Ryohei Nomura | 野村 涼平

持続可能性をテーマに、京都を拠点に活動するデザイナーです。現在ベルリンとの二拠点化を図…

Ryohei Nomura | 野村 涼平

持続可能性をテーマに、京都を拠点に活動するデザイナーです。現在ベルリンとの二拠点化を図っています。 グローバルシェイパーズ京都、ベルリンハブ@世界経済連合(ダボス会議) トビタテ留学JAPAN、デザインインターン@Pentagram London (2019)

最近の記事

"Kyoto Pustar ut | 京都の息づかい"

先日スウェーデンのデザイン誌”RUM”に掲載されたインタビュー原文を貼っておきます。それはある日の昼下がり、スウェーデン人の記者からいきなりメールで執筆依頼。なんでもコロナ前にAirbnbで個人的にやっていた京都の建築ツアーから個人のウェブサイトを辿って連絡を下さった模様。 「観光客の消えた京都の抱える”矛盾を抱えた”静けさ」を現地デザイナーとしてリポートして欲しい、と。めちゃめちゃ書きたい内容、そしてそれをスウェーデンのデザイン誌が特集組もうって時点でどれだけニッチで尖っ

    • 光と水 - 写真と考察。

      潮目2019年8月 500人の人々が暮らす瀬戸内の小さな島、佐島の夕暮れに撮影した写真である。この島に住む人々、そして訪れる人々にとっての重要な交通手段である連絡船の、その日最後の便の去り際を捉えている 西に面したこの港では、夕暮れ時に太陽が対岸の島の背後に沈みゆくと同時にまるで異なる海流がぶつかる潮目のような表情が海面に現れる。行くもの来るものが交わる島の出入り口であるこの小さな港に日々起こる大小様々な変化を、この光の潮目は示唆しているように感じられる。 リズムと反復

      • 僕たちが今すぐ気候危機に対して出来ること、とその少し先の話。

        「大規模な植林が気候変動に対する最も安価で有効な手段かもしれない。」という研究が先月(2019年7月5日)にScienceにて発表されました。チューリッヒ工科大などの研究者達がgoogle earthを用いて植林のシュミレーションをおこない、その結果全世界の都市や農地などを除く植樹可能なエリアに可能な限り植樹をすることで、大気中から二酸化炭素を25%近く除去できるという主張をするものです。 それに呼応するようについ先日、インドのウッタル・プラデーシュ州で大規模な植林キャンペ

        • デザインの訳語ってなんだろう

          デザインの訳語ってなんだろう、ということを考えてみたいなと。 最近あらゆる分野で「デザイン」という言葉は使われていますが、そもそもデザインとはなんなのか、とても摑みづらい言葉です。実際デザインの意味する範囲は曖昧で大きくて、その意味のもつれはこんな風に表現されたりしています。 デザインはデザインを生みだすためにデザインをデザインすることである ージョン・ヘスケット(デザイン史家) デザインは「企画」でもあるし「造形」でもあるし「設計図」でもあると。 かえって謎が深まり

        "Kyoto Pustar ut | 京都の息づかい"

          本質思考のまとめのまとめ

          #思考法 #まとめ デザイン思考とかラテラルシンキングとか「〜思考」や「〜シンキング」にも色々ありますが、それらの多くが特定の思考体系やメソドロジーのことを指します。ここで紹介するのは「本質思考」と呼ばれるもので、ある種近代的な個人の生き方についてのエッセンスをうまくまとめたものだと思います。というわけで今回はGreg Mckeown氏の著書のまとめになります。 (以下まとめ) Essential thinking『エッセンシャル思考ー最小の時間で成果を最大にする』

          本質思考のまとめのまとめ

          アアルトデザインファクトリー・イノベーション教育の一大拠点訪問記

          #デザイン #イノベーション #教育 -17℃の寒空の下、フィンランドはヘルシンキ、アアルト大学のキャンパスへ赴いた。今回の訪問の目的は「ME310」や「PDP(Product Design Project)」といった世界的イノベーションプログラムを展開するアアルト・デザインファクトリーを訪ね、そのクリエイティブな環境をレポートするためだ。 イノベーション教育の最先端「アアルト・デザインファクトリー」 はじめに、アアルト・デザインファクトリーはアアルト大学のデザイン教育

          アアルトデザインファクトリー・イノベーション教育の一大拠点訪問記