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サステイナビリティの話

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『私たちのサステイナビリティ - まもり、つくり、次世代につなげる』が刊行されます。

『私たちのサステイナビリティ - まもり、つくり、次世代につなげる』が刊行されます。

1.書籍刊行のお知らせ私のnoteでは、サステイナビリティやSDGs、そしてこの分野をより専門的に学びたいと考えている方々にむけて、サステイナビリティ学(Sustainability Science)についての記事を書いてきました。

ちょうど一年前のこの時期に「私の見ているサステイナビリティについての本を書こう」という記事を書きましたが、第1章以降の記事は非公開にしていました。そうしていたのには

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SDGsブームに感じる違和感:SDGsについて抑えておくべきことリスト

SDGsブームに感じる違和感:SDGsについて抑えておくべきことリスト

SDGsブームに対するモヤモヤ感国連が2030年までに人類が達成すべき開発目標として17の持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)を提唱している。日本でも各種メディアが東京オリンピック・パラリンピックの開催に合わせて特集を組んでいたり、企業のCSRや地方自治体の単位での地方創生戦略の中にも頻出するようになってきている。

「SDGsブーム」とも呼

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「360年時計」とサステイナビリティ

「360年時計」とサステイナビリティ

今日は「サステイナビリティと時間」について考えてみたことを書いておきたいと思います。

1.猫と私のあいだには同じ時間は流れていない今日のテーマのきっかけは、木陰で微睡む猫と同時刻に文章を書いている私とのあいだには同じ時間が流れているのか、です。

答えは「No(ノー)」。猫と私のあいだには、どうやら異なる時間が流れているようです。

『ゾウの時間とネズミの時間』は、ゾウもネズミも、その一生に心臓

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サステイナビリティを「持続可能性」と訳すのがしっくりこないので新しい和訳を考えてみた

サステイナビリティを「持続可能性」と訳すのがしっくりこないので新しい和訳を考えてみた

今日は「サステイナビリティ(Sustainability)」の日本語訳である「持続可能性」という言葉がどうもしっくりこないと感じることについて書いてみようと思います。

1.言葉を聞いて感情が広がらないなら、その言葉に力がないということ私の友人が少し前にSNSに投稿していた言葉に、「言葉を聞いて感情が広がらないなら、その言葉に力がないということ」というのがありました。とある秋田在住のデザイナーさん

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