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横手家に暮らすひとびと #02(齋藤涼花さん)

秋田公立美術大学に通う齋藤涼花さん。

彼女の存在を知ったのは、Instagram。
投稿している写真に引き寄せられ、いつか彼女に会いたいと、ついにこの日がやってきた。

涼花さんは、県外出身の秋田公立美術大学(以下、秋美)3年生。
横手市の「ほそかわ農園」には、週末果樹を学びに秋田市から通っている。

Q:どうして秋美に?
A:私は元々秋田の民俗的な文化について知りたくて、この大学に入学しました。

Q:どうして横手に?
A:大学に入ってから、なんとなく横手が好きだったんです。
      高橋優が好きなのもあったけど、鹿島様とかを見に横手にはよく通っていました。
     秋田県は稲作が盛ん。
    人形道祖神の胴体は俵の技法を用いてできているため、農業とは切っても切り離せないもの。
      でも、ただ藁に興味があるだけでは、、と悩んでいた時、横手が大雪に見舞われ、力になりたいと、除雪ボランティアに参加しました。

Q:ほそかわ農園との出会いは?
A:2回目の除雪ボランティアの訪問先が細川さんの農園でしたが、その時は特に意識はしていませんでした。
      藁に興味があったので浅舞の佐藤茅葺店さんに時々通っていたんですが、そこのイベントのお手伝いの際にいただたいたりんごが、細川さんのりんごだったんです。
     そのりんごがすごく美味しくて。
     細川さんの撮る写真も好きでインスタフォローしたら、つながったんです。
    それから、細川さんの農園のプロモーションの仕事に携わってほしいとオファーをいただきました。
    色々と迷っていた時だったので、一念発起して参加させていただきました。   

Q:農業と触れ合ってみて
A:果樹の仕事は面白いなと思いました。
      横手のこともすごい好きだし、本格的に果樹の仕事をやってみたいと、今年の4月から毎週末通っています。
      農家さんの集まりに参加すると、農業に対する考えを聞く機会が多くあります。
      そうしているうちに、私の一番知りたかったこと、私が民俗学を学びたかった理由は「農業」なんじゃないかなって思うようになりました。

Q:横手のすきなところ
A:横手の景観が好きです。
      山があって、山の傾斜があって、水田があって。
      どこを見ても山で、この景色を早朝に見たときに、すごい感動したんです。
      ずっと見ていられるなーって思いました。


彼女の話しぶりは、その見た目からは想像できないほど、真っすぐで深く、そして、いい意味で空気を読まない。
でも、それが私にとって懐かしく、心地よく感じた。
20代の頃に通る葛藤や抗いは、辛くても不幸ではなく、自分を強くするものだと私自身思っている。
きっと彼女も秋田での生活の中で、私が経験した以上の探求心で自分自身と向き合っている。
20代というかけがえのない時間を過ごす場に、ここ秋田、横手を選んでくれ、そして出会えたことが本当に嬉しく、感謝の気持ちさえ抱く。

小さくても彼女には、見た目以上の長く深い根がはっているように私には魅えた。
力強いメッセージを伝えてくれる彼女のあどけない笑顔を尊びたい。

🎤秋田公立美術大学 アーツ&ルーツ専攻 3年
  齋藤 涼花さん

▼ほそかわ農園

『横手家に暮らすひとびと』では、横手市に住む人、来る人、好きな人など、横手さんちの大きな大きな屋根の下に暮らす人を紹介していきます。

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