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お盆休み後編 * 台風の日とおかあさん。最後にちょっとご報告。


お盆の日記が長くなりすぎたので、
<前編>

と、この<後編>に分けてみました。
こちらでは、私のおかあさんのことを書こうと思います。



お盆は連休がもらえたので、
実家の岡山へ帰っていました。

前編の記事のとおり、愛媛や岡山でたくさん親しい人に会って、色々刺激ももらって お腹も胸もいっぱいになり、
15日に広島へ戻る予定にしていました。

が、しかし
その日は台風がちょうど関西〜西日本を通過しており、
まだお休みにも余裕があったこともあり
無理して帰らなくてもいいかぁ と
帰広?を翌日に延ばしました。

これいつものことなんですが、
お盆休みギリギリになって予定をぽぽぽんと入れちゃったもんで、

根がインドア派な私は(ホントです。)、
連日のみんなとの予定を楽しみ終えた頃には、
まるでマラソンを走りきったあとみたいな 息切れ状態でした。

なのでこのぽっかり空いたいちにちが、とっても心の休息になったのです。
(台風で被害に遭われた方にとっては、あまり相応しくない書き方かもしれません。気分を害されましたら、大変失礼しました。)


母も台風で仕事が休みになったので、
久しぶりに、母とふたりでお菓子作りをしました。

冷蔵庫にあったのは、
愛媛の祖父母からもらったたくさんの産直の新鮮な卵たち。

こんなに卵を贅沢に使えるのなんて珍しいから、
迷わず

「シフォンケーキにしよっか!」

と、なりました。

母もフルタイムで働き出してから久しくお菓子作りはしていなかったようですが、
キッチンの上の戸棚をゴソゴソ探してみると、
紙製のシフォン型が出てきました。

さて、
どのレシピで作ろうか?
前、よく作ってたのはどのレシピだったっけ?


食器棚の隣に立ててあるレシピ本を一冊ずつ見ていく。

すると、
とっても懐かしい本を発見。

『ぶきっちょさんのお菓子BOOK』 1991年 雄鶏社

レシピ本って、見開き全開にして使うから痛みやすい。
でも思ってたより綺麗に残ってた。


むか〜しむかし。
私が小学生くらいのころからかな?

よく、おかあさん(以下、親しみを込めて"母"ではなく"おかあさん"と呼びます。)と一緒にしていたお菓子作り。

中学生になって、あらかた自分で作れるようになってからも、
キッチンで作業をしては、
メレンゲのかたさや湯せんの温度など、ちょっとわからないことがでてきたら
リビングで家事をしてるおかあさんを呼んで 「これでいいの?」って教えてもらってたっけ。

何度も呼んで怒られた記憶も。(笑)


そのころに、
何度も何度も繰り返し読んで作ったお菓子の本。
全90種類のお菓子の作り方やコツが、可愛らしいイラストで表されている。

中をペラペラッとめくって、「こんなのが作れたらいいなぁ」って目を輝かせて見ていた可愛いケーキの写真や 見覚えのあるイラストがあんまり懐かしいものだから、
ついつい眺めてしまったけれど。

ありゃりゃこれにはシフォンケーキは載ってない。

レシピ本と一緒に立ててある分厚いファイルには、
おかあさんが印刷したインターネットのレシピがたくさん綴じてあった。
私の好きなおかあさんの字で、手書きのメモもたくさんしてあった。

そのなかにはシフォンケーキのレシピもいくつかあったけど、
よく作ってたレシピがどれかなんて、思い出せなかった(笑)

すると おかあさんは、
「おかあさんがいつも作ってたのは 卵白4つ、卵黄3つのレシピよ。」と言い(シフォンケーキって大体そうじゃないのか?笑) ネットでチャチャっと調べて、
「これでいいんじゃない?」と、
きび砂糖のシフォンケーキのレシピに決めた。


久しぶりの 誰かとの、ううん、おかあさんとのお菓子作りは、とっても楽しかった。

作ってる最中、おかあさんは、
昔の癖なのか

「メレンゲを泡立てるときは、ハンドミキサーを高速にしてから、低速できめ細かくするんよ。」

「ボウルを逆さにしても落ちてこんくらいのかたさにするんよ。」

「混ぜるときは、こうやって切るように混ぜるんよ。」

と、私に色々教えてくれた。


実は途中でむすめがお昼寝から起きてしまって、
私はむすめを抱っこしながらおかあさんの手つきを見ていた。

三世代でキッチンに立つのもなんかいい。

久しぶりに作ったシフォンケーキは、
母娘の「失敗したらどうしよう」という不安とは裏腹に、
ふんわり頼もしく膨らんで、きび砂糖の優しいあまい匂いがした。

シフォンケーキを冷ましている間、
晩ご飯を食べたりむすめとお風呂に入ったりしていると
あれよ あれよというまに時間が経って
外は真っ暗に。

さーて 食べよう!

すると、冷蔵庫の隣には
父が付き合いで購入していた 箱にごろごろ入った岡山県産の桃があるではありませんか!

これはもう、シフォンケーキサンドにしよう!

ネットで調べて、真似して盛り付ける。

「おかあさん!ねぇ見て、めっちゃ可愛いくできた!ハーブ、ハーブが要る!」

「オッケー!庭から採ってくる!」
おかあさんは、暗くてよく見えないからミントじゃなくてタイム(スパイシーなハーブ)を摘んできた(笑)

他にも 冷蔵庫をごそごそして、
たまたまあったぶどうや冷凍いちご、ブルーベリーもトッピングして、

\ ジャジャーン!! /

できあがったのがこちら。 美味しそう!

フルーツを狙ったむすめのおててを避けるのに必死で、
見切れた写真しか撮れませんでしたが。


このあと、上のフルーツはほぼむすめに持って行かれたので
私が食べたのはフルーツサンドと言っていいかどうかはわかりませんが

シフォンケーキはしゅわっ、ふわっふわっ で
きび砂糖の甘すぎない甘さ、
新鮮な卵の風味もたっぷりと広がって、
とっても美味しくいただきました。

次の日の朝には、
むすめに遮られることなく フルーツもたっぷり乗せて残りのケーキを食べました。



私もむすめの母になったけど、
おかあさんに会うと、いつまでもおかあさんの娘に戻る。

お菓子作りはおかあさんも独学だと思うけど、
なぜかおかあさんは何でも知っている(笑)

母と娘という立場が そう思わせてるのもあるかもしれないけど

それだけじゃなく おかあさんは、なんか豆な人なのだ。
というか、ハマるとすごい、のめり込む。

おかあさんがまだ独身の娘だったころ、
姉と一緒に住んでいたアパートで、せっせと布の人形を大量にこしらえてた話はいつ思い出しても戦慄ものだし(笑)、

私が中学生のころにプリザーブドフラワーやドライフラワーのアレンジメントにハマったときは
毎日夜中までグルーガンでお花のブーケやリースを作り続け、ラッピングしてプレゼントもしていた。
どうやら講師ができる資格?のようなのも取得していたらしい。


今は、色んなことが巡り巡って
以前の私と同じく福祉分野で仕事をしているけど
なんか自分に合っていて楽しいみたいで
もう長いことフルタイムで働いている。
父は家事を一切しない男なので、すごい体力。

そういえば仕事のことでも、
私が高校生のときに通信制の大学に通い資格をとっていたし、
なんと 今もまた新しい資格のために講義を受けている。


私はどちらかというと
「自分がしたいことは、できるだけ後悔の無いように挑戦したい」って思う方なんだけど、
それはこういうおかあさんの背中をずっと見てきたから、そのなかで育っていった気持ちなのかなぁ なんて思う。

私はこれから、自分のむすめに、どんな背中を見せることができるんだろう。

しばらくは 自分が今踏み込んでいる新しい挑戦に、いっぱいいっぱいになると思う。

背中を見せられるようになるまでは、
むすめと向かい合って、お母さん大変だけど楽しいよって姿を見せたいな。
怒っちゃうこともいっぱいあるけど、たくさん笑ってたいな。


何年ぶりかわからないくらい久しぶりの、おかあさんとのお菓子作りに学んだできごとでした。



さてさて長くなりましたが、最後にちょっとご報告。

\ 食品衛生責任者の資格をもらってきましたー! /

今日2回目のジャジャーン!

前回の記事にも書いた、
マルシェなどでお菓子を販売する際に必須になる資格。
1日講座を受講したら貰えるものですが、
私にとっては ちょっと前進です。


だいたい受講してから1か月後くらいにこのプレートが届くのですが、
これを見ると、なんかほんとに資格が貰えたって感じがしますね。


むすめと歩む日々なので、突っ走ることはできませんが、
楽しいくらいのスピードで、ちょっとずつ、
できることから現実的にしていきたいな。


おわり

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