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その28『一視同仁』〜泣き虫親子の逆襲〜

おいおいおいおい。
そこはお前の居場所やないぞ。
お前みたいなヘタクソは、
外野かベンチに引っ込んどれ。
どうせだめに決まってる。
お前には無理やって、ずっと言われてたやんか。
ほんま諦めの悪いヤツやなあ。
チームのために今すぐ降りろ。
そこはマウンドや。
一番、頑張ったやつが立てる場所や。

2024年2月18日。
僕は、人生で初めて対外試合のマウンドに立つ長男を見て、心の中で、ありったけのネガティブな言葉をぶつけた。
そうでもしなければ―
そうでもしなければ―
僕は平静を保てなかった。

君は被害者だった。
野球を始める次男の"ついでに"入部させられた。
3年生の君は全く野球に興味はなかったし、運動神経も良い方ではなかった。土日はポテチを食べながらニンテンドースイッチで遊び、寝っ転がっているだけの少年だった。誰に似たのか、3月生まれにしては身体が大きい方だったが、野球をするためのアドバンテージはそれだけだった。

それでも心の優しい子で、ペンギンが何よりもスキだった。4歳の時に見たペンギン親子のドキュメンタリー映画のワンシーンにペンギン親子が離れ離れになるシーンがあった。その親子に感情移入してしまい『かわいそうで見れない』と泣きながらテレビを消していた。
そんな子が、勝負の世界に飛び込む『ファーストペンギン』になれるわけがないと家族はあまり期待しなかった。

ファーストペンギンとは集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ、魚を求めて最初に飛び込む果敢なペンギン。

チームには同級生が2人居た。この2人が抜群に野球が上手かった。一人は投手で未来のキャプテンエース候補、もう一人は捕手で未来の四番候補だった。どちらもお父様が野球経験者だった。こちらは親子でズブの素人。親子で惨めな思いをするのは目に見えていた。

練習に行くたびに君の顔は暗くなっていった。
へなちょこなフォームでボールをまっすぐ前に投げられないことをからかわれることもあった。キャッチボールが成立せずに、相手をしてくれた子ども達はみんな不機嫌になった。ボールを捕ることや、ゴロを処理するのも苦手だった。年下のチームメイトは粒揃いだった。中でも次男は唯一の1年生だったが飲み込みが早かったため皆、次男の事を褒めたたえた。君の瞳には腹立たしさと劣等感が溢れていた。

ある金曜日の晩、君はついにキレた。
『もう練習に行きたくない!』
親子3人で喧嘩が始まった。
『まだ1か月しか経ってへんやろ!』
『逃げんな!』『辞めてどうするつもりや!』
優しい君は折れた。こっちも折れかけていた。お手伝いスタッフとしてグラウンドに入っていた僕は、辛そうな君をずっとそばで見てきたからだ。
次の日の朝、声にならない声で「いってきます…」と言って、狭い歩幅でトボトボと一人、グラウンドに歩いていく君。その姿は、まるで親とはぐれた迷い子ペンギンのようだった。

守備は絶望的だったが、打撃は見所があった。大きい身体がもたらすスイングスピードは同級生以下の誰よりも速かった。バットに当たれば、誰よりも飛ばした。そこに目を付けた監督は入部して半年、4年生になって初めての試合で8番ライトで君をスタメン起用した。それに対して、チームメイトは非難轟々だった。子どもは残酷だ。

『なんでアイツがスタメンなん!』
『ライトにボール飛んだら終わりやん!』
『俺、アイツが出る試合で投げたくないんですけど』

耳の痛い言葉が飛び交う中、君は俯きながらライトの守備へと走っていった。幸い守備機会はなかったものの、バッティングは二打数ノーヒットだった。
家に帰って君に言った。
『代わりに出たい人はいっぱいいる。その人のためにも頑張ろうよ。』
君の瞳に少し火が入ったように思えた。

2022年5月。
転機が訪れたのは次の試合。
君はホームランを打った。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。凄まじい打球音だったことだけはハッキリと覚えている。相手投手が投げた球が高めに来た所を振り抜いた。ボールはレフト方向へ大きく放物線を描いた。フェンスには遥かに届かないものの、レフトが後ろへ逸らした上に打球処理にもたついたため、そのままランニングホームランになったのである。
チームメイトは君を認めざるを得なかった。君がチームの仲間入りをした瞬間でもあった。君は今までにないほど喜んだし、その喜びを家族で分かち合った。

君の打席は不思議と相手がミスをしたり、打球がおかしな方向に転がったり、何かが起こる。練習でもその傾向はみられたため、チームメイトは君を『奇跡(ミラクル)』と呼んだ。
奇跡…そんな言葉で片づけてくれるな。どれだけ君がバットを振ってきたと思う。あのホームランは奇跡なんかじゃない。だけど、野球の神様が少しだけ微笑んだのは間違いないと思う。君にモチベーションを授けるために。

そこから君は奮起した。もうグラウンドにトボトボ歩いていくペンギンではなくなった。非難していたチームメイトを君はすぐに許した。それどころかチームの中にいるいじられ愛されおバカキャラになっていった。相変わらずコントロールは悪いが、もう君をからかう人間はいなくなっていた。

2022年10月。耳を疑った。
『ピッチャーがしたい』
君はそう言った。確かに言った。君はずっとエースの同級生を親友として憧れ、尊敬していた。そのエースのようになりたいと。確かにエースは左投だし、君は右投で差別化は図れる。上背もあるから球速も出る。だけど、あのコントロールでは…。
『だから練習に付き合ってほしい』
次男との朝自主練を既にスタートしていた僕は、妻に『その時間はマンツーマン』でと言われていたため、夜に自主練という事になった。
僕は自信がなかった。君は自信しかなかった。

2022年12月。クリスマス。
君にサンタさんがくれたのは投手用のグローブ藤浪モデルだった。そのグローブにどうしても刺繍したい言葉があった。

『一視同仁』

だれをも差別せず、
すべての人を平等に見て一様に仁愛をほどこすこと。

君の名前の由来になった言葉だ。コントロールが悪い君にキャッチボールをもっと大事してもらえるように、キャッチボールの相手をもっと大切にできるようにと。

そこから、毎日だ。ほぼ毎日だった。
夜の1時間だけだったが、1年の97%は練習をした。盆もやった。正月もやった。通常練習後の夕方からもやった。公園の街灯の下で90km/h以上のボールを僕のミット目掛けて投げ続けた。朝は学校に行く前に縄跳びや素振りもしていた。君の成長が、チームを強くする。そう言い続けた。根拠はなかった。ただただ君を信じ続けた。

君がピッチャーを目指している事はチームでも噂になった。それに気づいた一人の上級生が言い放った。
『無理無理、お前には無理やって(笑)』
優しい君は怒らなかった。静かに心を燃やした。その炎は小さかったが、太陽のような熱さだった。少しずつチーム練習で投手をさせてもらえるようになったものの投手挑戦に懐疑的なチームメイトは多かった。
あのホームランのような一発が必要なのは明白だった。

何より、懐疑的筆頭は僕だった。
二刀流が市民権を得てきてはいるものの、そこまで器用なタイプではないし、打者に専念した方が良いのではないかと思っていた。二刀流を目指して、どちらとも中途半端にダメになってしまう事を危惧した。だから、最後の最後まで『覚悟はできてるの?』と聞き続けた。僕は君を信じ切れなかった。それは大量失点して傷つき落ち込む君を見たくなかったからなのだと、今になって気付いた。覚悟ができていないのは僕の方だったのだ。

2024年2月18日。運命の日がやってくる。
場所はホームグラウンド。
練習試合とは言え対外試合だ。監督と君の間にどんなやり取りがあったのかは知らない。試合前、君から緊張感は感じられなかった。
試合開始から同級生のエースが、どんどんと三振の山を築いていった。打線も爆発し、10点差をつけた。公式戦ならコールド勝ちになる所が、これは練習試合、最後まで終わらない。

『おーい、投球練習せえ』
来た。チームが攻撃中、君が監督に呼ばれた。「この後、投げる」の合図だ。君は捕手を連れてブルペン(投手練習場)の方に向かっていった。ブルペン捕手は年下の選手だった。普段、4年生の球しか捕っていないせいか、君の球を恐る恐る捕っていた。このままじゃ怪我をしそうだなと思った瞬間、捕り切れずボールを足首に当てた。僕はたまらず自分のキャッチャーミットを持ってその子と代わった。
『代わるから思いっきり投げ込んどいで』
ここまで長かった。遂にここまで来たのか。君の人生初登板の投球練習に携われた事を幸せに思うよ。だけど、本当に良かったのかな?この後、君は傷つくかもしれない。泣きながら家に帰ってきて『もう野球を辞めたい』って言うかもしれない。良いの?大丈夫?

チームの攻撃が終わろうとしていた。出番だ。
『ラスト一球!』僕は叫んだ。
その瞬間、ど真ん中にとんでもない球が来た。
ミットを一切動かさず、吸い込まれた。
スパーーーーンッの音とともに、
前側から背骨を後ろに押された。
残留思念が見えた。これは覚悟だ。
『とと、大丈夫。行ってくる』
今、そう言ったのか?
離れていく背番号13番がそう語りかけた。

迷い子ペンギンは、多くの仲間を引き連れて、今まさにマウンドという名の氷の断崖に向かおうとしていた。

おいおいおいおい。
そこはお前の居場所やないぞ。

いいや、俺達のグラウンド、君のマウンドや。
誰よりも早くに来て準備を整えた。


お前みたいなヘタクソは、
外野かベンチに引っ込んどれ。

いいや、君は誰よりも上達した。
いつも脇役の君が今日こそヒーローになるんだ。


どうせだめに決まってる。

絶対にやれる。

お前には無理やって、ずっと言われてたやんか。

君にしかできないことをやるんよ。

ほんま諦めの悪いヤツやなあ。

信じ続けるしか俺にはでけへんかった。

チームのために今すぐ降りろ。

誰よりもチームの事を思っていた君やんか。

そこはマウンドや。

そこはマウンドや。

一番、頑張ったやつが立てる場所や。

一番、頑張った君こそが立つに相応しい。 

背番号13が大きく振りかぶった。

せやから胸を張って『さあ行けええええええっ!
じいいいいいいいいいいん!』

最後だけ叫びになった。

勇気あるペンギンは大きく飛び込んだ。第一球。
走馬灯が見えた。
赤ちゃんの頃、あんなに小さくて、泣いていたのに。今じゃどうよ、堂々として。あんなにイヤダイヤダと練習に行けなかったのに。今じゃどうよ、凛々として。 
君が幼い頃、精神的に余裕がなくて関わってあげられなかったという、負い目を持って生きてきた。君は君で妻にベッタリだったけど、そのほうが当時の僕には都合が良かった。だから、練習に付き合ったのも最初は罪滅ぼしだった。
しかし、君が発するオーラはこう物語った。
『罪滅ぼし?何の罪?俺達はこれからやろ』
そうやなぁ。ほんまにそうや。ごめんなこんな父親で。仕切り直させてくれるんか。
それにしても大きいなァ。こんなにデカかったかァ?横から見たのは初めてや。ずっとキャッチャー目線だったからなァ。
背番号『13』が滲んできた。
あぁ、第一球目が見えない。目を拭った時に捕球音が響いた。審判の手が上がらなかった。初球はボールだった。
刮目せよ。刮目するんだ中尾友彦。しっかり目に焼き付けろ。今しかないこの瞬間を。
左脚をあげて第二球…投げた!
今度は糸を引くようにキャッチャーミットに入っていった。それと同時に審判の手が上がる。人生初ストライクの瞬間だった。ベンチ、応援席から惜しみない拍手と声援が送られた。

けれど、甘くはなかった。
ツーストライクまではいくが、あと一歩が届かない。そこから3者連続フォアボールになった。満塁。大ピンチだ。やはりまだ表舞台に出るのは早かったか…自軍ベンチに不穏な空気が流れた。
その時だ。

『がんばれええええええ!!』
叫んだのは『無理無理、お前には無理やって』と言い放ったあの6年生だった。その子はその子で内野手から投手転向を目指していた。最終学年の今年、2番手投手として投げ続けた経験があった。言わば、本当に目指すべき目標こそ、この上級生だったのである。
『声出しいくぞ!みんな!』
まさかの中尾コールと手拍子が巻き起こった。40年連れ添った名前が、自分以外の人間にエールとして送られていることに、むず痒さを感じながらも確かに背中は押される。
普通は投手に声援を飛ばす事はほとんどない。投手にはピッチングに集中してもらいたいからだ。実際、ピッチャーに向けて歌い続ける応援席など僕は見たことがなかった。そんなものは関係ないと言わんばかりに、一生懸命な君の姿に応援席とベンチは一つになり始めた。

その瞬間、あの言葉が頭に降りてきた。
『一視同仁』
この声援は、紛れもない君が作り出したものだ。君はどれだけ詰られても、すべてのチーム関係者に別け隔てなく仁愛の種を蒔き続けた。その花が今こそ咲こうとしていた。グローブに刺繍など要らなかった。彼は生まれながらの『仁』の体現者だった。

ノーアウト満塁の中、君が投じた何球目だったのだろう。打球が君のもとに転がった。このまま捕ってホームに投げれば、ホームゲッツーで一気にツーアウトを取れる。
しかし、打球がイレギュラーバウンド。これを捕りそこねて、ホームに投げられずファーストへ送球。1アウト。三塁ランナーは生還。失点1がついた。
人生で初めての失点と初めて取ったアウトだった。

一つアウトを取って少し落ち着きを取り戻したか、マウンドに慣れてきたのか、コントロールが戻ってきた。
中尾コールは止まない。それどころかどんどんと大きくなっていった。『なかお!なかお!』から『なっかーおー!なっかーおー』に変わっていた。アイツめ、遊んでやがる。

またツーストライクまで来た。
少し深呼吸をしたかのように見えた。ここでストライクが入れば三振が取れる。次は絶対に入る。僕の頭には夜練で焼き付けた明確なイメージがあった。僕は、忘れていた。君は球数が増えれば増えるほど球速が上がり、安定感が増していくんだ。
だから次こそは…捕球音とともに審判の手が上がった!外角低めにストレートが決まった。打者は反応できず。生まれて初めて奪った見逃し三振だった。君は後ろを振り返り仲間に向かって二本指を立てた。ツーアウト。あと一人。

その時、ベンチの誰かが言った。
『〇〇みたい…』
おお、その名は同級生エースの名前じゃないか。ずっと憧れていたからなァ。絶対に追いつけないと思っていた、あのキャプテンナンバー10番に少しは近づいたのかもなぁ。ピッチャーとして追いつくのは小学生の間じゃ厳しいだろうな。だけど、野球選手としてはどうだろう。こんなに球場の雰囲気を変えられる少年野球選手を見たことがない。
『君にしかできないこと』ってこれなんじゃないかなぁ。聞こえるだろう、この歓声が。こんなに盛り上がってるの初めて見たよ。ストライクが入るごとに大騒ぎじゃないか。

ついにツーアウトツーストライクまで来た。
あと一球だ。あと一球でチェンジなんだ。
誰よりも頑張っている君に『頑張れ』なんて言えやしないよ。自軍側は全員そう叫んでるけど。
野球の神様はきっと見てるよ。絶対に僕たちの願いは通じる。目標は達成できる。負けないヤツが凄いんじゃない。諦めないヤツが凄いんだ。
僕たちは泣き虫親子のバッテリー。あの日、君は投げた。僕は捕った。違う日も君は投げた。僕は捕った。投げた。捕った。投げた。捕った。投げた。捕った。投げた…捕った…

そして、今、君はラストボールを投げた。 

人生で初めて奪った空振り三振だった。君は控えめに右手を下に突き出した。もっと喜べばいいのに。その光景に僕は声すら出せないでいた。もっと喜べたら良いのに。声援よ、鳴り止んでくれ。これ以上、僕の心を動かさないでくれ。

守備が終わって攻撃に移る時のベンチは、青信号に変わったばかりのスクランブル交差点に似ている。ベンチに帰ってきて、ヘルメットを探す者、一息ついて水分補給する者、ネクストバッターズサークルに向かう者、監督らと作戦会議する者、色んな人が右に左に行き交う。
僕は、そんな人間交差点の中で君の方へと向かった。歯を食いしばって。右手を高らかに上げて。君は僕を見つけるなりパアっと口角を上げた。君も右手を上げた。ハイタッチのはずだった。

この右手。10年前に僕の人差し指を握るのでいっぱいいっぱいだったこの右手。タッチした瞬間にこみ上げてきたこの感情は何だろう。
僕は君の、その右手を思わず掴んだ。そして、そのまま下まで持ってきて、頭を下げて目を閉じ、右手と右手を繋いだまま、こうつぶやいた。

『ありがとう』

背番号13をポンっと叩いて、チームメイトの方へ向かわせた。
もう歯を食いしばる必要は、ないよね。
僕は君に背を向けて、天を仰いだ。
雲り空から僕だけに、こぼれ落ちた雨だった。

あとがき

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!まさかこんなに長編になるとは…
長かったですね…お茶でも飲んでゆっくりしてください。

突然ですが、皆様はご存知でしょうか。
紅葉が花を咲かせるってこと。
二十歳くらいの頃、人生で初めて花に美しいと思ったのが紅葉の花だったんです。
ピンクと赤紫の中間くらいの色でめちゃくちゃ小さくて可愛らしい花なんですよ。
桜の咲く頃、実は同時期にひっそりと咲いているんです。みんな桜の方ばかりに注目がいっちゃって、誰も紅葉に目がいかないんです。

今回の主人公の長男君は3月生まれ。
ちょうど、桜と紅葉の開花時分に生まれました。彼には紅葉の花のようであってほしいと僕は思っていたんです。影でひっそりと可憐な花を咲かせている。誰かがそれを見ていて評価している。そういうのって素敵だなって思ってた。この子の性格的にもそんな感じやろって。
彼的にはそれはノー!だったみたいです。
けど、それってアイデンティティの確立じゃないですか。親離れの第一歩ですよね。
だから、喜んじゃおうって。
この試合のあとから、長男とより仲良くなった気もします。それが一番、嬉しかったですね。

そして、毎度おなじみ花言葉。
これって神様からのメッセージなのかな。
今回は調べてびっくりしました。
天は見てるんだなあって思いました。
あまりにもピッタリだから。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。それでは、またの投稿で、お会いしましょう!ばいばい!


紅葉
花言葉は『美しい変化、大切な思い出』

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