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読書の効能は"△"を育むこと

インプットはアウトプットとワンセット。
同時に行わなければ身につかない。

時と場合によって、正しくもあり、必ずしも正しくないこともある意見だと思います。
「間違い」ではなく「正しくはない」。
この違いは大きいです。


先週、掃除に関するnoteを書きました。

掃除されたきれいな空間=心地よい空間に身を置くことは、自分を甘やかすこと、自己肯定感を上げることにつながる。
日頃からそう意識している旨を書いたものです。


しかし昨日、やましたひでこさんの著書『新・片づけ術「断捨離」』を再読していたところ、以下の文章がありました。

基本的に部屋を散らかして混乱させてしまう、ぞんざいにしてしまうのは、自己否定・自己卑下のエネルギーを自分に与えてしまうことです。自分のことを恥じています。自分とはこの程度の人間だ、と蔑んでいます。そして、自分で意識している以上に恥ずかしさを潜在意識で感じているものです。

やましたひでこ『新・片づけ術「断捨離」』より

これがきっかけだったのか!!
と、驚くと同時に納得もしました。


やましたさんの断捨離本には、前々から沢山の影響を受けています(上にリンクを貼ったnoteにもお名前を出しています)。
だからこそ。この部分を読んだ時に、本全体から影響を受けていたことを、改めて実感しました。

なぜかというと。
引用部分を、全く覚えてなかったからです。

本の内容のうち「片付かない部屋を便秘に例える」といった強烈な意見や、断捨離のメソッド、具体的なエピソードは覚えているものがいくつもあり。
納得を通して、意義のある再読になりました。

同時に、読んで得た知恵は、無意識に積もって自分の価値観をつくりあげることもあるんだ。
という気づきを得られたのが、なんだか嬉しかったのです。


特に実用書やビジネス書など、読んで即座に活かすことを求めて選ばれる書籍は多いです。
だから「インプット→即アウトプット」を通して、読んだ内容を身につけることが推奨されます。

けれど、アウトプットの際にこぼれ落ちたものや、そもそも学びを期待しない娯楽作品なども、ちゃんと自分の中に積もっていく。
ひいては自分自身を構成する一部になる。

白と黒の間に広がるのは、無限にも等しく思えるほどのグレーのグラデーションです。
人間の本質と呼べるのも、白の信念や黒の頑迷ではなく、本当はそのグラデーション側なのかもしれません。

役に立つことを度外視した、心のままに行うインプットも大事にしたいです。
今日も良い日になりますように。



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