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コンビネーションサラダとハムステーキ

帰省したときはいつも帰りの朝になると、母がいろいろと手土産的なものを持たせてくれます。もういいおとなになっていても、子どもはいつまでも子ども。心配してくれたり、世話を焼いてくれたり、ありがたいなと思います。


🎁帰省の手土産(もらうほう)

今回の年末年始の帰省でも、好物の牛肉のしぐれ煮とか、おせちのときに使った白味噌の残りで漬けたぶりの味噌漬けとか、小分けにしたおかずをフリーザーバッグに入れたものを、保冷剤と一緒に保冷バッグに入れて用意してくれていました。

そんな中のひとつに、これ。これがあったんです。

え、いいの、こんなにいいものもらって。自分たちで食べなくていいの、と思わず訊いてしまいます。

それでも内心はやったー、と思っていたのが母には見えてたんでしょうね。あんた、昔から好きやったやろ。とその目がいってくれてました。

🎁年末だけのごちそう

実家はお商売をしていたので、年末になるとお歳暮がたくさん届いていました。両親からすると、こちらからも送らなくてはならないし、たくさんのお取引先や親戚をリストアップして、あちらにはこれ、こちらにはあれと品定めする手間など、年末の繁忙期になかなか大変な作業だったと、いまになれば思います。

でもその頃のこちらは、子ども。届いた包みを開けて、おいしそうなお菓子だったら喜んで、バスタオルのセットとかだとがっかりして、珍味の詰め合わせみたいなものだと微妙な感じで。いかにも幼いリアクションをしていたことと思います。

そんな中、この塊のハムはうれしいひと品でした。

そもそも普段食べるハムは薄く切られた、ぺらぺらのやつで、そのままサラダに載せたり、サンドイッチにするくらいのものです。どちらかというと朝ごはんの材料で、軽く食べる中の軽いお肉っ気という存在。

でもこの塊は違いました。塊の封を切って、そして分厚くスライスされて、それを焼く。晩ごはんのメインメニュー、ハムステーキになるのです。それは年に一度、年末だけ食べられるごちそうでした。

🥓塊ハムでレトロ洋食

そんなわけでハムの塊。今回も食べかたは迷うまでもありません。

しかもこの間買ったばかりのスキレットにもぴったりのメニュー。焼くしかないぞ、懐かしのハムステーキ。

というわけで、今回は塊ハムでハムステーキを焼いて、スキレットでジュージューいわせるお話です。そして、せっかくのハムなので、薄切りにもして、これも懐かしいコンビネーションサラダもつくってみます。

🌽手づくりミックスベジタブル

まずはハムステーキの付け合せを準備します。ステーキ系の付け合せとして、定番のポテト、にんじんのグラッセ、あとは緑のもの…たとえばほうれん草のバターソテーみたいな組み合わせも考えたのですが、待てよ、スキレットに盛り付けるのならば。

ふと閃いたのは、ミックスベジタブル。鉄板に載ったステーキの横に3色きらめく野菜ミックス。うん、なんかステーキハウスっぽくてそそられます。

コーン、にんじん、そして緑はグリーンピース。待てよ、でもグリーンピースって1缶買うとけっこう持て余しそうだなと、ちょっと冷静になって考えたりもします。

そうだ、これだ。この季節ならではのミックスベジタブルをつくろう。スーパーに並びはじめた、菜の花を採用することにします。

まずはにんじんの皮を剥いて、小さめのサイコロ状にカットします。

柔らかくなるまで、茹でます。

菜の花は茹でてから、にんじんのサイズに合わせてカットしました。キッチンペーパーの上に広げて、しっかり水気を切っておきます。

あとはコーンの缶詰と合わせるだけ。

いい感じに3色そろって、自家製のミックスベジタブルになりました。

🔪ハム切りの儀式

さあ、続いてハム様の出番です。

おお、立派。ありがたや。なんだか荘厳な景観です。

端のほうはちょっと凸凹してて、ステーキにするのは形が難しいので、切り落とした断面がフラットになるように薄く切っていきます。これは、サラダに使うことにします。

そしてステーキ用の切り出し。

見てください、この厚み。これがハムステーキの醍醐味。あとでじっくり焼くことにします。

🥗ハム入りコンビネーションサラダ

まずはコンビネーションサラダ。ハムをサラダにトッピング。そのほかいろいろと飾り付けて、ちょっとレトロな洋食屋さんにありそうなおかず系サラダをつくります。

そのひと皿に欠かせないものといえば、これ。

白アスパラとヤングコーン。しかも、どちらも水煮です。今回、このために探して見つけたのですが、ヤングコーンがいつの間にか、おしゃれなソフトパッケージになって、150円くらいで買えたのと比べてアスパラの見つからなかったこと。

スーパー、コンビニを合計5軒巡って、やっと見つけました。しかも1缶、480円くらいするという…。どちらも当時は家では食べない珍しい野菜なので、お店のサラダに飾られていたんだと思いますが、いまではこんなに差がついてたんですね。いつの間にそんなに浸透したんだ、ヤングコーン。

たしかにヤングコーンはフレッシュのものも普通にスーパーにあったりしますもんね。それと比べて、白アスパラのフレッシュは季節限定の高級野菜で、どちらかというとフレンチの食材というイメージもあります。いまも庶民の味ではないのかもしれません。

そんなこんなでコンビネーションサラダのメンバーが揃いました。

🥗材料(1皿分)
・レタス系の野菜
・キャベツ 
・ハム
・茹で卵 
・トマト
・きゅうり
・白アスパラの缶詰
・ヤングコーンの水煮
・コーン缶

なかなかのラインナップ。

まずはレタス系の野菜を敷いて、千切りキャベツを盛り付けます。レタス系は今回はサンチュが安かったので使用しましたが、レタス、サニーレタス、サラダ菜など、1枚葉のまま生で食べられる、やわらかめの葉野菜なら何でもいいと思います。

順番にトッピングしていきます。

ハムはくるくる巻くときれいです。

💧ドレッシングはピンクのあれ

ドレッシングはもちろん、サウザンアイランド。

💧ドレッシングの材料
・ケチャップ
・マヨネーズ
・オリーブオイル
・フレンチマスタード
・こしょう

よく混ぜたらできあがりです。

うんうん、このルックスです。おかずもりもりな感じでおつまみにもなりそう。近頃人気のいろいろ盛り合わせた、ワンプレート系おかずサラダの元祖はこれかもしれません。

🥓メインはハムステーキ

いよいよ本日の真打ち、ハムステーキを焼いていきます…が、その前にソースを準備。

💧ソースの材料
・お好みソース…大さじ1強
・ケチャップ…大さじ1
・醤油…小さじ1/2
・砂糖…小さじ1
・こしょう…ひとつまみ

ベースになるのはお好みソースとケチャップ。お好みソースはなければ、中濃やとんかつソースでもOKです。

配合はお好みですが、ケチャップよりすこしソースを多めにするのと、砂糖で甘みをプラスするのがいいと思ってます。

ではここからは手早く進めていきましょう。

まずはオリーブオイルを敷いて熱したスキレットに、自家製ミックスベジタブルを広げて弱火にします。

そのままじっくり焼いて、焼色がつきはじめたら端っこに寄せてハムのスペースを確保しておきます。

ハムはスキレットとは別にフライパンで焼いていきます。

分厚いハム、いいビジュアルです。

こんがりといい焼色がついてます。

さあ、いざスキレットという名の舞台へ。

上からソースをたっぷりと。このとき、わざとハムからすこしはみ出すようにかけて、ソースが直接スキレットに触れるようにしておきます。

バターをひとかけトッピングして、刻みパセリを振りました。

ほら、見てください。熱々スキレットの上では、ソースのジュージューがくり広げられています。食欲そそりますね。

🍴懐かしの洋食セット

ちょっとレトロな洋食セットの完成です。

ハムステーキとコンビネーションサラダ。ハイカラさんの香りがします。

食べるときはもちろん、フォークとナイフで。焼き立ての余熱でバターを溶かすと、ソースにコクが出て、おいしさ倍増のひと口です。

いまどきのお店ではなかなかハムステーキにお目にかかることって、ありませんよね。だから、おうちでつくるしかないんですけど、塊のハムはギフト用でけっこう高価ですし、なかなか自宅用に買うこともありません。

だからこそ、今回の手土産に持たせてもらった塊はうれしかったです。まだたくさん残ってるので、あと3回くらいはハムステ焼けそうです。感謝しつつ、いただきます。

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