ハッピーなラブソングの中でも、辛いときでもいつでもそばにいるから大丈夫だよ、って包んでくれるような温かい歌が好きです。
飛び抜けた才能なんていらないから、恋人には安心感と優しさを持っていてほしい。しょっちゅうどこかにでかけるというよりは、休日はどこにも行かなくても何もしなくても家で一緒にいるだけで幸せ。そんな恋愛が昔から理想だった。
そしてぶっちゃけ言うと今まさにそんな安らぎをくれるパートナーがいます。理想的な恋愛、できてます。
惚気も交えつつ、優しさ100%の曲を5つ書きます。

• 味方　My Hair is Bad

• 大丈夫　クリープハイプ

• 溶けた体温、蕩けた魔法　sumika

• 光の街　back number

• Bedroom  Talk　Official髭男dism

5つのバンドにはある共通点があり、終わりに
それを徹底比較してるので最後まで読んでくれると嬉しいな。

味方　My Hair is Bad

「愛し愛される」日常の理想が全て詰まった曲。
味方ってタイトルからもう平和。東京のタワマンには住めないけど、このMVのカップルみたいな家での休日を過ごしたい。

「瞬きの後に君がいればそれでいい」って表現が最高に愛おしい。信頼関係って、特別な時じゃなくて日常で作るものだから。
恋人はふるさと納税の返礼品を「ひとりじめしないで、2人で楽しみたい」と、2人が好きなものを選んでくれる。良いうなぎや鮭やお米を家デートで食べる時間が楽しい。私が作ったパスタもお店の味みたいとたくさん食べてくれた。

私たちは2人とも社会人3年目のひとり暮らし。
今恋人は仕事で札幌市外に住んでて、市内に異動になるまで同棲はできない。私はカレンダー通り休みだけど、彼は不定休で土日も仕事だとデートの間が2週間空くこともある。
寂しい思いをさせたくないと、彼が休みで私が仕事の平日に家に来てくれた。残業続きだった私に少しでも楽をさせてあげたいと、お弁当とご飯を作ってくれた。同棲したら平日休みは彼が家のことをしてくれるんだろうなと想像できた。日常でしっかり幸せ感じれるね。

この歌を私の家で2人で一緒に聴いた時、彼は私の目を見て「俺はことの味方だよ」と言ってくれた。恋人になるって一番の味方ができるってことだよな。タイトルの「君がいれば、僕は負けない」は、この歌の最後の歌詞。一言で心強さが伝わる言葉つなぎがすごい。

あーーーー好き！！！！

泣いてる時に聴きたい曲ばかり書いてきた椎木知仁が、もう泣かせないからなって約束してる。こんなツイートしてたのに。次のクリープの話で書くけど私もあなたと同じで、ずっとハッピーエンドが欲しいのにバッドエンドに心折れてた。
だけどこの歌のおかげで今かなり幸せだよ。
あなたにも幸せが来ることを願うよ。

マイヘアの安心感ソングといえば、いつか結婚してももバチボコに良い。
結婚、、、？「なんか騙されちゃってんじゃない？元君の彼氏より」って未練がましい男代表のマイヘアが結婚って言った？タイトルを見た時の衝撃はかなり覚えてる。革命が起きた。
「毎日がなんだか退屈に思えても毎朝僕の横にいて」なんて恋人に言われた日には、
食い気味にはいって答えちゃうよ。

大丈夫　クリープハイプ

2018年2月26日、全国ツアーファイナルの札幌教育文化会館でアンコール後の最後に歌った曲がこれ。
このライブの余韻も抜けない4日後の3月2日、当時の恋人から突然こんな話を切り出されました。
「他に好きな人ができた。別れてほしい」
私に内緒で他の女と2人で遊びに行って、告白されたらしい。人生で初めての彼氏に半年足らずで浮気されて別れた。今思えば内緒のデートがこのライブの日だった可能性もある。クソすぎ。
「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ、
信じていたのに嘘だったんだ」な日々をここから
1年近く過ごすことになる。だけど大丈夫の歌詞が支えになった期間でもあった。

この歌を大学の通学路で泣きながら聴いていた。
9ヶ月間立ち直れなかったけど、「あんたは大丈夫だから、生きてればいいことあるから」必死に言い聞かせて、自分で自分を慰める日々だった。
ただ男性不信になったこともあり結局その後の大学生活で恋人はできなかった。(それでも本当に楽しい4年間だった)気づいたら卒業が迫っていて、社会人になろうとしていた。その頃には男性不信を克服していたし、結婚もしたかった。じゃあ行動せよ。ということでマッチングアプリで出会い探しを始めた。

そして今。「大丈夫だよ、こと」と隣で寄り添ってくれる人がいる。
さっき書いた仕事の時にご飯を作りに来てくれた日に、ミサイル発射で北海道にJアラートが発動した。
ビビりまくった私は窓のない洗面所に彼と一緒に避難した。彼は冷静で、「今日は俺がいるから大丈夫だよ」って言った。
「それって今落ちてきても一緒に死ねるから良いってこと？」って聞いたら「そうだよ」と返ってきた。いや全然大丈夫じゃない。

「今抱え込んでることはない？俺には辛いこと何でも話してね。」
「俺と出会ったことはもうずっと俺のそばから離さない」
「(すっぴんだろうとだらしない格好だろうと)
どんな姿でも彼女なら愛せるよ」
前の恋人はこんな甘い言葉を頻繁に発するタイプの人ではなかった。ありのままでいてほしいと、私をそのまま受け止めてくれる。すごく愛情深い人に巡り会えたな、と思う。
あの時泣いている自分に自分でかけていた言葉を、隣でかけてくれる人がいることが感慨深い。

尾崎世界観があいみょんとの熱愛をスクープされた直後、彼はフェスのリハでBメロを替え歌にしたらしい。
「大丈夫、週刊誌に撮られてもあたしずっとずっとずっと信じててあげるから」
しっかり噛み付いてるのが彼らしい。

今はお財布と相談してワンマンには行かなくなっていて、あのライブを最後にクリープは5年間生で見れてない。そろそろRisingで見たいなあ、、。

溶けた体温、蕩けた魔法　sumika

ラブソング大賞、喧嘩して仲直りした直後に聴きたい部門受賞作です。

喧嘩なんて重苦しくて面倒で、一つもない方がいいものだとずっと思っていた。

3月、2人での東京旅行を控えていた。その1週間前に「別々の道に行った方が幸せなんじゃないか」というレベルの喧嘩をした。旅行もキャンセルを考えた。
話し合い中に、私は恋人に向かって「嫌い！！」と叫ぶようにして言った。彼から「それがことの本音なら、お互い恋人は無理だね」と言われて別れが決まったも同然になった。彼とはもう終わりだと思うと今までに無いくらい悲しくなった。
声を出して泣いた。

彼はそんな私を見て
「わかったわかった。嫌いってたくさん思ってても奥底には好きって気持ちがあったんだね。」と
なだめてくれた。
たくさん傷つけあったけど、口に出すことで心の底にある本音を自覚することができた。
何よりも今こうして続いてるのは嫌いと言われても私の本当の気持ちを探ってくれる彼の器の大きさのおかげ。

予定通り東京には行った。彼の地元とディズニーランドに。喧嘩が起きやすいと言われてる旅行でも揉め事一つなく楽しめた。
「あの時別れなくてよかった」「キャンセルしないで行って正解だったね」帰ってきてから自分たちの選択が間違ってなかったと振り返った。

この時からかな。喧嘩になっても大丈夫だから
ちゃんと思ってることを伝えようと思ったのは。
破局寸前だったけど、大きなものを乗り越えて今がある。本音を言い合えて、傷つくことがあってもそれでも一緒にいたいと思える人が運命の人なのだ。

sumikaが幸せをくれたエピソードといえば、
18年に初めてMステに出る日の前日に胆振東部地震で北海道全域が停電した。私の住んでたところはMステが始まっても復旧しなくて、録画しててもテレビの主電源切れてたら意味ない。諦めかけたけどsumikaの出番の10分前に電気が来て無事にリアタイできた。復旧するのを待っていてくれたみたいだった。地震とかミサイルとか物騒な話多くてすみません。

光の街　back number

ラブストーリーのアルバム曲。

ここまで読んでくれた人はなんとなく分かったと思うけど、私は気性が荒い。恋人の寛容さ、包容力に助けられてる。当たり前と思わずに感謝しなければならない。
彼ばかりが私にたくさん尽くしてくれて、私はなにか与えられてるのかなと思うことは結構ある。実際彼の方が与える側になることは多いと思う。それでも「助かったよ」「ありがとう」「俺はことがいるだけで幸せだから」と言ってくれる。
きっと2人とも同じ景色を見れているのだろう。

これはまさにback numberの隠れ名曲で、
17年のライジングサンでファンクラブライブでやるレベルでレアなこの曲を披露した。
知らない人向けに説明しとくとback numberのファンクラブツアーはone room partyと言い、
ファンの間ではpartyと呼ばれている。
先週の札幌ドームライブで、依与吏さんが最後に「夏にまた北海道に戻ってきます！」と言った。
この匂わせ発言で「party？ライジング？」とTwitterで予想大会が起きる。

私は6年前のライジングには行けなかったので、
いつかまたback numberが出る時には絶対に行こうと決めていた。そして正式に出演を発表した。フライングして匂わせるなんてあざといぜ、
依与吏兄さん。
今年はどんなレア曲をぶっ込んでくるか楽しみ。
まずチケットの高倍率突破するところからだね。
ちなみに私はback numberのトリビュートアルバムが出る時、クリープ、sumika、マイヘアが参加する日を心待ちにしている。

Bedroom Talk　Official髭男dism

最後は私の一番好きなバンド、髭男の隠れ名曲。
このバンドは全員が曲作れる天才4人組なんだけど、ギター小笹大輔が作詞作曲です。
Editorialのアルバム曲。

最近恋人に彼には非が無いことが原因で災難が降りかかった。
普段穏やかな彼も落ち込みや怒りで取り乱していた。その日は電話をする予定だったのだけど
「ことに当たっちゃうから、今日は電話やめたい」と言い出した。だけど私は話したかった。
「それでもこのまま放っておくことなんてできない。当たってもいいから、今できることを一緒に考えたい。」
そして実際に話し合ってやるべきことを明確にした。事態はまだ動いていないので、今もまだ何も問題は解決してない。
だけど誠実な対応をしてもらうことを願おう。
もしそうじゃないなら徹底的に戦おう、と2人で決めた。まだ不安は尽きないけど、あの時電話してよかった。

腫れ物に触れないようにじゃなくて、
お互いの気持ちを口に出して、
少しでも前を向けるようなそんな2人でいたい。
これからも話そう。2人とも夜眠れるように。
この人がいれば全部大丈夫。
そう思えるまで隣にいるよ。
(2023.4.17追記)
恋人とトラブルになりそうだった相手からは
誠意ある対応をしてもらい無事に解決しました。

それではこの5組のバンドの徹底比較です。
今までリリースしてきた曲の
「愛してる」の表現がもう全部最高。
どれもそのバンドらしい愛の歌詞がこちら。

たかがアイラブユー ラブユー
聞き飽きた　NEED YOU NEED YOU
お互いの哀を愛で照らし合って歩いていく
たかがアイラブユー-Official髭男dism

最後の最期にあなた朽ち果てるまで
愛し抜いていきたいと思うのです
Lovers-sumika

どんな言葉が願いが景色が
君を笑顔に幸せにするだろう
地図なんかないけど歩いて探して
君に渡せたらいい
アイラブユー-back number

大好きで大切で大事に思っている
愛してるなんて取っておけばいいよ
いつか結婚しても-My Hair is Bad

初期はもっと勢いがあったし尖ってたのに
最近なんか丸くなっちゃったからつまんないな
一生に一度愛してるよ-クリープハイプ

アイラブユーと愛が盛り沢山なのが髭男
老いるまで愛すると約束するsumika
「絶対歌詞でこの言葉は使わない」と決めてたけどタイトルにしてきたback number
結婚してから言おうと決めてるのがマイヘア
曲の路線が変わったことへの評価を自ら皮肉るのがクリープハイプ

クリープだけ何を歌ってるのかが違うけど、全部個性爆発してる。確かに変わったね、路線。昔の毒々しい歌も今の優しい歌もどっちも好きだよ。でもCDジャケットのデザインは今のほうが好き。ロマンティックな歌詞も好きだけど、毒のある尖った歌詞も好きなんです。

あと書いてて気づいたのが全部のバンドに
エンドロールって言葉が入ってる曲がある。
それも比較しとく。

だからどうかそばにいて
エンドロールなんてもん作りたくもないから
115万キロのフィルム-Official髭男dism

さよならしなきゃなと言葉にして
曖昧な未来予報に別れを告げた
愛している愛している愛している
僕は一生君と生きていきたい
エンドロール-sumika

きっと終わりだったずっと分かっていた
ついにエンドロールだった
運命-My Hair is Bad

終わったのさただ君と僕の話が
エンドロールは無いあるのは痛みだけ
雨と僕の話-back number

良いと言う事が良いとされてる
馬鹿の間で流行ってる映画
「エンドロールが終わっても
立ち上がれませんでしたぁ」って
週刊誌-クリープハイプ

終わらせるなんてしない、そばにいてほしい髭男
今までの曲がった自分にさよならして一生の愛を誓うsumika
受け入れたくない別れを突きつけられるマイヘア
エンドロールなんて無く終わるのがback number
周りにあわせて流行りに乗る若者を一刀両断するクリープ

またクリープだけ曲のテーマ違う。
他のバンドは恋の終わり、今までの自分にさよならって意味でエンドロールって使ってるのに
クリープだけ文字通りそのままの意味。
まあでもいろんなバンドがいるから面白いんだ。
ハッピーロマンティックバンドも哀愁バンドも
トゲトゲバンドもこれからずっと愛し抜いていくよ。

indigoの話の最後でも書いたけどいろんな考え方があるから面白い。
1つの曲にも色んな解釈ができて、10人いれば10通りの考え方があるんだと思う。作詞した側がラブソングとして書いたつもりのない歌もラブソングと捉える人がいてもいいし、ラブソングを家族の歌だと思っても良い。この曲が恋人の歌なのか友達なのか家族なのか、正解は無い。

これからもずっとこの愛おしいバンドたち、
そして恋人とともに幸せを積み重ねながら
日々を過ごしていきたい。

【バンド関連記事】