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作り置きの赤ワイン煮込みはカレーになってよみがえる。

あらためまして2024年、新年明けましておめでとうございます。

年末から故郷に帰り、年越しそばにおせち料理と、地元の味を堪能してきました。

きょうは移動日。あすからは、また現在の自分の日常がはじまります。

📚言葉と故郷

思えば上京して長くなり、ふだんは標準語での会話が当たり前に。アクセントひとつとってもすっかり身についていて、面識の浅い相手とのやりとりで、関西生まれの関西育ちと見破られることはなかったりします。

意識してるわけではなく、自然と標準語が口をついて出るのですが、それなのに帰省するとあら不思議。おかえり、と関西弁のイントネーションでいわれた瞬間、自分の口から出る台詞もすべて関西弁に戻ってしまうのです。

そこから1週間も実家ですごせば、それは関西弁づくしの日々。耳も口も完全に関西仕様に仕上がります。

でも、これまた不思議。実家を出て新幹線に乗り、そして降りる頃には、関西弁は自分の奧にある抽斗にしまわれるかのように出なくなります。 

これも習性というものなんでしょうね。故郷での安らぎモードと、いま暮らす場所に合わせたモードのスイッチを、自然と切り替えているのだと思います。

🍶飲みしん坊の食べたいもの

まあ、そんなこんなで、ことしも無事故郷の家族と、楽しいお正月を過ごすことができました。おせちを筆頭に和食三昧ともいえる食生活を楽しみ、大好きなビールに加えて、地元の日本酒やワインも堪能。

それはまさに、酒と食の日々。お正月って食いしん坊にはたまりませんね。もちろん飲みしん坊にも。

そしてそんな日々が明けると、食べたくなるのはこれ。

カレーです。

なんでなんでしょうね。カレーって、けっこう味が濃厚で、お肉系の旨味たっぷりのこってりメニューなので、食べ過ぎ飲み過ぎになりがちなお正月明けには重いような気もするのに。やさしめの味の和食を堪能し続けたからでしょうか。これが、スパイスの魔力というやつなのかも。

が…帰省から戻ってすぐに材料の買い出しにいって、そしてさらに煮込んで…なんていう大掛かりな準備をするには、体力も時間もありません。 

帰省って安らぎでもある反面、非日常でもあるので、長距離の移動も含め、それなりに疲れも感じます。もちろん、それは心地いい疲労なのですが、それでもやっぱり疲労は疲労。なんだかここからいつものように、フル回転で調理するパワーは出ないんですよね。

でも食べたくるのはわかってる。それがカレー。

🥩つくおきアレンジカレー

そこで活躍するのが、冷凍してある牛肉の赤ワイン煮込みです。

そう、作り置きの赤ワイン煮込みは、時間がないけどカレーが食べたい日に、華麗によみがえる。カレーとして、華麗に。

ではさっそく、赤ワイン煮込みをカレーに変身させていきましょう。

まず、解凍した赤ワイン煮込みに少し水を足して、お鍋で温めておきます。

つづいて小鍋にバターとカレー粉投入。

カレー粉がバターとなじんで、ふつふつと泡が出てくるくらいまで、よく混ぜながら炒めます。

そこに少しずつ温めた赤ワイン煮込みのソースを加えてのばせば、欧風カレーの誕生です。

せっかくなので、おなじく衣をつけた状態で冷凍しておいた作り置きのカツを準備。

カチカチの状態のまま油に入れてから火をつけ、じっくり揚げていきます。

冷凍のカツをいきなり高温の油で揚げると、衣が色づいてもカツの中心が凍ったままになってしまうので、油を熱する前にいれて、そこから温度を上げていくのが、冷凍カツをうまく揚げるポイントです。

🍛2024カレー初め

さあ、カツの油を切っている間に、仕上げていきましょう。

お気に入りのシルバープレートに、ごはん、キャベツ、福神漬をスタンバイ。個人的に福神漬はやっぱり赤いの。彩りもいいですよね。

その上から、赤ワイン煮込みが変身したカレーをたっぷり。

うん、いい感じ。ベースが赤ワインとフォンドボーを使った煮込みなので、カレーももちろん欧風カレーのスタイルに仕上がります。

カツをどどーんと載せて完成。

作り置きのおかげで、手間をかけずにカツカレーの登場です。

和食をメインに大満足の年末年始を過ごしたら、洋食好きとしては、やっぱりこういうのがほしくなります。

そう、これこれ。こういうのでいいんだよ。

心の中ではそんなことをいいながら、ことし最初のカレーを堪能するのでした。

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