新しい始まり

令和20年

世界中を席巻した

ゾンビパンデミックも

ある男がもたらしたワクチンにより

沈静化に向かっていた

だが

街にはまだ多数のゾンビが

残っており

街のあちこちで

銃声が響いていた

兵士A「お前今日は何匹仕留めた?」

兵士B「10匹だ」

兵士A「何だたったそれだけか、それじゃあ将軍様に褒美は貰えないな」

兵士B「そう言うお前は何匹やったんだ?」

兵士A「12匹だ」

兵士B「大して変わらないじゃないか」

兵士A「そうだな。俺たちもっと頑張らないと強制労働行きだ」

事の始まりは

地球に飛来した小さな隕石だった

その隕石に付着していた

ゾンビウイルスが蔓延し

猛威をふるい始めた頃

その男はワクチンを手に現れた

そしてゾンビの脅威が薄れる頃には

救世主と呼ばれ

人類の指導者という地位を

手に入れていた

ゾンビの脅威より

もっと恐ろしい脅威の始まりに

人々は気付いていなかった

兵士A「よし、これで20匹!」

兵士B「俺は22匹だ!」

人類にとって

長い暗黒の歴史が

始まろうとしていた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?