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書評『最高の体調』

 こんにちは!トモタメです。
今回は『最高の体調』を紹介します。
著者は鈴木祐さんで、慶應義塾大学SFC卒業後、出版社に勤務して独立され、10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねながら、ヘルスケアをテーマとした書籍や雑誌の執筆を手掛けています。

これまでにも、鈴木さんの本はいろいろ読んできましたが、今回の本が鈴木さんが真骨頂を発揮したのではないのかなと思いました。科学論文の根拠を元に食事やメンタル、運動を含めたあらゆる角度から体調を整える実践方法が書かれていました。

そんな中で、印象に残っているのは第6章の「価値」という章です。その章では現代の将来に対して不安を感じながら、生きていくための考え方が書かれていました。

それは自分の今の姿と未来の姿が近いと不安を感じにくくなり、セルフコントロールが上手になるとのことです。
つまり、未来の姿にリアリティを持ってイメージをすると現在の誘惑を控えることができるということです。ただ、現在は、その未来の姿がたくさんイメージできるので、非常にぶれやすいです。
だから、自分の価値観をしっかり見据えて未来の姿を決めることで、ブレずに不安を感じにくくなるとのことでした。

自分の価値観を考えるにはどうしたらいいのでしょうか?この章ではこのように書かれていました。

「もし、すでに使い切れないほどの金を手に入れ、理想の職に就き、毎日が幸福感に満ち溢れていて、誰からも尊敬されていたとしたら、どのように行動するだろうか?自分や他者の関わり方はどう変わるだろうか?」

私の場合、
「自分と関わった人には優しく余裕を持って接する」
「毎日、少しでも知識を入れるために読書をする」
という価値観はブレないだろうと思います。

2014年ロチェスター大学が行った研究では、価値観に沿って生きることで、14年後の死亡率が15%低い傾向が分かりました。
また、コーネル大学の5000人のアメリカ人を10年間追跡した調査では、自分の価値に従って生きる人の方が年収と貯金額が高い傾向にあり、「人生の価値」の強さが標準偏差から1高くなるごとに、貯金額が224万円ずつ増えていく傾向があったtのことです。

現代はものすごく忙しい時代ではありますが、ちょっとした時間を見つけて、自分がどのような価値観で今後暮らしていきたいか?などを考えることで、幸せで不安なく生きることが出来るきっかけになると思いました。




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