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移住体験:南紀白浜に移住しました

2023年12月に和歌山県白浜町(南紀白浜)に移住しました。その経緯と数ヶ月経っての感想を書いてみます。


1, 自分のバックグラウンドを簡単に

・新潟県新潟市で生まれ、高校卒業まで親と同居
・大学進学の為に東京へ、下宿暮らし(4畳)
・東京の企業に就職、小さな一軒家暮らし(8畳+4畳+台所)
・同一企業の中で、営業職→企画職→事業開発職→システム開発職→広報職
 法人相手の企業なので、個人相手の営業経験は無し
・2023年11月末で退職(卒業)
・2023年12月に南紀白浜に移住

2, 新潟県新潟市

・温暖化の影響では今では年に2-3回くらいしか大雪は降りませんが、私が子供の頃は冬はいつも雪が積もっていて、近所の砂浜でスキーが出来るほど
・住んでいたのは当時の新興住宅地、都市計画がめちゃくちゃでまともな道が無い状態(その後数十年かけて漸く整備された)
・最寄りの駅まで「山ひとつ越えて」歩かなければならない
・バスは1時間に2本くらい
以上は昔の話。

現在は
・市町村合併もあり、周辺地域も含めるとほぼ100万人規模の都市
・道路などのインフラ整備が進み、車社会に
・ロードサイドには大型のショッピングモールやホームセンター、ナショナルチェーンの店舗が並び、そこそこのレベルの物なら無い物は無い
・かつての中心街は衰退、百貨店も撤退
・実家のある新興住宅地は世代交代せず、「年金生活者」ばかりが住む場所に
・郊外のロードサイドには老人ホーム、葬儀場などが並ぶ
という典型的な地方都市に。

2022-3年は親の介護もあり、実家に長期間住んでいた時期もありました。

3, なぜ南紀白浜に移住したのか

・子供の頃の記憶から「とにかく温暖な場所に住みたい」という憧れがありました。新潟県民だと、例えば静岡とかが憧れの土地です。南紀白浜は「南国」のイメージでした。
・実家も海のそばだったので、海の近くの街に住みたいという気持ちも強かったです。海の癒し効果というのを体感で知っているので。
・山も好きですが、登山をしたい訳ではなく、気軽に登ったり、遠くから眺めたり。東京は「山が見えない街」なので、山も近くにあるといいな、と。
・妻の故郷であり、10年前から数回訪れたことがあって、好印象だった。
・新卒で入った会社を2023年11月末で退職(65歳で卒業)し、年金生活へ。何か仕事は続けたいなと思いながら、故郷の新潟市はそれなりの大都市なので、なかなか「隙間」が無い印象。南紀白浜(白浜町)は人口2万人規模なので、何か「足りないもの」があるのではないか、と・・・

4, 南紀白浜に移住してみて

まだ数ヶ月ですが、感じたことを書いてみると

・引越し先は築50年ほどの古い日本家屋を格安で購入。建てた方は何度か手を入れて丁寧に暮らしいていたようで、比較的きれいな状態でしたが、家財道具一切を置いたままで譲り受けたので、大量の寝具や食器類が。10年間くらい時間が止まったままの空間でした。リノベーションとかせずに入居したので、実家感強めです。壁や床に断熱材など入っておらず、防湿加工もされていないのではないかと思われます。
 →「古民家?」という誤解もありますが、「ただ単に古いだけの日本家屋」です。

・「移住」という言葉に伴う誤解や偏見?
 →「東京から移住してきました」と言うと、早速「ゲストハウスやりませんか?」というお誘いが・・・
 →同様に「カフェとかやりたいんでしょ?」という反応も・・・
 
定職を持たず、故郷でもない街に移住してきた人に対しては「何故わざわざこの土地に?」という反応がまずあります。観光地という土地柄もあって「安易に観光関連業をやりたいんじゃないの?」という思い込みはあるのかもしれません。逆に言うと、そこはまだまだビジネスチャンスがあると地元の人は考えているのかもしれませんが。自分はサービス業の経験も無いし、ノウハウも何も無いので、もし始めるとするとゼロからの出発になります。

「観光客相手の施設や商売」と「地元民相手の施設や商売」の落差がある
 →1970年代後半〜1990年代まで、大量の観光客(団体客)が押し寄せていた観光地としての全盛期の記憶が町全体に残っている気がします。夏季の2-3ヶ月で一年分の稼ぎをあげるという「荒っぽい、海の町」。で、そこから観光地としては徐々に方向展開していき、風紀も改善して反社も追い出して、施設も規模縮小〜改修して、今に至る(この辺の話は別項に詳しく書く予定です)。

 →それに対して地元民の暮らしは比較的シンプルで、衣食住もそれなりのレベルという印象です。スーパーマーケットやコンビニエンスストアはありますが、例えば「靴屋」や「洋服屋」はほとんどありません。スーパーマーケットの生鮮食料品の品揃えは微妙で、周辺に畑や漁港があるにもかかわらず、そこが流通の闇で、大消費地の大阪などの市場に直行してしまうのかも。なので「移住/定住」してからの生活のレベルは、ど田舎ほど不便ではないけど、都市部と比較すると不便も多い感じ。物価も決して安くはないです。(この辺の話は別項に詳しく書く予定です)

→上記とは異なる「別荘/セカンドハウス」も南紀白浜には沢山あります。高台に設けられた別荘地専用地域にシャレた一軒家が並ぶ場所と、ビーチに面した高層のリゾートマンション。山側にも海を見下ろせる豪華なコンドミニアムは数ヶ所あります。稼働率は分かりませんが、関西地区(大阪、兵庫など?)から車でやってきて週末を過ごしたり、夏季には数週間滞在したり、という使い方でしょうか。リタイヤした層が長期滞在する場合もありそうです。そういう人達も地元で買い物はしなければならないだろうと思いますが、富裕層向けの小売店は皆無なのでどうしているんでしょう?外食に関しては観光客向けの(比較的高価な)レストランとかホテル内のレストランとかを使っているのかも。

住んでみての「普段使い」施設 ↓

ということで、これからどうやって暮らしていくのか、仕事はあるのか、色々な人にアドバイスをもらいながら模索中というのが現状です。

(続く)

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