま思えば、フードファイトのような食卓だった。


高校生になったころ、ふと気づく。
周りの友人が、食べるのが遅いのだ。
おままごとのような小さなお弁当箱なのに。
あんなので足りるのかな?と
私は自分の二段弁当をペロリとたいらげて、ジュースを飲んで待っていた。

この頃は、朝御飯を食べ、
二時間目の休み時間におやつを食べ、
昼にお弁当箱を食べ、
部活の前に惣菜パンを食べ、
部活帰りに肉まんを食べ、
夕飯のフードファイトをし、
デザートの果物を食べる日々だった。

この頃は痩せているわけではないが、太っているわけでもなかった。
通学や部活のおかげで標準的な体型だった。

ちなみに、人生で痩せていたのは専門学校の頃、157センチで48キロだった。
その頃でも、もちろん毎日よく食べていた。
食べる習慣がついていたが、動く分太らなかったのだ。

その後、就職結婚出産を経たが、ほとんど53キロ程度ではあった。

ではいったい、いつから、私は後戻りできなくなったのか…?


それはまた、いつか。

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