愛が重い

もう会えない人と会ってはいけない人
誰を思い浮かべましょう
ひとりずついる、その人たち。


もう会えない人に会えないのは、この世にもういないから。会いたくても実際にはもう会えなくてどうしようもないから、記憶を、思い出を反芻すること、写真を見返すことでこれが最大限に彼女に近付く方法だと自分に言い聞かせる。
ただ時々、幽霊でもいいから目の前に現れて欲しいと切に願う瞬間が訪れる。
ああ、なぜあなたは逝ってしまったのか。私とあなたがコミュニケーションを取ることはもう叶わないのでしょうか。
天国は本当にあるのでしょうか。
彼女がいま天国に行けてたとして、私が天国に行ける可能性はいかほどでしょうか。
すべてが懐かしく思えるあなたとの思い出がふいに脳裏に浮かんできて人前で目頭が熱くなってしまったことを照れくさいけれどとてもあなたに伝えたいと思いました。

会ってはいけない人。
誰に言われたわけでもないけれど、きっともう会ってはいけないのだろう、彼。
心の底から会いたいと思っている。でも、これもまた叶わないのでしょうね。
連絡をしても返ってこないこないことが分かっても傷つかないくらいに、私はあなたに対していかれてしまっているみたいです。
人様の愛や恋やの話を聞きながら、聞いたそばから流れ出てしまう。その時、頭の中には彼のことしかない。
私の前に幽霊は現れてくれないけれど、私は彼の前に生き霊として現れていないか、時々心配になる。

この世にいないから会えないこと、同じ時代を生きていて会えないこと
どちらがより辛いのか

映画「愛がなんだ」をみて、こんなことを考えた。

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