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体育会系という考え方が大嫌い、という話

どうも、とらぎつねです。
今回はネガティブな内容になってしまうかと思いますが、私の嫌いなもののことについてです。
つい先ほど、「うんうん!共感!!」みたいな記事を読ませていただきました。

これに加えて、自分が思う体育会系の考え方の特徴(あくまで仮説です)を述べてみたいと思います。
同じことを感じてくれる人、どれくらいいるんだろうか?

<体育会系の全体主義>

私が体育会系を嫌う理由の一つとして、全体主義が挙げられます。
まさに戦時中の軍隊教育が何も改善されないまま続いている、そんな弊害だと感じています。
具体的にどういうことかと言うと、例えば甲子園なり高体連なり、何かの大会で優勝することを目標と定めたとして解説します。オリンピックで金メダル、でもいいですね。
この場合、挑戦したい人たちはいっぱいいるわけです。個人競技でも同じですよね。
体育会系のやり方としては、その大勢の中から「優勝できるメンバー」を選別しようとします。
優勝という結果にコミットするため、大勢の挑戦者をふるいにかけるんですね。
その厳しい選考を突破した者たちだけが、大会に挑むことができます。
そして目標達成(優勝)をする、というストーリーです。
ざっくり言うとこんな感じなんですが、私はこの点が嫌いなんです。
要は「優勝さえできればメンバーは誰でもいい」んです。
これは戦時中、「誰が死のうが、天皇陛下をお守りできればそれでよい」という思想が根本にあるような気がしています。(気のせい?)
この「結果さえ良ければ問題ない」という考え方を子ども達に見せた結果どうなるんでしょうか。
少なくとも私は体育の時間が大嫌いになりました。今も嫌いです。
なぜなら「できない奴は悪である」が正義になるからです。
目標を達成するために役に立たない者は、邪魔でしかないのです。
そこに「できない人には教える」「一定レベルに達するまで練習させる」という考えはありません。
もしそんなことをしている高校までの体育教師がいたとしたら、その人は貴重な人材だと思います。私はそんな体育教師聞いたことありません。
少なくとも私は「お前はド下手中のド下手なんだwww」とだけ言い放ち、何かを教えようとする姿勢さえない体育教師にしか会ったことはありません。そもそも体育の授業中に何かを教えている体育教師の姿を見かけたこともありません。だから日雇いバイトで十分だと思っているんです。

<コンサルという個人主義>

対して、コンサルやコーチングというのは違います。
「優勝できれば誰でもいい」ではなく、「この人を優勝させるにはどうしたらいいか」という点が重要になってきます。
基盤として「好きこそ物の上手なれ」という言葉もありますし、そのスポーツを好きでいてもらう必要がありますよね。
それを「これができないなら鉄拳制裁だ!」というような教育してたら、嫌いになると思わないのでしょうか。
まずは目の前にいる子ども達(じゃなくてもジムやサークルに通っている生徒さん達)が、どうしたらこの競技を楽しんでくれるのか、この競技のどういうところが好きなのか、どんな場面なら得意そうなのか、などなどを分析する必要があると思います。
ただ優勝を目指す体育会系の集団の中からふるい落とされた人たちに、体育会系の人が目を向けることはありません。彼らは優勝しか見てませんから。
しかし学生時代に優勝することがそんなに重要でしょうか。
教育としての体育に必要なのは、優勝を目指す姿勢ではなくコンサルではないのでしょうか。
別にプロ選手にならなくても、好きなスポーツを社会人になっても続けることで、健康維持には大いに役立ちます。
しかし私のように元々運動が苦手で、体育の時間が大嫌いだった人はそもそも社会人になってからスポーツしようなんて思いません。いい思い出がないですから、始めようという意欲がわかないのです。
自分の場合は幸い、格闘技が好きだったので「やりたい運動」がありました。できるできないではなく、やりたい!と思えるスポーツがあったんです。
学校教育の体育は、いつまでこんなことを続けるのでしょうか。
まずはコンサル型にすることから始められないのでしょうか。
体育教師に対する教育を、切に願っています。

<好きなスポーツを楽しもう>

さて、散々体育会系の考え方をディスりましたが、いいところだってあると思います。
それはこういうやり方で優勝したり、何か目標を達成したことがある人なのかもしれません。
実際、社会に出れば結果にコミットすることは最も重要視されると思いますし、仕事をする上で大変役に立っているという人もおられるでしょう。
全ての物事には二面性、いい面と悪い面があると考えていますから、現在の体育の教育だっていい面はあるはずなんです(私にはわかりませんが。わかる人教えてください。)。
しかし課題のない業界が存在しないのも事実。
体罰が減ったり、徐々に改善はされていると思うのですが、まだまだ根本的な考え方が間違ったままだと感じています。
私は格闘技が好きなので、やりたい人ややりたくないけど親に連れてこられた子どもなどには、まずどうやったら好きになってもらえるかを考えたいです。
それをテーマにキック体験会というのをたまに主催したりしています。
スポーツはまず楽しむもの、そこから本気で上達したい人たちだけが次のステージに進めばいいものだと思います。
少なくとも学校教育で勝利至上主義的なやり方を貫くのは、私は正しいと思えません。
自分の甥っ子や姪っ子には、勝敗ではなくまず「汗をかくほど運動するって楽しい!」と思ってもらえるように接しています。一緒に遊ぶと汗だくになりますが、人間だって動物です。動くことは健康にいいはずです。それを幼少期に知ることは重要だと考えます。かつて運動は大嫌いでファミコンばかりやっていた、昔の自分のようにはなってほしくないですね。体育で球技できなくて怒られ続けるなんて経験させたくないですし。

またもや長々と「それってあなたの感想ですよね?」というお返事が聞こえてきそうな文章を書いてしまいましたが、その通りです。
ただの一個人の有名でもない普通の人が考えていることです。
しかしお子さんがいらっしゃる方、学校で嫌な目にあったりだとかいじめの原因になりそうなこととか、あるのかどうか注意して見てあげてください。
運動が苦手な児童・生徒はいじめの標的にされやすい傾向があると思います。
そんな時は、多分ですけど体育教師には期待しない方がいいです。
コンサル型の視点で見てくれる、スポーツ家庭教師や社会人のスポーツチームなどにお願いしてみることも検討してはどうでしょうか。
誰にだってスポーツはできるはずなんです。たとえ手足がないなど、身体に障害があったとしても。
余談ですが、先日下肢の発達がなく、ほぼ上半身だけの黒人(ザイオン・クラーク)が総合格闘技(MMA)の試合でプロデビューし、判定勝ちしたというニュースを見ました。健全な魂は健全な肉体にのみ宿るという言葉はウソです。

この世界から運動嫌いがいなくなることを願って…。
また、格闘技好きが増えることも願って(笑)
以上、偏見の塊記事でした!

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