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ソムリエ試験対策ここだけは! 日本① ~プロフィール・歴史・ワイン法・品種・仕立て など~

〇プロフィール
・ワイン生産量上位都道府県は1位山梨県、2位長野県、3位北海道、4位山形県、5位岩手県、6位新潟県

1.多様性
ワイン生産地
北限→北海道名寄(北緯44.1度) 
南限→沖縄県恩納村(南緯26.3度)

6.小さな生産規模
・日本のブドウだけでワインを造っているワイナリーの中で、最も生産量が多いのは北海道ワイン㈱

〇歴史
1.ワイン造りの始まり
1627年、初の本格的ワインは福岡県で造られていた
・日本ワイン造りの始まりは明治初期
1874年、山田宥教(ゆうきょう)、詫間憲久(のりひさ)が甲府で本格的にワイン造りを始めた
1877年「大日本山梨葡萄酒会社」が立ち上げられた
1893年新潟県「岩の原葡萄園」川上善兵衛によって設立
1927年川上善兵衛によってマスカットベーリーAやブラック・クイーンを開発

2.生産の拡大
1973年「ワイン元年」と称され、ワイン消費量が162%に上昇
1975年果実酒の消費量が甘味果実酒を上回る
・近年は都市型ワイナリー(アーバンワイナリー)の増加が注目される

〇気候風土
・長野県東御市の4∼10月の平均気温はディジョンとほぼ同じ

〇ワイン法
・果実酒などの製法品質基準=「ワインのラベル表示ルール」2018年施行、管轄は国税庁
「日本ワイン」国産ブドウのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒を指す
1.表示ルール
・ワインの地名・品種・収穫年を示す場合、その範囲内のブドウを最低85%以上使用しなくてはならない
単一品種表示の際に使用するブドウは最低85%以上使用しなくてはならない

2.地理的表示制度(G.I)
※()内は制定年
・焼酎:壱岐、球磨、琉球、薩摩
・清酒:白山、山形、灘五郷、はりま、三重、日本酒、
利根沼田山梨佐賀長野 ⇒2021年制定
新潟
滋賀 ⇒2022年制定
・ぶどう酒:山梨(2013)北海道(2018)
山形長野大阪 ⇒2021年制定
・その他:和歌山梅酒

5.統一的な表示
・地理的表示を使用する場合「地理的表示」「G.I」「Geographigal Indication」のいずれかの名称を1ヶ所以上使用すること

6.国産ワインの表示に関する自主基準
◇特定用語の表示基準
シュールリー:発酵終了後瓶詰時点まで滓(オリ)と接触させ、仕込み後の翌年3/1∼11/30までの間に容器に詰めたもの
シャトードメーヌ:製造したワインの原料として使用した全てのブドウが、自園及び契約栽培にかかるもの

〇品種
2010年に甲州、2013年にマスカット・ベーリーA、2020年に山幸がO.I.V(国際ぶどう・ぶどう酒機構)のワイン用ブドウ品種として認められた
→EUに輸出する際に、品種名をボトルに記載可能

◇ヴィティス・ヴィニフェラ(Vitis Vinifera)=ヨーロッパ系品種
⇒メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ケルナー、ソーヴィニヨン・ブランなど

◇ヴィティス・ラブルスカ(Vitis Labrusca)=アメリカ系品種
⇒コンコード、キャンベル・アーリー、ナイアガラ、デラウェアなど

◇ヴィティス・コワニティ/ヴィティス・アムレンシス(Vitis Coignetiae/Vitis Amurensis)=日本野生ブドウ
ヤマブドウ

◎甲州◎
◇プロフィール
やや薄い藤紫色が特徴
・醸造量は最多

◇歴史
・甲州ブドウの来歴には2つの説がある
ロ1186年「雨宮勘解由(かげゆ)説」
ロ718年「大善寺説」
・DNAの解析により、甲州に中国の野生種(ヴィティス・ダヴィーディ Vitis Davidii)約3割含まれていた

◇特徴
・収穫時期は9月中旬~10月後半

◇産地
1.山梨県
・甲州ブドウ発祥の地:甲府盆地東部
北杜市明野町中央葡萄酒が2002年より甲州の垣根仕立ての栽培に本格的に取り組む
⇒このブドウを使ったワインがロンドン「デカンタ・ワールド・ワイン・アワード2014(DWWA)」にて日本ワインとして初の金賞受賞

2.山形県
庄内地方西荒屋甲州栽培最北の地

◇原料用ブドウ品種の主要産地
※()内は地域別栽培順位
【白】
1位:甲州(①山梨  ②島根)
2位:ナイアガラ(①北海道  ②長野)
3位:シャルドネ(①長野)
【赤】
1位:マスカット・ベーリーA(①山梨)
2位:コンコード(①長野)
3位:メルロ(①長野)

◇品種
善光寺 = 竜眼
ブラック・クイーン = ベーリー ✖ ゴールデン・クイーン ⇒ 川上善兵衛が開発
甲斐ノワール = ブラック・クイーン ✖ カベルネ・ソーヴィニヨン
マスカット・ベーリーA = ベーリー ✖ マスカット・ハンブルグ ⇒ 川上善兵衛が開発
レッド・ミルレンニューム ⇒ 川上善兵衛が開発
山幸 = ヤマブドウ ✖ 清見
・ヤマ・ソービニオン = ヤマブドウ ✖ カベルネ・ソーヴィニヨン
・ビジュノワール = 山梨27号 ✖ マルベック
・甲斐ブラン = 甲州 ✖ ピノ・ブラン
・信濃リースリング = シャルドネ ✖ リースリング


〇日本の仕立て法
◇棚仕立て
江戸時代から日本中で採用され続けてきた

1.X字型剪定
長梢剪定で日本の伝統的な仕立て法
樹勢をコントロールしやすい

2.一文字型短梢剪定
シャルドネメルロに採用されている

棚栽培で最も生産している品種はコンコード






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