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読書感想「ニュータイプの時代」 山口 周氏(著)


この本を読もうと思った理由

Voicyのパーソナリティでワーママはるさんという方がいます。私はワーママはるさんのVoicyが好きで良く聞くのですが、その中でこの本を紹介されていました。今までの古い考え方では時代についていけないこと、心構え・行動を変える必要があることについて書かれた内容ということが紹介されていて、私も読んでみたいと興味を持ちました。今勤めている会社は歴史も長く、伝統もあり、それはいいこともあると思いますが、少し考え方が古いと思うところもあります。このまま何も考えず、会社の方針に従って業務をこなしていくだけでは、これからの時代生き残っていけないのではという危機感もありました。この本を読んで、そんな危機感から脱出するためのヒントを得られないかと思いました。

心に残った内容・感想

  • これからは既にある問題を解決する人ではなく、問題をみつける人が大事になる。

  • 現代は問題が少ない。特に日本は昭和までは諸外国を追いかければ良かったが今はトップ集団になり、問題を自ら探さないといけない状態がである。

  • 問題とは現状と目標の差のことである。

  • 目標をみつける力が必要。なりたいビジョンを明確に描ける人がこれから必要になる。

  • 現代は課題が、少なくなっており、モノも溢れている。そういう時代には課題の解決力より、課題そのものを見つける力が必要とされる。

  • 何故か日本に課題が少ないかは現在日本は世界のトップグループであり、あるべき姿とのギャップ、つまり課題が少ないためである。ギャップを見つける能力が必要でる。

  • 役にたつものと意味がある物が売れる。役にたつものはスケールが大きい会社が有利。意味があるものはニッチで他と差別化されるものが生き残る。

  • あたらしいことを進めるときに論理と直感の両面が必要。直感なしだと、他と差別化できなくなる
    論理だとどこも同じやり方になる。

  • これからは一部の大企業の寡占と個人のニッチな商売が増え、中途半端な会社は無くなる。この時リスクが低いのは、両方やること個人のニッチ な仕事は大化けする可能性があるが、それだけでは食べていけない。企業で働きつつ大化けするかもしれないやりたいこともやれる。アインシュタインも特許庁の審査官をやりながら光量子仮説の論文を発表し、有名になった。

  • 人には向き不向きがある。向いていないことに努力するより、合うポジションを探す。

  • 1つの場所にとどまろうとするのがオールドタイプ、必要に応じて逃げるのがニュータイプ。権威に対して物を言うのは怖いのであれば逃げるのも手。逃げるのは自然界で最善の手。

  • 問題を設定するにはリベラルアーツが必要。リベラルアーツとは自由になるための学問という意味。スタッフは問題を解決するので科学系専門知識が必要でと道具でしかない。経営者は問題設定するので、教養が必要。教養はリベラルアーツである。

  • 部下が考えて仕事した方が、上司も考えるので2倍頭を使う。上司が考えると部下は頭を使わないので1人分になる。年齢が低くても仕事のできるできないは関係ない。

まとめ


問題や課題を自ら発見しにいく、という考え方は、特に仕事では意識することは少なかったと思います。他の部署や顧客からの要望に対して、応える、課題があれば解決していく、そういう取り組みがメインでした。これからは問題解決能力ではなく、問題を設定していく力が重宝されるというのは、確かにそうなのかなと私も思います。
問題を発見するには、まず理想の形をしっかりイメージし、把握することから始まります。仕事でもプライベートでも、ついつい目の前の課題に取り組んでしまいがちですが、仕事の理想、プライベートの理想はなんなのが常に考え、現状とのギャップを明らかにする、この意識を持って日々を過ごしてみて、起こる変化を楽しみにしたいと思います。

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