アナエロビック(嫌気性)発酵について
空気に触れさせず発酵させる(嫌気性発酵)、元々はワインの精製で使われていた手法だったらしいんですが、最近はコーヒーの新しい精製方法として見かけることも増えてきました。
味の特徴としては、独特のフルーティな発酵感や、シナモンフレーバーが出やすいとされています。
コーヒーの果実を覆っている、ミューシレージ(ぬるぬるした粘質物)を、コーヒー豆を精製するときに取ってしまうんですが、本来なら捨ててしまうミューシレージをタンク等に貯めておきます。
そして空気に触れないように、貯めておいたミューシレージにコーヒーの実を浸けて数日間、発酵させるのがアナエロビック精製やアナエロビックファーメンテーション、と言われています。
実はうちで新しく仕入れたホンジュラスが、この精製を取り入れたウォッシュトコーヒーなんです。
ただ今回のホンジュラスの豆なんかは、ウォッシュトのアクセントになるように加工しているらしく、そこまで強く特徴的な風味は出ていません。
逆にしっかりと発酵させて特徴的なコーヒーに仕上げる、アナエロビックナチュラルやアナエロビックハニーもあるので、このあたりは国や農家さんによって色々とやり方や特徴は変わってきそうです。
今はどんどんと新しい取り組みや、精製方法が増えて面白いコーヒーが増えてきている反面、ややこしくて分かりにくかったり、豆の品質よりも精製で特徴的なコーヒーの風味にしてしまおう、といった流れも出てきていたりと少し問題も出てきてしまっているみたいです。
たまには特徴的なコーヒーも面白いかもですが、うちとしては特徴的な風味にまどわされないよう、しっかり品質を見ながら仕入れしていきたいなと思っています。
アナエロビック精製のコーヒー豆もネットショップで取り扱っています。
飲みやすさがありつつ面白い風味があるので良ければ商品ページ、のぞいてみてください!
インスタやツイッターでも、コーヒー情報発信しています。
ネットショップの一番下にリンクが貼ってありますので、チェックしてもらえると嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?