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魔物の味とか文化とか【漫画・ゲーム】



魔物を食べる

「ダンジョン飯」が人気だ。
原作派の私はあまりアニメは見ないが、ご飯の描写が気になって少しだけ見た。ご存じない方のために簡単に紹介しておくと、いわゆる魔物を退治、料理して食べつつダンジョン(魔物の巣)を攻略していくという漫画である。


魔物を食べるという行為については、「ドラゴンズクラウン」というゲームの「キャンプ」というシステム内にもある。特定のダンジョン攻略後に、キャンプというイベントがあり、退治した魔物を素材にして料理を作って食べるのである。私はこのゲームで既に魔物食に興味を持っていたので、ダンジョン飯も楽しく読むことができた。


魔物を癒す

「人間⇔魔物」を対立するものとして倒すべき存在と見る一方で、「魔物同士」の関係を癒し手という視点から描いた漫画もある。「獣王と薬草」では人間で冒険者である主人公の少女は「魔物は倒すもの」と考えていたが、ある魔物と出会うことで魔物との関係が変化していく。(食べない)


魔物と交流する

前出の「獣王と薬草」よりもっと踏み込んで、魔物という存在を「人間と異なる言語・文化を持った存在」として共存の道を模索するという作品もある。それが「ヘテロゲニア・リンギスティコ」だ。
この漫画を見つけたときは感動した。魔物の言語を学び、魔界へフィールドワークに出かけた主人公は、魔物と寝食を共にして関係を深めたり、発見や学びを得ていく。なんてニッチなんだろう。そしてなんて私に刺さる作品なのだろうか。(食べることもある)


なお、「ヘテロゲニア・リンギスティコ」が面白いと感じる言語好きの方にはこちらの「Chants of Sennaar」というゲームもおすすめだ。魔物とではなく、同じ塔にそれぞれ隔絶されて生きている他の言語を用いる民族同士の言葉を、主人公が謎解きをしながら翻訳できるようにしていくゲームである。バベルの塔の話をモチーフにしており、要はバベっている人々を様々な手掛かりをもとに交流できるようにしていくのだ。私に強烈に刺さったゲームである。語彙も単純でパズル形式なので、小学生くらいのお子さんであれば一緒に遊べるのではないだろうか。


「ダンジョン飯」の主人公のように魔物に興味を持つ方にお勧めの漫画とゲーム、興味があったらお試しあれ。

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