丘咲 つぐみ(一般社団法人Onara代表)

私は虐待サバイバーです。 そして、今、私の人生って、世界一幸せな人生、と日々感じながら…

丘咲 つぐみ(一般社団法人Onara代表)

私は虐待サバイバーです。 そして、今、私の人生って、世界一幸せな人生、と日々感じながら生きています。 虐待サバイバーの私だからできること、虐待に関連する全ての人が、「あー、生きてて良かった!」と思える社会の実現を目指して動いています。

最近の記事

  • 固定された記事

一番最初に伝えたいこと

こんにちは!! 丘咲 つぐみです。 2回目の記事になります。 児童虐待というと、 幼い子どもが親から暴力を受ける、 最悪のケースなら取り返しのつかないような大怪我をする、 もっと最悪のケースなら命を落としてしまう、 ということを想像する人が多いのではないでしょうか。 でも、「児童虐待」というと、このような括りの中だけで収めることのできるものではないのです。 「虐待の種類」には、身体への暴力だけでなく、 ・心理的虐待、 ・ネグレクト、 ・性的虐待、 ・教育虐待、 と、様々

    • お正月が来る!おならに帰ろう無事終えました🍀

      2023年の年末から2024年の年始に掛けて、日本中で色々なことがありました。詳しくは触れませんが、深い傷付きを抱えている方たちにとって、ただでさえ、年末年始は心が揺らぎがちな時期であります。そのことを考えると、皆、無事に年末年始を乗り越えることができただろうか…苦しいながらも自分を守りながらどうにか時間をやり過ごすことだけでもできただろうか…と心配が消えることはありません。 でも、だからと言って、何もせずに心配しているだけでは何も変わらない。 今の私たちOnaraにできる

      • 殺人鬼と化すお正月が来る!そうだ、Onaraへ帰ろう!

        凶器性を持つ年末年始 12月も半ばを過ぎ、『師走』と呼ばれる季節だけあって、世間は忙しない。 忘年会、年賀状の準備、仕事納めなど、毎年当たり前のようにやってくる、年末年始、お正月。 大抵の方は、新たな一年を迎えるに当たって、大晦日を静かに迎え(賑やかに?!)、年明けとともに、新年の挨拶を交わし、今年の目標を定めたりするのでしょう。 でも、この年末年始を、凶器が向かってくるかのように近付いて来ることに怯え、いざ当日を迎えると凶器による恐怖と不安から、希死念慮に襲われる、そして

        • 助けて下さい!14,000円の寄付では活動が続けられません

          恥を承知でのお願いです私たち一般社団法人Onaraは、 児童虐待を受けてきた全ての人が、 / 「生きてて良かった!」と思える社会の実現 \ に向けて活動をしています。 少ない陣営で活動を続けてきた私たちは、お金集めをする余裕を持つことができないでいました。 そのため、継続して頂いている寄付は、2023年12月現在、14,000円/月です。 この貴重な14,000円、活動の為にとてもとても大切に使わせて頂いています。ご寄付を下さる皆さま、ありがとうございます。 しかし、この

        • 固定された記事

          障害者だから知れる喜び

          (あくまでも、私が感じている思いです。) 2023年12月2日、私の10年越しの願いが叶いました。 その願いとは、 「乙武洋匡さんにお会いして想いを伝える」 10年…もしかしたら、もっと長い年月、目標の一つとして持ち続けてきたものでした。 「誰かに会いたい!」という願いは、その相手が例えどんなに有名な方であったとしても、もっと早く簡単に叶える方法はいくらでもある…と感じられるかもしれません。 例えば、 その方がゲストに来るイベントに参加する 公開収録のテレビやラジオの観

          虐待被害者統計データ初公開・要望書提出セレモニーイベント走り切りました!

          私が代表をしている一般社団法人Onara主催にて、2023年9月19日(日)、サイボウズ株式会社 東京オフィス(東京都中央区)にて「見えなかった子どもたち~虐待被害者の未来を知ってください~」イベントを開催いたしました。 アンケート統計データ初公開イベント開催に向けて、見えなかった子どもたち(※1)のアンケート調査(※2)を行っていました。 そして、この調査により集まった683名の方の統計データを初公開いたしました。この統計データは、国も把握していなかった、日本で初めてのも

          虐待被害者統計データ初公開・要望書提出セレモニーイベント走り切りました!

          【イベント】国に要望書を届けます

          統計データ初公開!大人になっても続く、児童虐待被害者の苦しみ毎年20万人以上の子どもたちが児童虐待を受けています。 また、虐待を受けている子どもたちのうち、98%の子どもは社会的養護支援環境下に繋がっていないという現実があります。 そして、当事者の多くが、 虐待は子ども時代では終わらない 大人になってからより深い地獄が待っていた と表現にするほど、耐え難い未来が待ち構えています。 その状況から抜け出すためには、どれ程に高い壁がいくつも、いくつも立ちはだかっていることか知れ

          【イベント】国に要望書を届けます

          【感謝】初めて「先週特にスキを集めた記事」に選ばれました🍀

          いつもありがとうございます!!以前から私の記事を読んでくださっている皆さま、いつも読んで下さり、スキを下さり、ありがとうございます。 初めて記事を見て下さっている皆さま、目にして下さりありがとうございます。児童虐待防止活動家の丘咲 つぐみです(^-^) 今回の記事は、タイトルのとおり、noteさんから「先週特にスキを集めた記事」に選んで頂いた、お礼の記事です。 このような機能があることも知らず、お祝いの画面を保存することさえ、忘れてしまいました(お祝い画面は一度だけの表示

          【感謝】初めて「先週特にスキを集めた記事」に選ばれました🍀

          埼玉県「こども留守番禁止条例案」の報道に触れて

          児童虐待は、政治や社会のネグレクトだ。 「そこにある」と分かっていながら、ずっと見て見ぬふりをして放置し続けてきた。政治も、社会も。 今回の埼玉県の条例案は、親と子どもに対する政治家からの虐待だ。 親にも、子どもにも、政治家が虐待を始めようとしている。 「条例案の出発点は、車内への子どもの置き去りで犠牲者が出ていることなどへの対策」 とのこと。余りに安直すぎる。 なぜ、置き去りが起こるのか? どうしたら、その「なぜ」から炙り出された原因を解消し、置き去りを防ぐことができ

          埼玉県「こども留守番禁止条例案」の報道に触れて

          『見えなかった子どもたちアンケート』統計結果セレモニーイベント開催決定!

          見えなかった子どもたちの実態が、初めて明らかとなるその瞬間に立ち会いませんか?毎年20万人以上の子どもたちが児童虐待を受けています。 また、虐待を受けている子どもたちのうち、98%の子どもは社会的養護支援環境下に繋がっていないという現実があります。 そして、当事者の多くが、 虐待は子ども時代では終わらない 大人になってからより深い地獄が待っていた と表現にするほど、耐え難い未来が待ち構えています。 その状況から抜け出すためには、どれ程に高い壁がいくつも、いくつも立ちはだか

          『見えなかった子どもたちアンケート』統計結果セレモニーイベント開催決定!

          アンケートご協力のお願い~見えなかった子どもたち(虐待被害当事者・虐待サバイバー・毒親家庭)

          アンケート調査実施見えなかった子どもたちの皆さまについて、アンケート調査を実施いたします。 見えなかった子どもたちの抱える被害の深刻さを周知し、皆さまにとって少しでも生き易くなるための制度改革を求めるために、ご協力が必要です。 皆さまの声を、責任を持って届けさせて頂きます。 どうぞ、ご協力をお願いいたします。 実施期間:9月9日(土)~9月30日(土) アンケートに要する時間:3分~10分程度 アンケートURL:https://forms.gle/pbT7mab5BqDCcz

          アンケートご協力のお願い~見えなかった子どもたち(虐待被害当事者・虐待サバイバー・毒親家庭)

          戦争トラウマと児童虐待

          戦争トラウマから児童虐待への連鎖が始まった。 命を奪われるほどの恐怖から発症する複雑性PTSDが人生を狂わせていく。 この記事の多くが、自分と重なる。 私も、ずっと想像してた。 父親が亡くなれば、両手を上げて喜ぶだろうと。 前夫と暮らしていた頃、 足音が父のそれと重なり、 声が父のそれと重なり、 幻聴、幻覚に怯えるようになった。 親元から逃げたはずなのに、私はここで殺されるんだ。 そう思って疑わなくなった。 そして、夫の元を逃げ出した。 夫は何も悪くない。 記事の中

          見えなかった子どもたち~アンケートご協力のお願い~

           8月中にアンケートを開始する予定です。    社会的養護に繋がることのなかった虐待被害者(見えなかった子どもたち)は、子ども時代、大人になってから、どんな苦しい経験をしていて、どんな虐待後遺症を抱え込んでいて、どんな生活を強いられているか...どこにも何もデータがありません。  しかし、個々の方たちを見たら、信じられないくらいに耐え難い苦しみを長年抱え込んでどうにか生きている...それは、間違いの無い事実です。 (見えなかった子どもたちの詳細については、下記リンク先の記事

          見えなかった子どもたち~アンケートご協力のお願い~

          見えなかった子どもたち

          見えなかった子どもたちとは? 児童虐待を受けながらも、その虐待を発見されないまま18歳を超え、社会的養護に繋がることなく、家庭の中で孤立したまま生き残った虐待サバイバーのことです(一時保護に繋がるも、それ以後の社会的養護に繋がらなかった者を含む)。  周囲に虐待を発見してもらえなかったことから、その虐待はまるで無かったかのように「見えない存在」として放置された子どもたちのことを、私たちは「見えなかった子どもたち」と呼んでいます。 「見えなかった」と過去形で表現しているように、

          GWを震えて過ごしているあなたへ

          もう聞き慣れている言葉かも知れない。 学校に行くことがしんどいと思うのなら、堂々と休んで良いんだよ! 堂々と「行かない」を選択して良いんだよ! 「行かない」を選択できることは、カッコイイこと でも、「行かない」の選択をしようと考えたとき、 行かなかったらこの先どうなってしまうのか... 将来はどうなってしまうのか... もう自分の人生おしまいになるのか... 親はどう思うだろうのか... そんな不安や恐怖が押し寄せて、「行かない選択」を「選べない選択」と考えてしまうかも知

          GWを震えて過ごしているあなたへ

          助けて下さい!!

          こんにちは。 丘咲 つぐみです。 23回目の記事になります。 入院生活は、4か月間でした。 不思議なことに、この入院中の出来事はほとんど思い出すことができません。手術に向けた検査があったり、10時間以上に渡る手術、手術後の苦痛、リハビリなどがあったはずなのに、どんなに記憶を手繰っても、ほとんど想い出すことができないのです。息子は安全に過ごせているのか…心配と恐怖に引っ張られながらの入院生活を、現実として受け止めることができなかったのかも知れません。 想い出せることと言った