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アートと建築の旅 グラスゴー

私のスコットランド周遊の旅はニ都市目、グラスゴーに入る。一都市目はエディンバラで、2つの記事に書き留めてあるので、よければ是非ご覧いただきたい。

Edinburgh - 23-25 Jun 2019

Edinburgh 2 - 23-25 Jun 2019

グラスゴーを旅に組み込んだ経緯

当初私はスコットランド旅行の日程を組む際、グラスゴーの配分について少し悩んだ。同じく旅行好きなホストマザーにいろいろと相談して意見を聞いていたのだが(当時私はイングランドのブリストル在住で、ホストマザーはイギリス人)、彼女曰く「エディンバラは素晴らしいわ。美しい街よ。でもグラスゴーは…(そうでもないので)あそこは素通りで問題ないわよ」と。

ホストマザーとは旅行や人生観などいろいろと話す機会があったが、彼女と私は価値観を共有できることが多かった。故に、そう言った彼女の言外に含められた意図も察知できた。私にとっても恐らくそれは間違っていない。それまでの経験から、彼女の言うことはあまり外れていないことが想定された。

しかし、しかしである。未知の街に対する私の好奇心はどうしても抑えきれなかった。あまり面白くなければないで、やはりそれは自分の目で確かめたい。グラスゴーに関しては素通りできないものを感じて、悩んだ挙句エディンバラと同じ日程 - 2泊を充てがった。

チャールズ・レニー・マッキントッシュ

その後、グラスゴーのリサーチを始めた。どこを回り何を見るかは、旅程を組んだ後だったのだが、どうやらグラスゴーは著名な建築家、チャールズ・レニー・マッキントッシュの出身地で、彼の作品や彼に纏わるものがいろいろとあるらしい、ということがわかった。建築とアートはいつも隣り合わせの関係なので、ぴんときた私は、彼の作品巡りをするグラスゴーの旅もいいかもしれない、ときて決まった。グラスゴーのお題は、“アートと建築の旅”である。

調べると、グラスゴーのマッキントッシュに関わる情報や私の好むであろう場所はいろいろと出てくる。スコットランド最大の都市、というのもどれほどの規模感なのか、雰囲気は(やはりホストマザーの言う通りの)雑然とした都市なのか…全く退屈しなさそうな情報の豊富さに、満を辞してグラスゴー入りしたのだった。

エディンバラからはスコットランド鉄道でグラスゴーに入ったが、距離にして約70kmほどで、スコットランド鉄道では約1時間。あっという間に着いてしまった。

広いスコットランドの中で、二つの都市は比較的近くにある。

グラスゴー中央駅

エディンバラではものの見事に恵まれなかったお天気だが、グラスゴーに到着するとあの寒々しい雨は晴れ、歩くと汗ばむほどの蒸し暑さに変わっていた。早速グラスゴーの玄関口、グラスゴー中央駅からホテルへと地図を片手に街並みを窺いつつ歩を進めた。

やはりホストマザーの言った言葉に間違いはなく、私はグラスゴーに、エディンバラとは異なる印象を受けた。駅前は人で溢れ、ざわざわした雑多な雰囲気が漂う。ともすれば他の通行人とすれ違い様にぶつかりそうな温度感で、街並みも瀟酒というよりは急速に発展した気忙しさが感じられる。

グラスゴー中央駅で、それぞれに行き交う人々。6月下旬、ヨーロッパではちょうど年度が切り替わる時期でもあった。

東京に慣れた私は、ひと時この雑多な人混みを懐かしく感じつつ、人とビル群をかき分けグラスゴーでのホテルに向かった。

実際に巡った場所は次回、改めて紹介していこうと思う。

※ 挿入されている写真及び画像はすべて筆者によるものです。

(Glasgow - 25-27 Jun 2019)

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