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#162 修行僧が見えた下の子と見えなかった上の子。与える事で幸せになるのは自分自身。

下の子が小学二年生の時のお話です。

その日は電車に揺られること50分。
隣町に買い物に出かけた。

電車から降りて 駅の外に出ると…

『お母さん!あの人は何をしているの?』
という娘の疑問、質問から

私にとっては、
とても興味深い出来事がありました。

その方が、偽物とか本物とか、
子供がお金を出さなくても…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

下の子の気持ちに焦点を当てて書きますね。

駅前などで托鉢をしている僧侶さん。鉢にお金を入れると何やらお経を唱えてチリーンと鈴を鳴らして、手を合わせます。

托鉢は仏教で定められた修行のひとつであり、そもそもお坊さんの為でなく、何かを渡す方の人に意味がある行為なんですよね。

(あっ!ちなみに私は無宗教です。お天道さまやお月さまに手を合わせたり、ご先祖さまにありがとうを伝える事は大切にしてますが…)

と話がズレたので戻すと、、

仏教とか托鉢とか…
そんな説明は小学二年生の娘には分かりずらいので、私なりに子供に分かりやすく伝えると

なるほどー!と娘は頷き おしゃべりしながら
娘と買い物を続けていました。

そして、帰る時間になると 突然、下の子が、

『お母さん!私あの人にお金を渡したい!』
言うので私はビックリしました。

かたや、上の子は…

『え??そんな人いたの??
        私はお金はあげないよ』

何とも対照的な 2人に笑ってしまう。

コレ!どちらが良いとか悪いとか、正解、不正解は全くなくて私は子供達に対して、

『ケチだね』なんて言わないし、
『偉いね』なんても褒めない。

(どちらかと言うと…私は下の子タイプなので上の子のハッキリした言葉や態度を羨ましく思う)

托鉢の僧侶さんの姿が

・見えた下の子と、

・全く見えなかった上の子。

面白いなー!と心で思う。

そんなこんなで、

下の子は自分が持っているお金から、ほんの気持ちを握りしめて、

不思議な服を着て、棒を持って立っている
知らない男の人に近づく事に緊張しながらも
鉢の中にお金を入れると

その方は小さな女の子にビックリしたような
表情をしてからニコリと笑って『チリン』と
鐘を鳴らしてくれました。

下の子は逃げるようにして私の元へ戻ってくる。

帰り道、

『お母さん私、なんか嬉しかった』とひと言。

おーそんな事を感じたのね!と

心の中で私も嬉しく想いながら

娘は自分の持っているものを少し人に
あげた事で幸せな気持ちになるのは
自分の方だと感じたようです。

これは私にとっても嬉しい気づきでした。

とは言っても、

見返りを強く期待しながらとか、
嫌々、自分の身を削ってまで人になんでも
かんでも与える事はしてほしくないので、

この事についてダラダラと褒めたりしません。

下の子を褒めて賞賛している話を
隣で聞く上の子は、いい気はしませんからね。

自分に余裕がある時には
   人に何かしてあげられますが、

自分の事でいっぱ いなのに何でもかんでも
人に尽くす事は私は良い事とは思えないので

先ずは自分が満たされてて
     幸せでないとできない事だと、、、

もう少し大人になってから
      子供達には伝えたいです。

あれもこれも欲しい!!
漫画が大好きな《上の子》は欲しかった漫画やグッズをたくさん買えたようで大満足!!

《下の子》は『お母さん欲しいものはないの?
可愛いパンツ買ってあげる?ピアスは?
何がいい?』と聞いてくる。

お母さんは何も欲しいものはないよー!!と
何度も言っているんだけど…。

これまた対照的(笑)

まぁー!こんな事を聞いてくれるのは
小さなうちだけですねー。

と言う事で、

子供の質問や疑問から当たり前の日常から

私はいつもとても勉強になります。

それでは今日も心穏やかに

ポジティブでありますように。


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